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「さぁ、幻想郷の世明けはもう目の前にある!」 『東方Project』の登場キャラクター。初出は『東方永夜抄』6A面ラスボス、及び6B面中ボスとしての登場。 名前は「やごころ えいりん」と読む。種族は「月人」でかつて月に住んでいた。 能力は「あらゆる薬を作る程度の能力。天才。」(天才。までで正式表記)。*1 二つ名は「月の頭脳」「月の賢者」「蓬莱の薬屋さん」等。ファンからは「えーりん」「師匠」等と呼ばれる。 左右が赤と青に分かれた八卦と星座の様な模様のあるナース服に身を包んだ銀髪の女性。 専用BGMは「千年幻想郷 ~ History of the Moon」。東方でも屈指の名曲と言われる。 間違っても( ゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん!で有名な「Help me,ERINNNNNN!!」ではない。 そちらは主である輝夜のBGM「竹取飛翔 ~ Lunatic Princess」を、同人サークル「COOL CREATE」がアレンジしたものである。 + 詳細な原作設定 月人が地上に住んでいた頃、後の月の王である「月夜見(つくよみ)」らと共に月へ移住した月の都の創設者の一人。 人間がいない頃から生きているらしく、さらに月夜見よりも年上で、年齢は億単位。*2 東方Projectの中でも屈指の高齢者と言って過言ではないだろう (まぁ、世の中には宇宙誕生の瞬間から現在に至るまで生き続ける種族や、 この宇宙が誕生する前から生きている巨人、1兆歳以上のマッチョゲイもいるのだから宇宙は広いものである)。 八意家は薬師の天才家系で、中でも彼女の知は随一だという。 そのため「月の賢者」として民に慕われており、輝夜の教育係も務め、月の使者達の纏め役であった。 しかしある時、輝夜からの命令と、彼女の「永遠と須臾を操る程度の能力」を応用し蓬莱の薬を完成させてしまい、 それを飲んだ輝夜は「穢れた罪人」として地球に追放されることになる(ここから御伽話『竹取物語』に続く)。 蓬莱の薬を作って渡してしまい、輝夜を止められなかったことを自分の罪として非常に悔いており、 建前上罪を許されたといっても蓬莱の薬を飲み「穢れた」ことで、月ではもう二度とまともな生活を送ることが出来ない輝夜を救うために、 輝夜を地球へ迎えに行く役目を負った際に他の使者を皆殺しにし、輝夜と共に月の使者から逃げ続ける道を選び、 「生きて守らないといけない方」として彼女の従者として生活するようになる。 逃亡生活を続けるうちに人里離れた山奥である幻想郷の迷いの竹林に行き着き、 月の使者に見つからないように永遠亭に輝夜の能力を応用した魔法を施して、以降1000年以上の間住んでいた。 月の使者に間接的にでも情報が伝わることを恐れて幻想郷の人妖からも隠れ住んでいた (ただし、元から竹林に住んでいた因幡てゐや、輝夜を宿敵としている藤原妹紅、 月の都から逃げて流れ着いた鈴仙・優曇華院・イナバなど、僅かだが外部との交流もあった)。 『東方永夜抄』の異変の後に永遠亭の魔法が解かれた現在は、 主の蓬莱山輝夜、弟子にした鈴仙、てゐとその部下の妖怪兎達と共に、 迷いの竹林の中にある永遠亭にて薬屋兼医者を始めた(あくまで薬師であり、医業はたしなみと持て余した月の技術の応用)。 彼女の薬は効果が高く、かつ副作用が少なく値段も良心的とあって評判が良い。 単純に病を治すだけでなく、自己の殆どが精神で出来ている妖怪達にとっては心のケアの方が重要だとして、 悪夢を見なくなり快適な目覚めを行える効果がある「胡蝶夢丸」や、逆に悪夢を見たい人用の「胡蝶夢丸ナイトメアタイプ」といったものも売っている。 主の輝夜を上回る力を持つらしいが、様々な理由で常に力を輝夜以下にセーブしている。 結界組エンディングでお月見の宴会に出席した際には輝夜を「姫」と呼び丁寧語を使っているが、 教育係だった為か月刊REX連載作品『東方儚月抄』で永遠亭に居る時の会話では「輝夜」と呼び捨て、タメ口で話している。 そのへんは「レミィ」「お嬢様」と呼び分けるパチュリーと同じものだろう。 ちなみに彼女は天才であるため非常に博識であるが、一般常識に疎い部分がある。そのためたまに何でもない質問に対して頓珍漢な答えを返すという。 …なんという萌え属性。我々の業界ではチャームポイントです。 ちなみに「永琳」という名前は仮称であり、本名は地球人には発音が難しいらしい。地上の生まれなのに…? まぁ永琳が生まれたのは人類はおろか恐竜の全盛期の時代だったので、そんな頃に付いた名前は人間にとって難しくても当たり前だろう。 十六夜咲夜に初めて遭遇した際非常に驚愕したらしいが、その理由は不明である。*3 永夜抄6A面のルートの最後には蓬莱の薬を服用するような演出があり、 6B面のルートでも、幽冥チームのエンディングで彼女も蓬莱の薬を服用したらしきことを語っている。 輝夜や妹紅同様、死なないという性質上、西行寺幽々子の「死を操る程度の能力」を持ってしても完全にトドメを刺すことが出来ないため、 幽々子の数少ない天敵の一人である。 『東方紺珠伝』では、月の使者の幻想郷への侵攻という一大事に際し、未来を見ることが出来るようになる「紺珠の薬」を作り、 弟子の鈴仙や霊夢ら主人公に託している。 今作のワンミスで即座にチャプター最初からやり直しになる代わりに残機によるゲームオーバーがない「完全無欠モード」は、 失敗する未来をこの紺珠の薬の効果により予知して回避しているという設定であり、 ゲームシステムレベルで設定に関わることになった。 しかも実は今回の異変の本当の原因や首謀者を最初から全て知っており、その上で手を打ち主人公らを送り込み、 鈴仙にはその先の交渉の展開すらも先読みして想定させていたほど。 久々に天才の面目躍如である。 + 二次創作での扱い 二次創作では本編のイメージを反映し、特に頭脳に優れた万能キャラとして扱われることが多い。 彼女の薬と頭脳は時に騒動の引き金となったり、事態がどうしようもなくなった時の解決策になったりする。 また優れた頭脳を持つということで、シリアスなSSなどでは悪役として描かれることも多い。 八雲紫と双璧をなす「東方二次創作の便利屋」と呼ばれ、同人作品での出番もよく見受けられる。 その英知や八意という名字、ゲーム中に登場する「オモイカネディバイス」「オモイカネブレイン」等というスペルカード名から、 日本神話の知識の神オモイカネ(八意思兼神)と同一視するファンが多い。 また、永琳と依姫、豊姫との血縁関係は八意思兼神とタマヨリヒメ、トヨタマヒメの関係と同じである (しかし公式には彼女=オモイカネという見解は未だない)。 戦闘力についてはその推定でも相当の年齢、落ち着いた大人の女性といった物腰から、 幻想郷では珍しいナイスバディの持ち主であることが多い。 ちなみに神奈子、紫と合わせて「幻想郷三大婆」t(ピチューン そこに幽々子を加えて「ババルテット」t(GAME OVER 更に『星蓮船』では白蓮も登場したので5人揃って「東方五大老」t(満身創痍 「メンバー内の平均年齢押し上げてる」とか言うんじゃねえ!スペースデブリ頭上に降らすぞ! また、上記の通り幽々子が苦手としているせいか、『megamari』においても永琳の武器が幽々子の弱点(優曇華、紫に対しても有効)になっている。 逆に「馬鹿につける薬は無い」ということなのか、チルノが苦手。 ネタにおいてはウドンゲとてゐを怪しい薬の実験台にして弄ったり、主の一挙手一投足に萌えていたり、 可愛さ余って性的な悪戯をしようとする変態だったりすることが多い。 ただしあくまで二次創作ネタであることは言わずもがな。 + ……が! 半公式四コマ漫画『東方儚月抄 月のイナバと地上の因幡』にて、 うどんげ相手に鞭、蝋燭、縄で如何わしいことをしようとしていたことが発覚。なんという…。 基本的に『東方Project』は全作品を通してキャラに音声が無い。 『東方M-1グランプリ』等の二次創作で様々な声が当てられているのだが、ニコニコ動画で作られた手描き動画『メタルギアまりお』にて、 桑島法子女史が演じたパラメディックのボイスが永琳にあてられており、違和感の無さから「桑島えーりん」と呼ばれるようになった。 ちなみに、同シリーズではメイ・リンが同名の別人になっている。こっちも桑島ボイス(演じ分け版)が良く似合っていると評判。 MUGENにおける永琳 にょろり氏の製作した高頭身のものと、複数の黄昏風ドットのものが存在する。 + にょろり氏製作 にょろり氏製作 サムスピキャラの真鏡名ミナを改変したもので、作者曰く「普通の格ゲーキャラとして作った」とのことで、 改変元とも『萃夢想』『緋想天』とも似つかない設置系格闘キャラである。 なお、改変元と違って紙ではない。 + 技説明 技は「当身投げ(上段、下段)」、「壷中の天地(設置)」、「不居の射(飛び道具当身)」、「『えー』で手を上げて(浮かせ技)」、 「ライフゲーム(飛び道具)」の5種。 「当身投げ(上段、下段)」はギースのそれに近い。 「壷中の天地」は7秒後に発動、再設置はその2秒後からの設置技。 モーションが非常に小さく、本体が攻撃を受けても消えず、コマンドによって戦後のどちらかに設置出来るため自動で2択となる。 当然1つしか設置出来ないが、基本的に出し得でAIも常時置く。 「『えー』で手を上げて」は所謂アッパー。出が速くないので小足からは繋がらない。 「ライフゲーム」は当たるとダウン、ガードすると光球に囲まれる飛び道具。 発動が遅く、隙も大きい。囲まれても動かなければ当たらない。相殺可。 超必殺技は「天を貫く白羽の矢(白)」、「月を貫く翡翠の矢(緑)」、「蓬莱の薬 タミ☆フル(投げ技)」の3種。 「月を貫く翡翠の矢」は設置技で、発動から10秒後に上からガード不能の矢が降ってくる。 コマンドによって画面左端、左中央、右中央、右端のどれかに落ちるので博打要素が強い。 AIは弱攻撃から繋がる技が殆ど無い為に小足を連打することがある。 以前は小技からコンボを繋ぐことが出来ておらず、無敵技も無くゲージ技が使いにくいなどの欠点が目立っていた。 その後の更新でかなり高威力のコンボを使うようになり、「月を貫く翡翠の矢」との組み合わせで一挙6割ものダメージを与えることも。 AIの動き自体はあまりよくないが、設置技の機能やコンボの入り次第ではかなりの強さを発揮している。 + 大会ネタバレ注意 こちらの大会にて本格的にデビューを果たした。 最初は視聴者もガチの改変キャラだと思っていたが、その評価はある技を境に一転する。 それはゲージ技である「蓬莱の薬 タミ☆フル」。 この技を使用した際に出てくるてゐやけーねは、 視聴者に彼女を「ガチキャラの皮を被ったネタキャラと認識させるには十分だったのである。 + minoo氏製作 minoo氏製作 『萃夢想』風に製作された手描きキャラ。 霊撃が無制限、霊力ゲージ無し、グレイズ無し、カウンターヒット無し、カード宣言無しとアレンジされている。 射撃はゲージを使用して行う為、ゲージに頼らないキャラと組ませると相性が良い。 打撃も可能で高威力のコンボを組め、また反射する射撃等により敵を遠距離から制圧することが出来る。 ゲージが無くなるとコンボを狙わざるを得ないのでゲージをいかに保つかが重要である。 + 技説明 必殺技は「注射」「マジックアロー」「爆破塵」「氷結剤」「火炎剤」がある。 「注射」は一度に出る段数が多く、弾が広範囲に拡散し、弾速も遅いので盾にして攻められる。 「マジックアロー」は弾速が早いが→で上方向、↓で下方向に撃て、反射させることが出来る。 特に上方向に撃つと広範囲に広がるので攻めやすい。 「爆破塵」は広範囲を一度に爆破する技。 上記の射撃は撃つ度にゲージが必要。 「氷結剤」「火炎剤」はゲージが不要だが、射撃系に比べて性能は高くないし、ゲージも増えない。 おまけの人氏及びエマノン氏による外部AIが公開されている。 + シロト氏製作 シロト氏製作 上記minoo氏の永琳を『萃夢想』仕様に改変したもの。 公開先のyahoo!ボックスが2020年9月にサービスを終了したため、現在は交差氏によって代理公開されている。 霊力ゲージや新技、弾幕のグレイズ判定、段階調節可能なAIなどが追加されている。 一部の追加技は「ディシディア ファイナルファンタジー」のゴルベーザに題を取っており、 5ゲージ超必では輝夜と協力して「Wメテオ」を発動させる。いいですとも! 一見ネタ技と思わせて、実は優秀な技である。 シロト氏自作のストーリー動画にて、このような技を会得するに至った背景が描かれている。 + KON氏製作 KON氏製作 現在は氏のOneDrive消失により入手不可。 minoo氏永琳のドットと、Nachel氏霊夢の記述をベースに組み立てられた永琳。 霊力ゲージの追加など『萃夢想』っぽい性能に近付ける調整がなされている他技がいくつか追加されている。 また一部の追加技でてゐ、鈴仙をストライカーとして呼ぶことが出来る。 永琳様は本当に頭の良いお方……。 その後の更新で『緋想天』に近いA連のが導入された他、スペルカードがいずれも起き攻めおよび固めパーツとして優秀なものとなった。 これらのスペルおよび各種STを絡めた起き攻めとコンボを主軸に戦うキャラの模様。 なお改変については自由とのこと。 AIは未搭載だが、ABAB氏による新カラー付きの外部AIが公開されている。 ABAB氏AI + KON氏製作 リメイク版 KON氏製作 リメイク版 現在は氏のOneDrive消失により入手不可。 上記のものをベースにしながらも、スプライトをminoo氏のものから独自のものに全て変更した上で、 技の大量追加を伴う大幅な性能変更が計られほぼ完全に別キャラ化したもの。 特に通常技および射撃のバリエーションが大幅に増えているため、システム面ではより『緋想天』や『非想天則』に近くなっている。 こちらもABAB氏による外部AIが公開されている。 + 社咲氏製作 社咲氏製作 minoo氏とは別の改変ドットによるもの。 ストライカーとして鈴仙と依姫を召喚可能。 1ゲージ技「五つの難題」では輝夜が登場し、5種類全てを使用すると「永夜返し」が発動可能になる。 通常技の火力が非常に安い(例えるなら彼ぐらい)ので、ストライカーを利用してしっかりコンボを繋げる必要がある。 12Pカラーではパニッシュメントも使用可能。 AIは搭載されていない。 + 牛鬼氏製作 アルティメットプリティ永琳ちゃん 牛鬼氏製作 アルティメットプリティ永琳ちゃん 現在公開終了。 バイクマン等の製作者である牛鬼氏が製作した永琳。 製作者曰く「鑑賞用に作った」ため、当たり判定が無い。 また、キン肉マンのミキサー大帝を改造してその上に乗り、 のりものとして参戦してしまっていた(詳細はのりものの項目を参照)。 あと、takoz氏によって東方幻想杯仕様のえーりんパッチが公開された。 ……えーりん?という疑問は氏の動画を見終わった方からのみ受け付けております。 出場大会 + 一覧 シングル ゲージMAXシングルトーナメント【Finalゲジマユ】 街中出逢って誰お前グランプリ 【狂100人 VS 神1Pカラー50人】神々への挑戦トーナメントII 忠誠心トーナメント 東方シングル頂点杯 オールスターゲージ増々トーナメント 東方狂キャラ プチ大会 東方凶悪キャラ全☆員☆集☆合トナメ MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 新春☆乳祭り ~ダンス・ミュージックと共に~ 総勢256名☆燃えて萌えるヒロインズトーナメント 東方狂大祭 凶以下東方only大会 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント 東方永夜杯(ヤゴコロダンス) タッグ 幻想郷お祭りリーグトーナメント 第二回幻想郷お祭リーグトーナメント【タッグ】 東方1/2 男女(?)タッグトーナメント 東方夢幻童空杯 MUGENトーナメント ドリームタッグ ふたたびのりものたいかい いたって普通のトーナメントを開催してみた 忍者大好き!!SUPER幻想忍大戦!! 東方と男女タッグトーナメント【バランスは投げ捨てるもの】 第3回遊撃祭 戦いごとにルールが変わる!!高性能タッグ大会 ゲージ増々タッグトーナメント mugenオールスター?タッグファイト 新秋東方タッグ杯 第二回東方夢幻童空杯 第四回幻想郷お祭リーグトーナメント【タッグ】 【よしお前ら】第2期このメンツで戦ってもらった【ケンカしろ】 第三回東方夢幻童空杯 第4回遊撃祭 幻想郷お祭ランセレトーナメント 第二回幻想郷お祭ランセレトーナメント【タッグ】 ぶちクロスランセレサバイバルinタッグ 地獄の果てまでもっと!仲良し! パルスィ杯2 橋姫の復讐 EFZ&東方 黄昏タッグトーナメント 喧嘩上等! 強~凶下位付近タッグバトル ギース&ロック中心強前後タッグバトル チーム 大将だらけのチームトーナメント【早苗さん杯】 大将だらけのチームトーナメントII【世界樹杯】 初心者による試作の為のトーナメント 東方作品別トーナメント 伝統の作品別トーナメント TDNTdeLMST 新春うろ覚えアニメフェスタ 頂上対決チームトーナメントII その他 【新機軸】空気読めない奴は汚ねえ花火だぜリーグ【作品別】 大体ランセレ 博麗霊夢争奪戦 第2回俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 戦いごとにルールが変わる!!高性能タッグ大会 紙~論外クラス総勢1800人でランセレ大会 カオス上等!地獄の超混成バトル 運命のサーヴァントクラスバトル ‐幻想郷‐六大勢力対抗戦 ニコニコRPGMUGEN杯 ランダムカラー シングル&タッグ戦 打倒剣帝!無差別級大会 戦国ランス 東西対抗戦 ほこ×たて杯 最強の男たちVS最強の女たち 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 誰得!?自作キャラ&AIオンリー大会 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 東方真本異争 削除済み 第2回東方世紀末杯 第3回東方世紀末杯【リミットカット】 東方永夜……ボスコンテスト☆ 東方高頭身トーナメント Re 超弩級作品別Big Bangトーナメント 幻想郷キャラコンセプトトーナメント 【東方MUGEN】良キャラ さいきょう 決定戦 チームのために!ランセレシングル大会 超えられない前転の壁【タッグトーナメント】(シロト氏製) 更新停止 ストーリー対抗祭・クロストーナメント【2008】 ロイヤルランブル大会 他人任せ大会 ギリギリ格ゲー?チームトーナメント【本気エルクゥクラス】 タタリフェスティバルッ!!-II 狂下位前後ランセレバトロワ大会 東方原作準拠チームでランセレチームバトル 第二回東方作品別トーナメント pokemon風大会 凍結 東方オンリーチーム別勝ち抜け大会 門番ぐらいまでランセル大会 東方キャラクター別対抗トーナメント カオスでフィーバーなMUGEN男女TAG大会 マイナー強~並時々メジャーたまに凶大会 成長トーナメントRe Big Bang Age 非表示 東方アレンジ・オリジナルキャラトーナメント 良AI発掘?最麗の「作者」決定戦 出演ストーリー + 一覧 aSaGi~魔王伝説~(非戦闘・顔グラのみ) D code Drえーりん診療所(minoo氏作) La Jodaso Stiana Lucid Dream MUGEN STORIES INFINITY ~Restaurant Dolls~(Drえーりん診療所と同一人物) Reverse Night SOS団と3人の姫君 Timekeepers 明日への道標 アリスさん姉妹・R(minoo氏作、変態) いおりんやったれMUGEN譚 がくえんアリス 花鳥風月とワルツを がんばレイセン! がんばレイセン!R2 霧雨魔法店 狂って踊れ 謙虚でないと! 幻想郷戦隊ハクレンジャイ(ただしその姿は( ゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん!) 香霖堂夜想曲 サイキョー流珍道中(minoo氏作) サイキョー流珍道中第二幕 サイキョー漫遊記(minoo氏作) サウザーの拳(嫁補正有り) 崎さんと霊夢の便利屋爆走記(故人) 志貴と無限市物語 すごい漢シリーズ(空前絶グォ~大会主催者) すごいよ!!七夜さん(既婚者子持ち。バーンシュタイン性) ストライダーは日常を馳せる 積みまっくす! てんこちゃん愛してる! とある吸血鬼の東方見聞録 東方一年戦争 突撃!中華姉妹 突撃!隣の幻想郷! 中の国 人形の夢と目覚め パワーをメテオに ヒナナイの剣(番外編) 百鬼運送業 MUGEN街の夜雀亭(変態で輝夜好き) MUGEN街の夜雀亭 2nd 無限カオス戦記(笑) 無限学園奔走記(商店街の薬局) 夢幻の新世界 無限の果てに。 無限を馳せる者 モザイク除去機 八意家の兎さん 幽香の農業王国物語 ラディッツがMUGENで幻想入り ロックマンゼロが幻想郷の住人と戦うシリーズ *1 後の『東方神霊廟』に登場したキャラクターのバックストーリーに、 「不老不死を求め様々な手段を講じてきたが夢叶わず、その過程で病に冒され、最終的に一度死に人を捨てて蘇ることで妥協した」という物がある。 これほどに悩ましい不老不死の夢を、薬で実現した永琳は間違いなく天才であろう。 *2 同人サークル「アルトノイラント」の東方アレンジ音楽CD「帰るべき城 アルトノイラント初期作品集」の冊子で、 原作者のZUN氏がそう発言していた旨の文章が記載されている。 ただ、これは公式で明かされた設定(『儚月抄』など)と矛盾がある。そしてZUN氏はこの時かなり酔っていたとも記載されている。 原作者ZUN氏に聞いた所(酔っぱらった時に聞いた答えだが)、輝夜と永琳の年齢は億単位だそうだ。 (「帰るべき城 アルトノイラント初期作品集」冊子より) …まあ、『東方Project』という作品がZUN氏が常に酒が入った状態で作られているという点や、 ZUN氏がオフはほぼ四六時中飲んでいるという事実を良く知っている東方シューター諸兄には、 この状態でのZUN氏の発言がどれだけ公式設定として扱って良いものかお分かりになると思われるが。 *3 八百万の神にコノハナノサクヤヒメ(木花咲耶姫、木花之佐久夜毘売)という神がいる。 彼女は八意思兼神の甥(ニニギ)の嫁で、富士山の神様としてかぐや姫と同一視されることもある。 ちなみに小説版『東方儚月抄』では、藤原妹紅がかつて富士山山頂でコノハナノサクヤヒメ本人に出会ったと語っている。 なお木花咲耶姫こと浅間大神は富士山を神格化した神であり、富士山山頂付近には木花咲耶姫を祀った浅間神社の奥宮がある。 その他、この神は東方香霖堂にて博麗神社に勧請する神の候補となったりしている。 公式でも公開されていないことから、ファンの間でも咲夜の正体について様々な憶測が飛び交っている。 咲夜は幻想郷に迷い込んだ所を永琳が拾って、自分と輝夜と鈴仙の能力の一部(眼が赤くなるのは鈴仙の狂気の能力の影響とされる)を移植した「強化人間」説、 月の人間である蓬莱山輝夜の能力も時間に関する能力であることから「実は月出身」説、 そして髪の色が同じ銀色であることから「生き別れの身内」説や、「クローン」説、 「弟子に似ていてびびった」説、「皆殺しにした筈の月人」説、 「時間跳躍に失敗して過去に飛ばされた(現咲夜はレミリアに出会い運命変化)本人」説などが囁かれている。 また同人誌やSS(小説)などの二次創作でも、永琳が時を止めるシーンが度々描写される。 咲夜自身も、レミリアと出会う以前の過去を覚えていないという説に立てば、記憶を操作された可能性も考えられる (「十六夜咲夜」の名前もレミリアに付けられたもの)。 以前ZUN氏は数年前に「(驚いた理由は)一つのゲームになる位長い」と述べており、 以前はかなりの設定があることを匂わせていたが、『東方儚月抄』では永琳の弟子である依姫が咲夜に対し、 何のリアクションも起こしておらず、非公開だったこの設定が現在も存在するかは極めて不透明な状況にあり、 新たな仮説として「隠し子(=捨て子)説」も浮上した。 このことはZUN氏の中では『永夜沙』の時点で(自己)完結しているらしいので、 今後、続編やゲーム化及び漫画化することは(多分)無いものと思われる。
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《八意 永琳/Eirin Yagokoro》 効果モンスター 星8/光属性/戦士族/ATK2800/DEF2800 このカードはフィールド上に表側表示で存在する限り「蓬莱人 八意永琳」としても扱う。 このカードが自分のフィールドに表側表示で存在する限り、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカード以外の光属性・闇属性モンスターは攻撃対象にならない。 自分フィールド上のモンスター2体をリリースし、相手のライフに2000ポイントのダメージを与える。 戦闘以外の方法で破壊された時、次の自分スタンバイフェイズ時に攻撃表示で特殊召喚する。 《蓬莱山 輝夜/Teruyo》 効果モンスター 星8/光属性/魔法使い族/攻2500/守3200 このモンスターはフィールド上から墓地に送られた場合、次のスタンバイフェイズに特殊召喚される。 メインフェイズに、自分のフィールド上に「八意 永琳」がいない場合、500ライフを払うことで手札・デッキ・除外されたカードの中から特殊召喚することができる。 自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフを支払わない場合、このカードの攻撃力は0になり、守備力は半分になる。 《セルフバーニング/Self Burning》 通常魔法 ライフポイントを1500支払う。 自分のデッキからモンスターを3枚墓地へ送る。 この効果で墓地へ送ったモンスターは、フィールドから戦闘によって破壊され墓地へ送られたものとしても扱う。 《セルフバーニング》から《蓬莱山 輝夜》(B)、《蓬莱の人の形、藤原 妹紅》などを蘇生させ、《蓬莱山 輝夜》(B)の効果で《八意 永琳》を召喚し、効果によるバーンで大ダメージを与えることを強力な勝ち筋としたデッキ。 最も理想的な展開は、 1.《セルフバーニング》発動。《蓬莱山 輝夜》(B)2枚、《蓬莱の人の形、藤原 妹紅》1枚を墓地に送ってエンド。 2.エンドフェイズ時、《リザレクション》(B)をデッキから墓地に送って墓地の《蓬莱の人の形、藤原 妹紅》を特殊召喚。 3.スタンバイフェイズ時、墓地から《蓬莱山 輝夜》(B)2体を特殊召喚。 4.500ライフを支払い《蓬莱山 輝夜》(B)の効果で《八意 永琳》(A)を特殊召喚。 5.《八意 永琳》(A)と《蓬莱の人の形、藤原 妹紅》をリリースして2000ダメージ。 6.《半分幻の庭師、魂魄 妖夢》を召喚。半霊トークン特殊召喚。 7.500ライフを支払い《蓬莱山 輝夜》(B)の効果で《八意 永琳》(A)を特殊召喚。 8.《八意 永琳》(A)と《半分幻の庭師、魂魄 妖夢》をリリースして2000ダメージ。計4000ダメージ。 9.500ライフを支払い《蓬莱山 輝夜》(B)の効果で《八意 永琳》(A)を特殊召喚。 10.《蓬莱山 輝夜》(B)と半霊トークンをリリースして2000ダメージ。計6000ダメージ。 11.《蓬莱山 輝夜》(B)と《八意 永琳》(A)ををリリースして2000ダメージ。計8000ダメージ。 このコンボの条件は 「手札に《セルフバーニング》が1枚」 「《半分幻の庭師、魂魄 妖夢》(もしくは《永琳流術式》あるいは《リザレクション》(B))1枚」 「1ターンの経過」 「デッキに《八意 永琳》(A)が3枚」「《蓬莱山 輝夜》(B)が2枚」 「デッキに《蓬莱の人の形、藤原 妹紅》《リザレクション》(B)が1枚づつ」 という条件さえ満たせていれば手軽に(最短2ターン目)で8000ダメージを出せるところであり、ゲーム製を著しく損なわせていると言われている。 サンプルデッキ 下級モンスター6枚 《知識と歴史の半獣、上白沢 慧音》3 《半分幻の庭師、魂魄 妖夢》3 上級モンスター9枚 《蓬莱の人の形、藤原 妹紅》3 《八意 永琳》(A)3 《蓬莱山 輝夜》(B)3 魔法16枚 《リザレクション》(B)3 《月まで届け、不死の煙》3 《セルフバーニング》3 《不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」》(A)2 《永琳流術式》2 《幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」》3 罠9枚 《時符「プライベートスクウェア」》3 《エクステンドアッシュ ~ 蓬莱人 》3 《博麗大結界》3 名前 コメント
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助けてえーりん! 蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや) 東方Projectの登場キャラクター。永遠と須臾を操る程度の能力。月人(蓬莱人)。 二つ名は「永遠のお姫様」「人間らしくないお姫様」「永遠と須臾の罪人」等。 「永遠と須臾(しゅゆ)」とは 永遠=未来永劫変化無き世界でその中でどのような行動を起こそうとも、外では時間が停止していると同義であり、 須臾=0.000000000000001という瞬間的な世界でその一瞬の集合体を利用して行動できるために他の存在には感知出来ないほどの速さを持てる。 そして、この二つを使うことで本来とは異なった歴史を作り出すことが出来るとも言われている強力な時間操作のことである。 日本の古典「竹取物語」のかぐや姫その人。 1000年以上前に永琳に不老不死の秘薬「蓬莱の薬」を作らせ、それを飲んだため不老不死になっている。 また、それが元となり月を追放されてしまう。輝夜は地上に行きたい為にわざとそうしたらしい。 その後、老夫婦に養われながら生活していたが、 20年余り後に迎えの月からの使節がやってきた時、使節団の中に居た永琳と結託、 他の使者達を殺害して逃亡し、後に幻想郷に永遠亭を築いて隠れ住むようになった。 4話の元ネタ・東方永夜抄のラスボス。永琳、うどんげ、てゐの主である。 名前が読みにくいせいか、一部のファンには「てるよ」という呼び方が定着している。 二次創作では、 東方永夜抄で登場するまで1000年以上ずっと永遠亭に隠れ住んでいた。 永夜異変後、永琳やうどんげは人間や妖怪相手に仕事を始めたが、輝夜はそういったことをしているという情報が無い。 永琳が「輝夜はもともと引きこもりがちだった」と発言している。 ……といった設定が重なって、ニート扱いされることが多い。 原作であったラスボスとしてのカリスマは大抵の場合どこかへ行ってしまっており、 「永琳が居なければ何も出来ない駄目な子」というポジションに収まってしまっていることが大半である。 そのおかげで、“輝夜の”テーマをアレンジした「Help me, ERINNNNNN!!」という楽曲まで誕生してしまった。 同じくニートとして、「DRAGON BALL」の孫悟空(*1)や、「るろうに剣心」の緋村剣心(*2)と並んで扱われる事もある。 ただし原作東方ファンはこの手の二次ネタを嫌ってる人も多いため注意。場所の空気を読もう。 ちなみに原作では、霊夢達に妹紅と戦わせるのが目的の肝試しや、 月に関する資料を開放した『月都万象展』の開催など、アグレッシブな行動を見せている。 また、第4話ボス戦前のイベントで永琳が「輝夜様は、今42度の高熱で寝込んでるの」と言うが、 これは「患部で止まってすぐ溶ける ~ 狂気の優曇華院」のネタである。 先に述べた通り原作での彼女は隠れ住んでいただけであり、別に熱を出して倒れていた訳ではない。 更に言うと、蓬莱の薬の効果で病気にはならないはずである。 関連動画 ゆっくりバージョン ,. '' " ´  ̄ ` '' - 、 ,.' `ヽ ,' ヽ ,' l ∧ ヽ i i /l l l !^i /i | l_;;;;l_;;_;l. l_;| l |¨i_l l_;_l ! i ! --‐‐--‐‐ i | -‐- 'ー' -‐‐-- l | l --‐‐--‐‐. | l , l | l. l \゙゙゙゙゙゛ _ ゙゙゙ /| | l l ∧ ヽ 、ヽ/ /i_ | |、 l もういいや. l i | >ー'´/ | |.イ l 明日 l i ゝ/ `v''´~\/| | 〉、 l 2倍. l i / l>O<l | / | l がんばろう \|/ i / l;/ ,. | l | !l>O<l i '´ !〉 l かぐや | ! / '´| | l _人人人人人人人人人人人人人人人_> ゆっくりしていってるよ!!! < ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ,,.. -──-- 、.,_ ,. '" `ヽ. ,.' ; ヽ. /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', / / ハ ! ! ハ __!_ '; i i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | | ! ハ (ヒ_] ヒ_ン ) !__」 i | └-iヽ ! ,___, "" | ! | | .| 7" ヽ _ン .レi | | レ'iゝ、 ,イ | i | | ! ! i >ー-r i; -! | | | | | | rイ´!__/ | ト.、 | | | | | '´}><{.、 | |/ヽ | | !ヘ|ヽ、/_」L_ゝ `ヽレ' '; | | !/ !/ oio i '; | / r/'⌒i !. ヽ ! / ,-rイ、___,ノ._ ハ \! !/ | l ,ィ'l |o _,.!', `'r、 |. | l'´ l | {_____,.イ'" ヽ ', //、! ゝ、ヽヽ-'ハ_____,,.ハ__,.イヽ;\ //っ ) ! 7'ー´ ! ! ヽ; `Y´「T´ | / / ! ! ヽ; ! ! |
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(やごころ えいりん) 「ついに…姫様が仕事を… 私の長年の努力がようやく実を結んだのね…」 キャラクター概要 東方永夜抄において6面Aルートボス、Bルート中ボスとして初登場。その後東方文花帖 LEVEL9ターゲットとして登場。 二つ名は月の頭脳(東方永夜抄)、街の薬屋さん(東方文花帖)など。 「あらゆる薬を作る程度の能力」を持つ天才。種族は月の民であるが蓬莱人でもある。 月の賢者として蓬莱山輝夜の教育係を務めており、輝夜の依頼で輝夜の能力により蓬莱の薬を作る。だが、その薬を飲んだ輝夜は月から追放され、地球へ落されることになってしまう。 月の使者のリーダーも務めていた永琳は、後に地上へ輝夜を迎えに行くが、その際に輝夜が月に帰ることを拒んだため、他の使者を皆殺しにして輝夜と月から逃げ続けることにした。 逃亡生活の果てに幻想郷、迷いの竹林に流れ着き永遠亭に隠れ住むことになった。 本作では永遠亭で医薬品の開発、販売をやっているが経営状態は芳しくない模様。 輝夜が働き始めたときいて一番喜び、お祝いとしてアイテムを渡してくれる。 余談だが、帰還編に登場する魔導に関する技術は永琳が提供した。
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「輝夜さま、今晩はいきなりどうしたんですか?」 「ん? あぁ、晩酌?」 「そうです。普段はイナバに頼むのに」 そういいながら俺は輝夜様の差し出した杯に酒を注ぐ。 一息にそれを飲み干して、輝夜様はため息をついた。 「いい加減に気付いてくれないかしら……って思ったの」 「は? どういう……?」 「はぁ、鈍感ね。ヒントをあげるわ、考えなさい」 こほん、と咳払いを一つ輝夜様はした。 そして、朗々と歌を詠みあげる。 「"秋の夜の月の光はきよけれど 人の心の隈は照らさず"」 「……相変わらず美しいお声ですね」 「褒めてないで考えなさい。全く……鈍感なんだから」 また、ため息を一つ。乱暴に杯を俺に向ける。 俺は杯に酒を注ぎながら、言った。 「意味は……存じております」 「え?」 「だから、その和歌の意味は存じております」 「え……冗談おっしゃい、貴方が何で知ってるのよ!?」 「以前輝夜様が口ずさんでおられたのを聞きまして。意味を自分で調べたのです」 笑顔でそこまで言った。段々と輝夜様が赤くなっていって、終いには俯いてしまった。 「知ってるなら……分かるわよね」 「はい、それはもう十分に」 「じゃあ……返して」 「返すって……返歌ですか?」 「そう。きちんと返してちょうだい」 これはしまった。返歌なんて考えていなかった。 少ない知識をひっくり返して、歌を詠む。 「"いつとても恋しからずはあらねども 秋の夕べはあやしかりけり"」 「……………………」 「……どう…ですか…………?」 「…………へったくそ」 「勘弁して下さい……。勉強不足でして」 「じゃあ私のところで勉強なさい」 「それって、いつもと変わらないんじゃないですか?」 「確かにそうね」 小さな小さな俺たちの笑い声が真っ黒な空にとけていった。 9スレ目 457 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「姫様? 何してるんですか?」 「ちょっとね。……ふふふ、これで良し。反応が楽しみだわ」 「まぁ~たネットですね? 夜更かしはいけませんよ」 「あら、肌が荒れたくらいじゃ○○は私のことを嫌いにはならないでしょ?」 「そんなことくらいじゃなりませんけど……。迷惑かけちゃいけませんよ」 「そうだけど……幻想郷で一番のカップルは私と○○だもの。それだけは譲れないわ」 「そうですね。…じゃ、もう寝ますんで。姫様はどうします?」 「私はもう少し反応見るわ」 「そうですか。じゃあ、お休み」 「あ、ねえ! 寝る前にキスしてあげる」 「あ゛~、いや、寝る前にそれはちょっと……」 「添い寝?」 「いや、ですから、そんなことをされたら悶々として寝れないじゃないですか」 「本望じゃない?」 「確かにそうですがっ!」 「分かったわよ、じゃあキスだけね」 「――んむ゛っ!? ……ぷはっ。いきなりは止めてくれよ…」 「悶々とする? ねえ、する?」 「ああ、するな」 「じゃあお布団へ行きましょ。めくるめく大人の世界よ」 「反応見なくていいのか?」 「○○の?」 「ちがうっ!」 9スレ目 826 ─────────────────────────────────────────────────────────── 永遠亭宝物殿 隠し部屋の奥には豪奢なベッドで眠る少年 その傍らに、蓬莱山輝夜は佇んでいた 「今晩は、○○……」 輝夜は穏やかに囁き、少年の頬を撫でて唇を重ねた。 満足げな笑みを浮かべると彼に覆い被さり 恍惚とした表情で彼の寝顔を見つめる。 「美しいわ○○ ……そう、貴方は美しいまま眠り続ける」 それは輝夜の永遠を操る能力 彼女の能力に囚われた彼は、年を取ることも死ぬこともなく ただ、眠り続ける 「愛おしいわ○○ ……貴方を誰にも渡しはしない」 彼の存在を知るものは居ない ただ一人、輝夜を除いては…… 「私のエンデュミオン……決して貴方を喪いはしない」 月明かりさえ届かない薄暗い部屋、輝夜は少年の衣服を丁寧に脱がせていく 永い年月、彼はずっとそうやって愛されてきた。 そして、彼女に愛され続ける限り、彼が目を覚ますことはない。 永遠に…… 10スレ目 484 ─────────────────────────────────────────────────────────── 輝夜、永遠を生きるお前にとって例え須臾の間であっても隣に居させてくれないか? 11スレ目 364 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○「輝夜、正月といえばなんだ!?」 輝「正月といえばお雑煮に凧揚げでしょう。今更何を…」 ○「ちっがーう! 正月といえば姫初めに決まってるじゃないか!」 輝「姫初m……///」 11スレ目 717 ─────────────────────────────────────────────────────────── 【Who s Raw!? Who s Sick!?】 俺が幻想郷に迷い込んでそろそろ1年。 所謂“昔ながら”の生活にも大分慣れてきたところだ。 博麗の巫女やワーハクタクの慧音さんには帰る事を勧められたが、結局俺は幻想郷に残った。 今更外の世界には戻れない。 “落雷を操る程度の能力”の持ち主なんかが外の世界に居ても迷惑なだけだと自覚している。 (ちなみに“雷を呼ぶ”訳ではない。雷雨の時にしか仕えない微妙な能力だ) こっちに来たお陰で能力の制御も上達したというのもあるし、俺を受け入れてくれた幻想郷に恩返しもしたい。 それに。 「○○、遅いわよ。まったく、相変わらず時間にルーズね」 「この竹林って何回来ても迷うんですよ。そこまで言うなら目印でも立てて下さいよ、姫」 「自分で立てなさい」 「酷いな」 永遠亭のお姫様と仲良くなれた。 彼女に出会って“帰りたい”と思わなくなったし、彼女も帰らせてはくれないだろう。 まぁそれでも――いずれ別れは来る。 彼女は不老不死ではあるが、俺の死は流石に避けられないから。 ……その辺の話をしたら本気で泣かれてしまった事があった。 慰めるのに七時間を要したのも、今となっては良い思い出……だ。恐らく。 「さて、○○。貴方を今日呼んだのは他でも無いわ。もうすぐバレンタインデーね」 「あー、そうですね。俺が来たのは弥生の月でしたから、こっちでその行事が来るのは初めてですよ」 「流石“元”外界人ね。話が早いわ。あのね、バレンタインデーには……」 「俺にチョコをくれるから楽しみにしておけ、と?」 「惜しいわ。貴方が作るチョコを永遠亭一同楽しみにしてるわ。頑張ってね」 「惜しいどころの話じゃないですねぇ!!」 流石は輝夜姫。ワガママ具合も超一流だ。 かつて『五つの難題』を出された貴族達に同情する。菓子を用意するだけで済む俺は恵まれてるのだろうか。 とはいえ、目の前に座って楽しそうに笑う彼女を見ると、それくらいならいいかとも思ってしまう。 俺みたいな特に目立たない風貌の男と仲良くしてくれる礼というのも兼ねておこう。 バレンタインデーの本分を忘れてる気がするが、気にしない。 「私のは勿論、瑛琳やイナバ達の分も用意するようにね。ああ、私への本命チョコは手作りを希望するわ」 「…イナバ、って鈴仙やてゐ……だけ、じゃ、ないですよね?」 「ええ、この永遠亭に住む“全てのイナバ”に、よ」 「はいぃっ!?」 前言撤回。俺は今、『六つ目の難題』に直面している。 アレか?姫がこないだ語ってた『新難題』ってこれのことか? 「そんなわけで帰って作業に取り掛かりなさい。これは命令よ」 「……どんだけ重労働を俺に強いるんですか、アンタは」 「あら……不満そうね。だったら……」 当然のように俺は文句を言うのだが、姫がこちらへと座ったままジリジリと近寄る。 膝を突き合わせるような距離まで近付いたところで、彼女は俺の手を握り。 「……お返しは奮発するわよ?永遠亭を上げて、ね?」 「 頑 張 り ま す 」 気がつくと即答していた。 「そう、嬉しいわ」と微笑む輝夜の表情は、絶世の美女という言葉が相応しいと思った。 実際に俺の顔は真っ赤だったし、心臓も破裂するんじゃないかという勢いで鼓動を繰り返していた。 100mを全力疾走したような勢いだ。 お返し云々はともかくとして、だ。(0.3倍返しウサ、とかあり得なくも無い) 何はともあれ、俺が彼女達の為にチョコをプレゼントするのは決まってしまった。 ……かつて彼女の難題に挑んだ貴族の気持ちが良くわかる。 こんな可愛いお姫様に頼まれたら、断れない。 「それじゃあ楽しみにしてて下さいよ。俺もお返しを楽しみにしますから」 「ええ、頑張ってね?」 頑張りますとも、お姫様。 ……頑張れ、俺。 ※ 「……姫、無茶を言うのも程ほどにしなさいな」 「いいのよ、永琳。これが私と○○の付き合い方なんだから」 「随分と○○が気に入っているのね」 「そりゃあ、ね。助けられちゃったし」 彼女は思い出す。 彼が永遠亭に運び込まれたのは、夏頃のことだった。 雷混じりの夕立が降り出した頃――○○は落雷を至近距離で受けて永琳の元へ運び込まれた。 そこで交えた会話が、輝夜と○○の出会いだった。 『自分の能力なのに制御を失敗したの?未熟者ね』 『誰が未熟者ですか?……ああ、俺ですね』 『すぐ自覚できない辺り重症ね。病気なんじゃないの?頭が残念になる病気』 『誰が病気ですって?……頭が残念なのは、昔からですよ』 今でも思い出せるほどだ。 運び込まれたのが“外界人”だと聞いて、興味本意で話し掛けたのがキッカケだった。 ○○のような「普通の青年」と接点が少なかった輝夜には、久しぶりの新鮮な刺激だった。 その後も何度か交流があり、今ではすっかりいい仲である。 「そこでね、永琳。……○○へのお返しにお菓子を作ってあげようと思うんだけど」 「はいはい、教えればいいんでしょ?」 「流石ね、永琳。それじゃあ早速始めるわよ」 「……本当に、手の掛るお姫様ね」 勝手知ったる仲、という具合で二人は台所へと消えて行った。 ――輝夜と○○の二人が、慣れないお菓子作りに苦しむ姿を射命丸文に撮られてたとか。 ――「永遠亭の姫、熱愛発覚!?お相手は○○かっ?!」という記事を作られたりとか。 ――○○に輝夜ファンである村の男達からカミソリレターを送り付けられたりするのだが。 それは別の話。 12スレ目 807 うpろだ885 ─────────────────────────────────────────────────────────── どうして私がネトゲに熱上げてる時に後ろで(・∀・)ニヤニヤと笑ってやがりますか(゚Д゚)ゴルァ! どうして私が悪いのにケンカになると先に謝りますか(゚Д゚)ゴルァ! どうしてお小遣かっぱらったのに文句一つ言いませんか(゚Д゚)ゴルァ! どうして部屋の掃除を嘘ついてあんたに押し付けたのに怒りませんか(゚Д゚)ゴルァ! どうして子供が出来ないのは私のせいなのに謝りますか(゚Д゚)ゴルァ! どうして自分が体調悪い時は大丈夫だと私を突き放して私が倒れるとつきっきりで看病してくれますか(゚Д゚)ゴルァ! どうして妻の私に心配掛けたくなかったからって病気の事を隠しますか(゚Д゚)ゴルァ! おまけにもって半年とはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ! 妻の私には何も言わないで医者の永琳に相談するなんてどういうことですか(゚Д゚)ゴルァ! 申し訳なさそうな顔で俺の事は忘れていい男見つけろとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ! こっちの気持ちは無視ですか(゚Д゚)ゴルァ! 正直、あんた以上のお人よしで優しい男なんかググっても絶対見つかりませんよ(゚Д゚)ゴルァ! 私みたいなニート嫁にすんのはあんた位ですよ(゚Д゚)ゴルァ! 言い忘れてましたが私、赤ちゃん出来たんですよ(゚Д゚)ゴルァ! 親子でモンハンするって約束が叶いそうなのに何で生きられないのですか(゚Д゚)ゴルァ! そんな状態じゃ言い出せ無いじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ! それでも言わない訳にはいかないから思い切って言ったら大泣きしながら私を抱きしめますか(゚Д゚)ゴルァ! 泣きたいのはこっちですよ(゚Д゚)ゴルァ! 生まれる頃にはあんたはこの世にいないんですよ(゚Д゚)ゴルァ! 元気な子だといいなぁってあんた自分の事は蔑ろですか(゚Д゚)ゴルァ! 見舞いに来た黒白とか紅白に何自慢してやがりますか(゚Д゚)ゴルァ! 病気で苦しいはずなのに何で姓名判断のサイト覗いてやがりますか(゚Д゚)ゴルァ! どうして側に居てあげたいのに一人の身体じゃ無いんだからと私を部屋に帰そうとしますか(゚Д゚)ゴルァ! どうしていつも自分の事は二の次何ですか(゚Д゚)ゴルァ! 永琳にいよいよダメだと言われ泣いてる私に大丈夫だよとバレバレの慰めを言いますか(゚Д゚)ゴルァ! こっちはあんたと幻想郷なくなっても生きて行きたいんですよ(゚Д゚)ゴルァ! それがもうすぐ終わってしまうんですよ(゚Д゚)ゴルァ! 私からあんたを取ったらネトゲしかなくなるんですよ(゚Д゚)ゴルァ! 忘れろと言われても忘れられる訳ないでしょ(゚Д゚)ゴルァ! 死ぬ一週間前に俺みたいな奴と一緒になってくれてありがとなですか、そうですか(゚Д゚)ゴルァ! こっちがお礼を言わないといけないのに何も言えず泣いちまったじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ! あんなに苦しそうだったのに最後は私の手を握りしめて逝きやがりましたね(゚Д゚)ゴルァ! 何で死に顔まで(・∀・)ニヤニヤしてやがりますか(゚Д゚)ゴルァ! (゚Д゚)ゴルァ! (゚Д゚)ゴルァ! そんなのは良いから起きて下さい(゚Д゚)ゴルァ! 生まれてくる子どもを抱いて下さい(゚Д゚)ゴルァ! 子どもに微笑みかけて下さい(゚Д゚)ゴルァ! ちゃんと働くから永琳○○を助けてやって下さい(゚Д゚)ゴルァ! 家事一つ出来ない私に子供を育てろと言いやがりますか(゚Д゚)ゴルァ! 私はアンタがいないとだめなんですよ(゚Д゚)ゴルァ! そんなあんたが死んで5ヶ月... 子どもが生まれましたよ(゚Д゚)ゴルァ! 私に似て元気な女の子ですよ(゚Д゚)ゴルァ! 目元はあんたにそっくりですよ(゚Д゚)ゴルァ! どこかでやっぱり(・∀・)ニヤニヤしてますか(゚Д゚)ゴルァ! 私はこの子と何とか生きてますよ(゚Д゚)ゴルァ! あんたも遠くから見守って居てください。 -----------------------------チラシ裏-------------------------------------- 2chの有名なコピペ改変。 改変っていえるほど変わってはいないけど。 364を見ていたらどうしても。つまんなくてごめんなさい。 イチャってなくてごめんなさい。 改変前はこれです⇒ttp //ameblo.jp/waros/entry-10005755860.html --------------------------------------------------------------------------- 13スレ目 370 うpろだ980 ─────────────────────────────────────────────────────────── 月の姫が彼を拾った理由。それは気まぐれ以外の何者でもなかった。 強いて言うなら、永遠亭が男手不足だったから、という理由になるのだろうか。 「今日から私に仕えなさい。力仕事を貴方に任せるわ」 彼は月の姫の言葉に従った。 幻想郷という右も左もわからない見知らぬ土地で、縋るものは彼女しか居なかった。 「素直なのは美徳よ。私の名は蓬莱山輝夜。貴方の名は?」 「その……私には名がありません。あったかもしれませんが、もう忘れてしまいました」 「そうね、ならば今日から貴方は○○と名乗りなさい。良い名だと思わない?」 「はい…光栄です、輝夜様」 「姫でいいわ。私の力になりなさいね、○○」 こうして、幻想郷で一つの新たな主従関係が結ばれた。 彼は彼女に対して深い敬意と絶対の忠誠を露わにし、その内心にある想いを隠した。 主従である以上、主に恋心を抱くなど不忠にも程がある。 そう考えた彼は想いを心の奥底に沈みこませ、蓬莱山輝夜の配下として、新しい人生をスタートさせた。 が、一日、一週間、一ヶ月、一年と過ぎていくうちに。 「姫ー、朝ですよー。鈴仙が朝飯作って準備してくれてますよー」 「ん……ぅ……あと少し待って、○○……」 時間は容赦なく“慣れ”を産み、固い誓いも石が川を流れた後のように丸くなっていく。 二人は主従でありながら、世話焼き気質な兄と手間の掛かる妹のような関係になっていた。 勿論、彼は一年前と変わらぬ思いを抱いているし、輝夜もまた彼を従者として信頼していた。 とはいえ、ここは幻想郷である。従者が主にツッコミを入れるなど日常茶飯事。 程よいヌルさが二人の関係を少しずつ軟化させていたのもまた事実であった。 「ほら、布団被ってないで起きなさい。いい天気ですよ……っ?!」 「う……ん?」 無理矢理○○が布団を引っぺがすと、寝巻きをはだけさせた輝夜の肢体が露わにされた。 ○○はそのまま凍り付いたように動かない。主であり、想い人である人物の半裸を直視してしまったのだから、仕方ないとも言える。 一方の輝夜はというと、○○を意に介する事もなく枕もとの着替えに手を伸ばす。 「○○、おはよう。…どうしたの?そんなところで石化して」 「……誰のせいだと思ってるんですか、姫」 「勿論、乙女の布団を引っぺがした○○の責任よ」 「でしょうね!」 朝から全責任を擦り付けられながらも(実際、布団を捲ったのは他でもない○○だったのだが)、輝夜を起こすという仕事を終えた彼は部屋の外に出た。 着替えが終わると、二人で下へと降りていく。居間には食卓を囲んで輝夜の到着を待っている永遠亭の面々。 上座にあたる位置に腰を下ろすのを見届けると○○は一礼して、 「それじゃ、行って来ますんで。姫、あんまり永琳さんに迷惑掛けないようにお願いしますよ」 「あまり遅くならないようにね。それに、そんな心配されるほど子供じゃないわ」 「永琳さん、姫をお願いします。鈴仙とてゐも、頼んだぞ」 「わかってるわよ」「はい、○○さんも気をつけて」「んー、いってらっしゃーい。モグモグ…」 彼の仕事は永遠亭における雑務全般だ。主に力仕事を一手に引き受けている為、永遠亭で一番忙しい人物だとも言える。 今日は先日襲撃してきた藤原妹紅と主・蓬莱山輝夜の激闘の爪痕を修復しなければならない。 主な被害は屋根の一角の瓦が全部吹き飛んでいる点に尽きる。 これを修繕する為、人間の里まで瓦を調達に行く。○○が朝食も取らずに出かけたのはこの為だ。 「さーて、瓦は何枚要るんだろうな。…ま、3往復もすればなんとかなるか」 「相変わらず働き者ですねー」 「ん?その声は…文サンか。おはよう」 「どーも、おはようございます」 丁度竹林を出たところで上空からの声に前を向いたまま返事をした。 上を向かないのは「男としての礼儀(by○○」らしい。まぁ、文の服装に理由があるわけだが。 文は降りてくると同時にペンをメモ帖に走らせつつ、満面の営業スマイルで○○に問い掛けた。 「で、昨日の名勝負数え歌の結果はどうだったんですか?」 「俺乱入でノーコンテストだ。というより、取っ組み合いになったところで後ろからゲンコツをこう…」 ぶん、と振り下ろすような仕草を交えて答える。文の取材に対し当然のように答えるのは、最近では○○と山の上の神様くらいである。 「お陰で被害を最小限に抑えられたんだけど、結局瓦が酷い事になって……やれやれ」 「……なんていうか、貴方も変わりましたね。昔はもっとこう、ガチガチの頑固者、って感じだったのに。輝夜さんに手を上げるなんて、 一年前の貴方からは想像も出来ませんよ?」 「幻想郷(ここ)じゃ肩肘張るだけ無駄って気付いただけさ。あの新しい神社の巫女さんにもそう伝えておいて欲しかったんだけどね。 あと、俺が姫を殴るのは永琳さんが怒る前に止める為だ。永琳さんを怒らせると姫がゲンコツより酷い目に合うからな」 「あはは、そうかもしれませんね。そうそう、件の新しい巫女さんなら霊夢さんに倒されて少しは落ち着いたみたいですよ?」 「そりゃ何よりだ。それじゃ、俺は里まで出かけるんで長い取材はまた今度にしてくれるかい?」 「ええ。あ、最後に一つだけ」 「ん?」 「輝夜さんとの仲は進展しました?」 「っ!……はっはっは、何の事だかな?」 「いえ、別に~?それじゃ失礼しまーす!」 ニヤニヤ笑いを浮かべながら高速で飛び去る文を○○は忸怩たる思いで見送るしかなく。 溜め息を一つ付くと、里に向かってトボトボと歩き出した。 ※ 大工の棟梁、石材店の主と相談する事、数十分。 なんとか瓦を確保する事はできた。しかも大きな荷台まで用意して貰い、○○としては嬉しい誤算だった。 「いやー、日頃の行いが良かったのかな。これで往復しないで済みそうだ」 しかしそんな浮かれ気分も永遠亭到着と同時に打ち砕かれることになる。 「…あ、○○おかえりー」「おかえりなさい……」 永遠亭の外で○○を出迎えたのは呆れ顔のてゐと憔悴しきった鈴仙の二人。 輝夜と永琳の姿は見えないが、屋敷の置くから爆発音やら何やらが響いているのが聞こえ、○○は暫し茫然となった。 「……魔理沙がね。実験に使うから私が死ぬまで薬を借りてくぜー、って」 「今、姫と師匠が止めようとしてるんですけど……」 「……もうやだ」 ○○が弱弱しくその場に座り込むのと同時に白黒の影が玄関から超高速で駆け抜けて行った。 それを追うように輝夜と永琳が飛び出してきて、一旦着地する。 立ち止まった二人を見て空中に静止した魔理沙は息を切らせながらも、罪悪感を全く感じていない声で言い放つ。 「ケチケチしなくてもいいだろ?死んだら返すぜ」 「うちを紅色の屋敷の図書館と一緒にしないで頂戴。いいから止まりなさい!」 「永琳、こうなったら実力行使よ!」 輝夜の合図で二人が再び魔理沙を捕まえるべく飛び立とうとしたその刹那…… 「おっと、そうはいかないぜ。恋符―――!」 魔理沙が何の迷いもなくミニ八卦炉を、玄関前に並んでいた面々に構えた。 彼女からすれば、紅魔館の門を強行突破する時と何一つ変わらない気分だったのだろう。 しかし魔理沙の行動に慣れていない永遠亭の面々は完全に不意を突かれた格好になり―― 「―――『マスタースパーク』!!」 「姫!!みんな!!伏せろー!!」 事実上、永遠亭の門番も兼任している○○が真っ先に飛び出して、懐から符を取り出して―― 「石符――『マーブル・タイタン』!!」 輝夜や永琳、てゐ、鈴仙を庇うように両手を広げて、マスタースパークの直撃をその身で受けた。 「…………」 「なっ……アイツ……」 魔理沙はミニ八卦炉を構えたまま、驚愕の表情で立ち尽くしていた。 マスタースパークの直撃を受けた相手が微動だにせず、その場に両手を広げて立ち尽くしている。 それだけでも十分、驚くべき事だ。 相手がスペルカードを使ったも、予想外といえば予想外だ。 とはいえ、永夜異変の時には居なかった相手なので単なるリサーチ不足とも言える。 魔理沙が驚いた最大の理由、それは。 「…………」 人間だと思っていた○○が、物言わぬ大理石の像と化していたことだった。 「人間じゃなくて妖怪――だったのか?」 「そうよ。彼は外の世界で幻想と化したガーゴイル」 魔理沙の背後から、永琳の冷静な声が。 「能力は確か、“硬と軟を操る程度の能力”ね。自分の体限定らしいけど」 右手側からは、てゐの妙に楽しそうな声が。 「一年前、姫に仕えてから…ずっと私達の手伝いをしてくれてる人よ」 左手側からは、目を赤く染めた鈴仙の声が。 「――そして、私の大事な人。石の妖怪であるが故に、共に永遠を生きてくれるかも知れない人」 そして、眼前から静かな怒りに満ちた輝夜の声が響く。 「まて、話せばわかる」 「「「「 問 答 無 用 」」」」 顔面蒼白の魔理沙に四者四様のスペルカードが放たれ、本日最大の爆発が起きた。 その爆音の壮絶さは、遠くはなれた博麗神社の巫女がうたた寝から目を覚まし、すぐ二度寝するほどのものだったという。 ※ 「痛いぜ痛いぜ痛くて死ぬぜ……」 「それだけ軽口叩ければ十分よ。今度から、紅魔館気分で永遠亭を襲撃しない事ね」 「そうした方が利口だな……うう、こんな目にあったのは何時以来だ……」 四者の猛攻を受けた魔理沙は、そのまま永遠亭にUターンして永琳の治療を受ける事となった。 鈴仙とてゐは荒れた部屋の片付けに奔走していた。 そして、 「アレが噂のマスタースパークですか……マジで死ぬかと思いました」 「もう無茶しちゃ駄目よ。貴方は魔力さえあれば永遠に生き続ける。でも、体が砕けてしまったら修復できないのだから」 「だから“切り札”まで切ったじゃないですか」 「弾幕を飛ばさないスペルカードのどこが切り札よ。それに大理石ってモース硬度3の柔らかい物質じゃない」 「……クリスタライザー加工済みってことで一つ」 玄関でまだ下半身が石像化していた○○の前に輝夜は立っていた。 彼の能力は一つの硬度に安定させる事を目的としている。 故に、一度石化すると少なくとも半日は完全に戻ることは出来ない。 戻るにしても頭から順にゆっくりと人間の体と同程度の硬度に戻さないといけない、という制約があった。 無理に硬化と軟化を繰り返せば、体が耐え切れずにコナゴナに砕けてしまうだろう。 「でも、助けてくれてありがとう。私だけでなく、永琳やイナバ達も庇ってくれたのが嬉しいわ」 「お褒めに預かり光栄ですよ、姫」 「これは褒美よ、取っておきなさい」 「え……?あ、ちょっと待っ……!」 動けない○○の体に身を寄せ、彼に短い口付けを交わす。 「……どう取っておけばいいんですか」 「そのまま再び石化すればいいんじゃないかしら?」 「……勘弁してくださいよ……」 先程まで白い大理石の像だった○○の顔は真っ赤に染まり、輝夜は静かな笑みを浮かべる。 赤い頬に手を添えて、輝夜は静かに尋ねる。 「貴方は私と永遠を共にしてくれるかしら?」 「石像風情でよろしければ、いつまでも」 -END- -ここからチルノの裏- ガーゴイルって普通永遠に生きるわけじゃないと思うんだけど、気にしないでください。 -ここまでチルノの裏- 13スレ目 459 うpろだ995 ─────────────────────────────────────────────────────────── 輝夜にプロポーズされたい。難題を出したい。 僕の子供を産んでください。 僕が死んでも、僕のことを忘れないでください。 でも、僕のことで何時までも泣き続けないでください。みたいな。 ‥‥五つも思い浮かばないorz 365 :名前が無い程度の能力:2008/03/05(水) 23 10 17 ID 2KOq28HU0 364見て何か幻視した 「○○!私と結婚しなさい!」 「だが断る」 「えぇえええっ!?なんでよ!かぐや姫よ私!?伝説のかぐや姫が求婚してるのよ!? 数多の男性から求婚された伝説の美少女かぐや姫が求婚してるのよ!?」 「いや……そうは言われても…色々と難題がだな」 「何!?難題って何よ!二人でイクところまでイッちゃった仲じゃないの!えーりんだって○○ならおkって言ってたのよ!」 「おkって……まぁ、兎に角色々と難題が」 「だからその難題って何よ!忌々しいわね、私と○○の愛の旅路を邪魔するヤツ…………ッ! そうか妹紅ね妹紅だわええそうよ妹紅に決ってるわあの小娘考えたわね事もあろうに人のダンナに手を出すなんて」 「いや…ちょっと落ち着け輝夜」 「止めないで頂戴○○これは流石の私も鶏冠に来たわフフフあの芋娘久々に私の逆鱗に触れたわねジャンクにしてあげるわ!」 「あーほら落ち着け(ぎゅっ」 「ふぇええっ!?」 「妹紅は関係ないぜ。その問題っていうのはだな」 「……………(ぱくぱく」 「ん?どうした輝y」 「…………きゅ~(ぱたん」 「……気絶しやがったよコイツ」 「流石は○○ね。抱きしめるだけでイかせちゃうなんて」 「わざわざカタカナ表記にしなくてもいいです永琳さん。で、なんで冷蔵庫から出てくるんですか」 「気にしちゃダメよ。ところで、難題って何かしら」 「…難題というかお願いというか」 「例えば?」 「俺の子供を産んでくれ。 俺が死んでも、俺のことを忘れないでくれ。 でも、俺のことで泣いたりしないでくれ。 あと…」 「言うわねぇ」 「茶化さないで下さい…」 「むぅ、あと何なのよ」 「あら、おはようございます姫」 「ちょっと幸せすぎて死にかけたわ。で、あとのお願いはなんなの?」 「それは…まだ思いつかん」 「何それ」 「輝夜のように難題を5つ出そうとしたんだが……ぶっちゃけ思い浮かばない」 「…そんな事で私の求婚断ったっての…?いい度胸してるわね」 「そりゃ輝夜の恋人やってるからな」 「上手いわね」 「ちょっとそれどういう意味よ」 「○○、結婚してから考えたらどうかしら?」 「……それもそうですね。よし、じゃあ結婚するか輝夜」 「―――」 「ん、どうした?」 「あー……フリーズしちゃってるわね。というか昇天してるわね」 「えー」 「ああもうこういう所が可愛らしいわ……兎に角リザレクションするまで待ちましょうか」 13スレ目364、365 ─────────────────────────────────────────────────────────── 初夏の空気。 最近めっきり蒸し暑くなってきた陽気に押されて、夕涼み。 周りを竹林に囲まれた永遠亭は、常に涼しく、心地よい風が吹いている。 宵の口。 今日は薪拾いやら薪割りやら、重労働だった俺は珍しく一番風呂を頂いていた。 風呂をあがってみれば、太陽はすでに顔を隠し、残照だけが空を紫色に染めている。 縁側に腰掛ければ、御影石のたたきが裸足に心地良い。 クイッ 冷酒を呷る。 今日はちょっと趣向を凝らして、竹の水筒に竹のぐい飲み。 さっき山に入った時に、青竹をちょいと拝借して作ったもの。 取れたての竹の青臭い匂いも、こんな暑い日にはむしろ清々しく思える。 「いい香りだ」 酒も、竹も。 そう呟いたとき、 「それって、私のこと?」 後ろから声がかかった。 恋人の輝夜の声。 振り向いた先には――いつもと違った彼女が、いた。 「その動きってことは、私に気づいてなかったのね……」 拗ねたような声も、半端にしか耳に届かない。 そこにいたのは、 黒髪をアップにして、ポニーテールにまとめた輝夜だった。 「ねえ、何か言いなさいよ」 振り向いたきり、反応を示さない俺の頬を、つんつんとつつく輝夜。 いつもにまして身軽な浴衣でこそ、できる行動と言えなくもない。 「綺麗だ……」 「え?」 「あ、いや、その、思わず本音が出たというか、いつもと髪型が違って新鮮だったというか、 風呂上りの火照った顔が色っぽくて凄く可愛いうなじがえーとそのー……」 いかん。動揺しきっていて自分でも何を言っているかわからない。 しかし、輝夜は機嫌が直ったのか、 「ふふっ。ありがとう。嬉しいわ。 ……ここ、座るわね」 「あ、ああ……」 ふわりと、左隣に腰を下ろした。 そして、俺の肩にそっともたれかかる。 「私、綺麗だった?」 「あ、ああ。ポニーテールって新鮮だったから」 「うふふっ。 たまたま、湯浴みのあとに髪を解くのを忘れてきてしまったのだけれど、 あなたがいいのなら、何よりだわ」 照れて庭の灯篭のほうをなんともなしに見ている俺に、 そんな俺を見ていたずらっぽく微笑む輝夜。 「でも――」 「ん?」 「振り向く前に、私が来ていることに気がついて欲しかったわ。 “かぐや”の意味は、“輝く”を表すと同時に、“かぐわしい”をも表すもの」 輝夜は、先ほどより体を近づけると、そのまま胸に体を預けてくる。 頬が触れて、柔らかい感触が走った。 「たまさかには、髪を纏めてみるのもいいわね。 いつもは髪が邪魔で触れ合えない頬が、こんなに近く、直接触れられるのだもの。 ――どう? 馨しいでしょう?」 「ああ。なんだか爽やかな匂いがする。 若竹のような、柑橘系のような、そんな感じ――」 「一言で言うと?」 「うーん……。おいし、そう?」 「もう……。でも、あなたらしいわ。そうね、 味わって、みる?」 「へ?」 「葡萄酒のソムリエだって、そうでしょう? 目で色を見て、吸気で香りを感じて。 そして、味をみる――」 輝夜は、俺の膝に左手を置いてバランスを取ると、俺の顎に右手を添えて、 静かに、唇を重ねた。 唇を割って、舌が入り込み、絡まりあう。 上に、下に、右に、左に。 舌同士で追いかけっこを、相撲を、逢瀬を愉しむ。 唾液が交叉して、輝夜は、 こくん、と。 おとがいを鳴らして、それを飲み込んだ。 どちらからともなく唇を離すと、そこには一筋の橋。 「どうだった?」 懐紙を袂から取り出して俺の唇を拭いつつ、そんなことを尋ねる輝夜。 「甘かった」 正直に答える。というよりも、それしか答えようがない。 語彙のないことが悔やまれる。 「そうね、私も甘かったわ。 和三盆よりも甘くて、カステラよりも舌で蕩ける感じ。 私としたことが、もうすでにあなたに蕩かされているのね」 言葉と裏腹に、嬉しそうな輝夜の声。 そんな時、一陣の風が舞い降りる。 小さく、体を震わせる輝夜。 「初夏とは言え、夜風はまだ寒いわね。私はそろそろ行くわ。 ……たまには、一緒に寝る?」 「やめておく。このまま一緒に寝たら、輝夜に溺れそうだ」 「私は別に構わないんだけど……。 そうね。じゃ、今日のところは諦めるわ。 あなたには、あなたに溺れている私が掴まる、大きな太い棒でいて欲しいもの。 お休みなさい、○○」 チュッ 頬に可愛いキス、丸い息の感触。 そして、そのまま立ち上がると、彼女は奥へと音も立てずに入っていった。 「ふぅ」 俺は思い出したように、青竹の香の利きすぎた酒を含む。 物足りなさが残る。 「実際のところ、俺もすでに輝夜に溺れているんだろうな……」 ざわざわ――、ざわざわ――。 そんな呟きを聞いた竹たちが、隠れてそっと囁きあっていた。 うpろだ1147 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「あれ……? もしかしなくても私寝てた?」 「おはようございます」 卓に突っ伏していた顔を上げ、両目をこすりながら輝夜が○○に聞いた。 「ええ。この世のものとは思えないくらい美しい寝顔でしたよ」 「……褒めても何も出ないわよ。でもその好意は受け取っておくわ。ありがとう」 輝夜は満更でもないように笑う。 「『橘のにほふあたりのうたたねは夢も昔の袖の香ぞする』」 伸びをし、輝夜は一首詠んだ。 「この歌の意味、○○には分かる?」 「いえ、全然。覚えている歌は何首かありますけど、その歌は知らないです」 意味はこうよ、と言いながら輝夜は○○の隣に移動する。 「橘の香りがする場所でうたた寝してしまったせいで、橘の香を服に焚き染めていた昔愛したあの人の夢を見てしまった……」 何かを問うような瞳で輝夜は○○の顔を見上げる。 「でも、ここに橘はない。ただ単に詠んだだけなの。愛しいあの人の夢を見てしまったのは事実だけどね」 お互いの視線が交わり、暫く見詰め合うががどちらも口を開かない。ただ○○だけが何か言おうとして迷っている。 「夢に出てきた愛しいあの人が誰か知りたい?」 ○○は答えない。 輝夜はそれを肯定と受け取った。 「あなたのことよ」 「――えっ?」 呆けた顔をして○○は目しばたたかせる。 「――うたた寝をしてしまう前に見ていたあなたのこと」 輝夜は一呼吸の間を置き、続きの言葉を紡ぎだした。 「前から言っているでしょ? 私はあなたに恋しているの」 うっとりとした表情で輝夜は○○を見つめ、ごく自然に口付けをする。 「さて、ここで問題があるわ。あなたの香りは橘じゃないの。いったいどんな香りかしら」 これは私に与えられた難題ね、と輝夜は自嘲するかのように笑う。 「あなたの香りはあなただけのもので、他に同じ香りはない。――そんな答えもいいけど、それじゃあ面白みに欠けるわ。あなたの香りを詩に詠んでみたいの」 「あ、それじゃあ……俺も輝夜さんの香りを知りたい――歌に詠んでみたいです」 ○○は真剣な面持ちで輝夜を見つめる。 「あら、○○に出来るのかしら。外の世界では私がいた頃の歌は廃れてしまったと聞いているわよ」 「う、確かに……」 かつて学校の授業で作った歌を思い出し、○○は内心で悶絶して激しい後悔に襲われた。 「無理はしない方がいいんじゃない?」 表情の変化から○○の心境を察する輝夜。 「そうですね……」 ○○はがっくりとうなだれ、嘆息した。 「さてと。私は○○の香りがどんなものか知りたいわけだけど……」 「どうするつもりです? 永琳さんに分析してもらうとか?」 「何を言っているのよ。私が知りたいのはそういうことじゃないの。香りの成分なんて歌に詠んでも風情がないじゃない」 それもそうですね、と○○は苦笑する。 「『時鳥鳴くや五月の菖蒲草あやめも知らぬ恋もするかな』」 「どういう意味です?」 「分別のつかない恋をしてしまう、という意味よ。分かる?」 輝夜は○○の首に両手を回した。 「恋に落ちて分別のつかなくなった男女の物語くらい、あなたも読んだことがあるでしょ?」 二人の顔の距離が吐息がかかるほどに近くなる。 「……はい」 口付けをされた時とは違う香りに○○は戸惑いつつも輝夜の顔を見つめる。○○の視線は輝夜の整った眉の上をすべるように落ちていき、すっと通った鼻、先ほど触れたふくよかな唇、小さく綺麗におさめられたおとがいへと移動していく。 「今の私は分別を失っているわよ……?」 輝夜の夜天色の髪がさらりさらりと流れ、そこから漂う芳香が○○の心を誘惑する。 「か、輝夜さん……?」 先ほどの口付けと同じようにごく自然に○○を押し倒し、輝夜はその上に馬乗りになる。 「あなただけの香りを知りたいの。――永琳が言っていたわ。私が攻めで○○が受けだって」 「いったい何を根拠に……」 「月の頭脳と謳われた永琳よ。私達に気づかれずに調べることくらいわけないわ。それに満更でもないみたいじゃない」 妖艶な笑みを浮かべ、○○の顎を撫でる輝夜。 「そ、それは……」 「素直じゃないのね。それとも、私が勘違いしただけで、私に魅力がないのかしら。○○は永琳のような扇情的な体つきの方が好みなの?」 ○○は必死に首を横に振って否定する。 「で、でも、流石に昼間からこんなところでは……!」 「今の私は分別を失っていると言ったじゃない。歌にも詠んだわよ」 色を宿した瞳で○○を見つめる輝夜。 「だ、だからって――!」 「じゃあ夜だったらいいのかしら」 「そ、それは……」 ○○の顔がどんどんと赤くなっていく。 「いつだったらどんなことをしていいのかしら。はっきりと言って」 輝夜は意地の悪い笑みを浮かべながら○○の耳元で囁いた。 「あー、その……アレですよアレ。男女が懇ろになるのは夜と千年以上前から相場になっているじゃないですか」 出来る限り婉曲的な表現を使おうとする○○とそれを見て満足げに笑う輝夜。 「背の君がそうお望みならば、私は従います」 表情をいつものおっとりとしたようなものに戻し、輝夜は○○の体から自身の身を離した。 「……からかわれる方の身にもなってくださいよ」 ○○は半ば疲れきったような表情で身を起こし、乱れた衣服を整える。 「ごめんなさい。あなたを見ていると放っておけないのよ。それにね、からかいは愛情表現のひとつよ。からかえるかどうかで相手との距離をはかることが出来るわ。難題をふっかけるのとはわけが違うの」 「まあ、殺し合いをされるよりはマシですけど……」 「確か、○○が私を初めて見たのは私の上半身が吹き飛ぶ瞬間だったわよね」 「ええ」 ○○は言葉と同時に息を吐き出し、嫌なものでも思い出したように額を押さえる。 「私が最期に見たのはあなたを見つけて驚く妹紅の顔だったけど、あれは滅多に見られるものじゃないわ」 対する輝夜は珍しいものを見た時のことを思い出すように微笑んでいる。 「あんなところで殺し合いなんかしてたら、誰だって驚きますよ」 「普段は誰も来ないもの。けど、卒倒した○○を妹紅がここまで運んでくれたおかげで私達は出逢うことが出来た。言わば、あの殺し合いがきっかけね」 「まあそうですけど……」 身もふたも無い発言する輝夜だが、○○もその内容に同意する。 「長い時の中で、無限にやってくる過去の中で、あなたに出逢えたあの一瞬に本当に感謝しているわ」 今までとは違い、悪戯心のない曇りなき瞳で輝夜は○○を見た。 「過去は無限にやってくるから、その一瞬を大切にする」 「そうよ」 輝夜は○○を抱き寄せ、宝石を知らない子供が宝物にした硝子細工を扱うように、優しく愛おしそうに頭を撫でる。 「よく覚えていてくれたわね」 「……大切な人の生き方くらい覚えますよ」 ○○は顔を赤くしているが、抵抗する素振りもみせず全てを輝夜にゆだねている。 「――ありがとう」 輝夜はきゅっと○○を抱きしめた。 「ありがとう」 うpろだ1162 ─────────────────────────────────────────────────────────── ある満月の夜 輝夜「…………」 永琳「どうかしましたか?」 輝夜「昔のことを思い出していたの」 永琳「昔……というと月にいたころですか?」 輝夜「1300年くらい前よ」 永琳「外の世界にいたころですね。今でいう飛鳥・奈良時代あたりですか」 しばらく沈黙が続く 輝夜「知ってる?」 永琳「?」 輝夜「私ね、後悔していることがあるの」 永琳「……心当たりが多すぎて特定できませんが」 輝夜「ある人間に私が幻想郷入りすることを伝えたかった……でもできなかった……」 永琳「姫に想い人ですか。是非その話、聞きたいですね♪」 輝夜「そ、そんなんじゃないわよっ!!」 永琳「違いましたかー♪でも私が地上に来る前の話には興味あります」 輝夜「うぅ……わかったわよ……」 -1300年前- 竹取の翁の小屋…… そこはかぐや姫の噂を聞きつけて足を運ぶ男は後を絶たない。 今宵満月の夜も例外ではなかった。 男「いときよらなり……」 輝夜「……次」 こんなやりとりが何十回も続いていた。 この男はかぐや姫こと輝夜に求婚している。 しかしどんな言葉を投げかけようが宝物を貢ごうが拒み続けている。 輝夜(何でこんなおじさんの相手をしないとならないのよ。 もう今夜は打ち切ろうかな……) 次に入ってきた男は今までと違って10代半ばの少年であった。 おまけに同じくらいの年齢の少女を連れている。 少年「かぐや姫……?」 輝夜「いかにも」 少年「……こんなものか」 この言葉によって小屋どころか後ろの列まで沈黙が支配した。 そして当の本人である輝夜は目が点になっている。 少女「ば、バカ!何てこと言うんだ!!」 少年「あ……か、帰るか」 輝夜「今日の面会はこれで終わりにするわ……」 後ろに並んでいる貴族は色々な思いを抱いていた。 ある者はこれでライバルが一人減った、ある者はあのガキのせいで会えなかったなどなど…… 輝夜「おじいさん、四半刻ほど時間をもらうわ」 と言って返事を聞かずに小屋から出て行く。 -小屋からやや離れた場所- 少女「アホか!ヘタすると晒し首だぞ!」 少年「けどさ、いくら美しいといっても妹紅と比べたら大差ないし……」 少女「え……」 少女の顔が少し紅くなったのは気のせいではないだろう。 少年「それよりさぁ、かぐや姫はどうだった?」 妹紅「おかげで助かったよ。これも○○が協力してくれたおかげね」 ○○「少しばかり興味があったからお礼を言われるほどのことじゃないって」 妹紅「それでもおかげで顔を見れたのは事実なんだし。だけどかぐや姫って年は私とあまり変わらないように見える」 ○○「母上になっても傍から見れば姉妹だな」 こんな風に駄弁っているところに彼女は現われた。 輝夜「よかった。まだいたのね」 妹紅「おいおい、あれって……」 ○○「かぐや姫っ!?」 輝夜「何よ、妖怪でも見た顔をして」 妹紅「い、い……」 ○○「いかで……」 輝夜「無理してそういう言葉使わなくていいわよ。聞いている私まで疲れるわ」 ○○「……けど姫がこういう言葉を使っていいものなの?」 妹紅「お前だって貴族のご子息様なのに普通に使っているじゃないか」 ○○「妹紅と違って普段はご子息様やって固い言葉を使っているんだよ」 妹紅「私だって普段は貴族の娘をやっているんだ。○〇の前くらい楽させてもらってもいいだろ」 輝夜「私もああいう言葉はあまり好きじゃないわ。あんなのしゃべっていると頭まで固くなりそう」 妹紅「それは言えるかもね」 ○○「頭だけじゃなくウンk…ぐえっ」 妹紅「それ以上言うな、バカ」 輝夜「ふふっ、仲がいいのね」 輝夜はこの二人が羨ましかった。 月から追い出された身ゆえ、地上には友人と呼べるのはいないのだから…… 妹紅「こんなやつの友人やっている自分が信じられないよ」 ○○「それ結構傷つくんだけど」 妹紅「娯楽としては十二分だから一緒にいて楽しいけどね」 ○○「フォローしているつもり?」 妹紅「さあね、その蜘蛛の巣だらけの脳味噌で考えたら?」 輝夜「……二人ともいい友人なのね」 ○○「三人」 輝夜「三人?」 妹紅「……ああ、三人だね」 輝夜「私も……いいの?」 ○○「断る理由はないだろ?」 妹紅「そういうこと」 輝夜「本当に……ぐすっ……ぅ……」 妹紅「うわっ、泣き出したぞ。私じゃないからな」 ○○「と、とにかく落ち着いて、かぐや姫」 輝夜「輝夜…っ…」 妹紅「姫……?」 輝夜「姫……らない……か…や……って呼ん……」 ○○「輝夜、ほら泣かないで。きれいな顔が台無しだよ」 妹紅「……私は綺麗じゃないの」 ○○「見た目は五分と五分だけど性格は……」 妹紅「死ね!○○なんか消えろ!富士山の火口で蒸発しろ!!」 輝夜「ごめん…私のせいで……」 ○○「いつものことだから気にしなくていいって。それよりもう戻ったほうがいいんじゃない?」 輝夜「また…来てね?」 ○○「約束するよな、妹紅」 妹紅「勝手にすれば。私たちも帰るよ」 輝夜「ほんとだ。何だかんだいって仲がいいのね。待っているわ。」 -現代- 永琳「当時は妹紅とも仲が良かったのですね」 輝夜「今思うとあんな奴と仲良くして自分が嫌になるけど」 永琳「続き、聞かせてくれます?」 輝夜「気が向いたらね」 永琳「では気が向くまで待っています♪」 ─────── 永琳「失礼します」 輝夜「永琳?研究はいいの?」 永琳「はい、あとは時間を待つだけですから。ところで続きを聞かせてもらえますか?」 輝夜「……何のことかしら」 永琳「姫の初恋の話です」 輝夜「だーかーらーそうじゃないって!」 永琳「覚えているのですね。聞かせてもらえます?」 輝夜「………………」 -1300年前- 竹取の翁の小屋にて三人で団欒をしている ○○「勝手に上がっていいの?」 輝夜「おじいさんは竹を取りに行っているし今は私が主だからいいの」 妹紅「父上は人様の小屋を自分のもののように振舞う娘に求婚していたのか……」 輝夜「へー、あの中に妹紅のお父様がいたんだ。○○も求婚しに来たの?」 ○○「いや、それがさぁ……」 妹紅「うわぁっ!頼むから言わないでくれ!」 ○○「言っても減るようなものじゃないだろ」 妹紅「恥ずかしくて死んじゃう!!」 ○○「黙っていてもバレるんだから今言っても同じだって」 輝夜「そんなに恥ずかしい話?余計聞きたくなったわ」 ○○「さっき妹紅の父上が輝夜に求婚しに行ったっていうのは聞いたろ」 輝夜「うんうん」 ○○「もし輝夜が妹紅の父上に嫁入りしたら妹紅の母君になる」 輝夜「そうね」 ○○「だから自分の母君になるかもしれない相手を見たいからって誘われたんだ」 輝夜「それだったら○○が一緒に来る必要ないんじゃない?」 ○○「そうそう、そうなんだけど妹紅ったら……」 妹紅「言うな!言うなぁ!」 ○○「女が一人でかぐや姫に会うのはおかしいから……」 妹紅「……もう好きにしてくれ」 ○○「僕がかぐや姫に求婚し、妹紅はその付き添いという形にしてほしいって言われたんだ」 妹紅「………………」 三人の表情を天気に例えるなら ○○は快晴、妹紅は豪雨、輝夜は雪である。 輝夜「別に恥ずかしいことじゃないんじゃない?」 ○○「だよね」 輝夜「どんな人物か気になるのはごく自然だし、男の中に一人で女が混じるのも変な光景だし」 ○○「ところで相手は決まった?」 輝夜「何の相手?」 ○○「この話で"相手"と言ったら一つしかないって。そうだろ、妹紅」 妹紅「……あっ、そうね。誰の申し出を受け入れるの?」 輝夜「決まっていないわ」 ○○と妹紅は開いた口が塞がらなかった。 妹紅「あれだけいれば一人くらいは……」 輝夜「いないの」 ○○「んじゃあどうやって決めるんだ?」 輝夜「どうやって決めようかなー」 呆れてものも言えない二人である。 ○○「だけど輝夜は羨ましいな。各地から名のある貴族からモテモテで」 輝夜「私は○○と妹紅の方が羨ましいわ」 妹紅「嘘!?どうして!?」 輝夜「私は一日に何十何百もの男を相手にしないといけないの。 それに引き換え二人はこうして自由に外に出られる……」 妹紅「私は貴族の娘だって公にされていないからできることよ。 それにこいつは変わり者で有名だから外に出ても当たり前に見られるだけ」 ○○「変わり者なら妹紅に負けるけどな」 妹紅「わけない!」 ○○「ほー、屋敷の塀を乗り越えて僕の屋敷に侵入して藤原氏にこっ酷く叱られたのは誰だったかな?」 妹紅「あれ一回だけだろ!それ以降は普通に門から入っているじゃないか」 ○○「普通に貴族の屋敷の門を素通りできる時点でおかしい」 輝夜「………………」 妹紅「どうかした?」 輝夜「私も町を普通に歩いてみたいなって」 ○○「んじゃ歩くか」 妹紅「はぁ、本気で言っているの?」 輝夜「無理とわかって言ったことだから気にしないでいいのよ」 ○○「輝夜ってバレなければ歩けるんだろ?」 妹紅「そうだけどそれができれば苦労しない」 ○○「変装すればいいじゃないか」 輝夜「変装?」 ○○「別人になりすますこと」 妹紅「どうやってやるんだ?」 ○○「三人で考えれば一つくらい案が浮かぶはず」 輝夜「くすっ……」 妹紅「ふっ……」 輝夜「くっ…ふふふふふっ」 妹紅「ははははははっ!○○らしい」 ○○「やるんだろ?」 妹紅「ああ、そのバカげた案に乗ってやる」 輝夜「ふふっ、できるの?変装」 ○○「三人そろえば文殊の知恵って言葉があるからなんとかなるさ」 -現代- 永琳「くすくすっ、バカですね」 輝夜「バカ!?」 永琳「違いますよ、その○○という貴族です。まさか手段を考えずに結論を出すなんて……」 輝夜「あの思考には笑わずに入られなかったわ。……これが始まりだったのかも」 永琳「何か言いました?」 輝夜「な、何でもない!今日はここまで!」 永琳「では明日以降続きを楽しみにしていますよ」 輝夜「……期待しないでよ」 ────────── 永琳「姫」 輝夜「はいはい、わかっているわよ」 鈴仙「どうしたんですか?」 輝夜「永琳が続きを聞きたいんだって」 鈴仙「続きですか?」 永琳「姫の婚約者の話よ」 輝夜「初恋の人ッ!!」 永琳「初恋の人って認めてくれたのですね。ウドンゲも聞きたいでしょう?」 鈴仙「わ、私は……」 永琳「ウドンゲも興味があるみたいです」 輝夜「もう好きにして……」 鈴仙「恐れ入りますが、私は古語はよくわからないので現代語でお願いします」 -1300年前- 輝夜を町案内する作戦についての会議は毎日のように行われた。 初めに竹取の翁の小屋で変装する案が出たが、これでは翁に迷惑がかかるということで輝夜に反対される。 そうすると藤原家か○○の屋敷に絞られるのだが、妹紅の父親である庫持皇子に見つかったらとんでもないことになる。 結果○○の屋敷で行うことになった。 そして決行の日 ○○と妹紅のおかげで輝夜は○○の屋敷の前までたどり着くことができた。 輝夜「大きい屋敷ね」 ○○「妹紅の屋敷はこれより大きいぞ」 妹紅「んなこと言っているとすぐに夜になるよ。早く中に入らないと」 ○○「じゃあ僕は見張りを引き付けておくから妹紅は輝夜を例の方法で敷地内に入れて」 妹紅「了解。輝夜はこっちね」 ○○は門から屋敷の敷地内へ入っていった。 輝夜「どうやって入るの?」 妹紅「私が○○の屋敷に入って父上に叱られたって話覚えてる?」 輝夜「まさか……」 妹紅「そのまさかだよ。よっと」 妹紅は塀に軽々と登った。 輝夜「……確かにこれじゃあ貴族の娘だと言っても信じないでしょうね」 妹紅「悪かったね、貴族の娘に見えなくて」 輝夜「私にもそれをやれって?」 妹紅「そう決めたでしょ。手伝ってあげるから」 輝夜は妹紅の手助けにより屋敷に入ることに成功した。 妹紅「後は○○の部屋まで行ければ第一段階は終了ね」 輝夜「また妹紅のお父様に叱られるんじゃない?」 妹紅「バレてないから大丈夫。もしバレていてもその時はその時ね」 輝夜「くすっ……その言い方○○に影響された?」 妹紅「かもね」 二人は笑いながら○○の部屋へ行った。 ○○「よかった。二人とも無事だったか」 輝夜「おかげさまで」 ○○「次は輝夜を変身させる方だね。化粧だけでも行けると思うけど一応代えの着物も用意しておいたから」 輝夜「ありがとう。私のために……」 ○○「ありがとうは全てが上手くいって後に聞かせて欲しい」 妹紅「そうそう、まだ半分しか成功してないからね。始めるから○○は外に出て」 ○○「?」 妹紅「着替え中に誰か入ってきたらまずいでしょ。それとも生着替えを覗く趣味でもあるの?」 ○○「あー、はいはい」 ○○は部屋の外に出て行った 妹紅「どれを着る?」 輝夜「結構多いわね。この国になさそうなものまであるわ」 妹紅「○○の家は貿易商と繋がっているから異国の着物が結構あるんだよ」 輝夜「あっ、これなんかよくない?」 妹紅「上は桃色で月の刺繍……下は赤色で竹や楓とか……変なの」 輝夜「着てみないとわからないわよ。私はこれにするわ」 妹紅「変わった趣味ね。まあこれくらいの方がバレなくていいか」 -部屋の外- 臣下「○○様?」 ○○「どうしました?」 臣下「何故○○様が廊下に?」 ○○「藤原の娘が着替えておられます。嫁入り前の女子の裸体を見るわけにはいきません」 臣下「○○様、おなごに足元を見られるようなことは決して……」 ○○「わかっています。しかし今日のところは多めに見ていただけないでしょうか」 臣下「○○様のことでしょうからお情けをかけたのでしょう。失礼しました」 -部屋の中- 輝夜「○○って妹紅に劣らず貴族っぽくない貴族ね」 妹紅「私に劣らずっていうのが気に入らないね。けど前にも言ったけど変わり者で有名だし」 輝夜「私に会いに来ていた貴族は使用人を奴隷のような目で見ていたわ。 それに引き換え○○は臣下にも丁寧に接しているのよ」 妹紅「○○の父上のように放任主義じゃなかったら叱られているだろうね。それでも貴族かって。 だけどあのような態度のおかげで臣下の忠誠心もかなりのものだとか」 輝夜「妹紅に聞きたいことがあるの。ちょうど女同士だし」 妹紅「何?」 輝夜「○○のこと……どう思っている?」 妹紅「どうって……バカでお調子者で……だけど一緒にいないと寂しいかな。かけがえのない親友ね」 輝夜「じゃあ私が○○に娶ってもらっても文句ない?」 妹紅「な、何ッ!?」 輝夜「そんな大きな声出すと見つかるわ」 妹紅「悪かった……けど本気で言っているのか?」 輝夜「冗談よ。あくまでも例えばの話」 妹紅「じゃあ輝夜はどう思っているの?」 輝夜「私?だいたいは妹紅と同じよ。違うのは会ってからまだ日が浅いくらいかな」 妹紅「そう。○○が私が着替え中って言ったから念のために私も着替えておくか」 輝夜「妹紅は何にするの?」 妹紅「上はこの白いやつ、下は……この赤い変なものでいいか」 輝夜「下のものって男が着るようなものじゃない?」 妹紅「まっ、いいじゃないか」 輝夜「私のこと変わった趣味って言ったけど妹紅も人の事言えないわよ」 部屋の外と中でこんなやり取りが四半刻ほど続いて着替えも化粧も終わった 妹紅「もう入ってきていいよ」 ○○「やっとか」 ふすまを開けると現代と々服装の輝夜と妹紅の姿だった。 ただし輝夜は化粧をしているのを除いて。 ○○「これはまたすごいな」 輝夜「どう、似合う?」 ○○「とても似合っているよ」 妹紅「最初はどうかと思ったけど着てみれば何とかなるものね」 ○○「さすがにこんな化粧をして着物を着ていればかぐや姫だとは思わないだろう」 妹紅「それって私の化粧のウデがヘタってこと?」 ○○「違う違う、一目見て輝夜だとわからないくらい上出来っていう意味。 あれ、妹紅も着替えたのか」 妹紅「もし誰かが来たときのためだよ。私はどうかな」 ○○「妹紅、男になってみるか?」 輝夜「ほら言われた」 臣下「失礼します」 突然さっきの臣下が部屋に入ってきた。 臣下「○○様……そちらの方は?」 ○○「先ほど申した藤原の方と……」 輝夜「蓬莱山と申します」 臣下「蓬莱山様ですか」 妹紅「……そうそう、この方は京から参られた方よ」 臣下「京……それは大変だったでしょう。○○様のことをよろしくお願いします」 ふすまが閉じる 妹紅「ふぅ……」 ○○「ごまかせたぁ。だけど蓬莱山って変わった姓だね」 輝夜「だってさっきとって付けたようなものだし」 ○○「取って付けた?」 妹紅「姓があるのは貴族だけで、庶民は名前だけしかないの。それくらい知っているでしょ?」 ○○「そっか、輝夜はあの翁と嫗のとこだったか。だけどたいそうな名前だよ、蓬莱山って」 輝夜「着物と化粧でこんなに効果があるのね」 妹紅「ただ輝夜のことを知らないだけかもしれないけどね」 ○○「いいじゃないか。これで外に出られるんだから」 妹紅「そのことなんだけどさ、私は屋敷に戻らないといけないんだ」 輝夜「どうして?」 妹紅「父上が話したいことがあると言っていたの」 ○○「それなら仕方がないか。輝夜は僕が案内するよ」 妹紅「ごめん、二人とも……」 輝夜「謝らなくていいわ。もともとは私のわがままなんだし……」 妹紅「あっ、もう一度さっきの着物に着替えないと」 輝夜「というわけで○○は外に出てね」 妹紅が着替え、屋敷から出て行った。 ○○「それでは姫、私○○が案内させていただきます」 輝夜「喜んでお供させていただきます、○○様」 ○○「………………」 輝夜「………………」 ○○「…………ぷっ」 輝夜「……ふふっ」 ○○「あははははっ」 輝夜「ふふふふっ」 ○○「やっぱりこういうのは性に合わないや。行こう、輝夜」 輝夜「私も普通に話している○○の方がいいわ。よろしくね」 こうして輝夜と○○は町へ行く。 輝夜「とっても賑やか、これが地上の町……」 ○○「地上の?」 輝夜「違う違う、この地の町よ」 ○○「輝夜って他の町を見たことあるのかい?」 輝夜「それは……ないんだけど。それよりさ、勝手に着物を持ってきてよかったの? ○○のお父様のものなんでしょ?」 ○○「大丈夫、少しくらい消えたって気付かないよ」 輝夜「性格悪いわよ」 ○○「国の男全員が狙っているというのを知りながら町に出たいという誰かよりはいいと思う」 輝夜「むー」 輝夜は顔を膨らせている。 ○○「別に輝夜の事とは言ってないよ」 輝夜「じゃあ私のことを言っているの?」 ○○「当たり」 輝夜「はっきり言うのね」 ○○「ウソをついても意味がないからね」 輝夜「ひーどーいー」 ○○「いいじゃん、性格の悪さは互角なんだから」 輝夜「……そういうわけね」 ○○「どうかした?」 輝夜「妹紅が○○の屋敷に入り浸りになる理由がわかった気がするの」 ○○「それは是非聞きたいね」 輝夜「その常に前向きな考えとバカさ加減」 ○○「かわいい顔してなかなか毒舌なこと」 輝夜「か、かわ…………」 輝夜の顔がほんのり赤みを帯びた。 ○○「色々な人に言われているんだから今更だろ?」 輝夜「………………」 ○○「……輝夜?」 輝夜「えっ、ごめん何?」 ○○「美しいとか貴族たちにさんざん言われているでしょ?」 輝夜「そ、そうだけど……」 ○○「はっはーん、意識してる?」 輝夜「わけないわ、バッカじゃない?」 ○○「うわー、姫が面と向かって『バカ』って言葉使ったぞ」 輝夜「今に始まったことじゃないわ。それに○○や妹紅だって使っているし」 ○○「僕はそんな言葉は使いません」 輝夜「ウソなんでしょ」 ○○「はい、ウソでございます」 輝夜「……ふふっ、私○○のそういうところが好き」 ○○「それはどうも。僕も輝夜のこういう冗談に付き合ってくれるところが好き」 こうして町案内は特に問題が起こらず終わったのである。 輝夜「ところでさ、この着物もらってもいいかな」 ○○「さっき言ったはずだよ。なくなっても問題ない代物だって」 輝夜「なくなっても気付かれないの間違いでしょ。遠慮なくいただくわ ○○、今日は私のわがままに付き合ってくれてありがとう。 ○○と妹紅が協力してくれなければこんな事できなかったわ」 ○○「どういたしまして。成功したことを妹紅に伝えたら喜ぶと思うよ」 輝夜「○○……さっき私のこと好きって言ってくれたこと……」 ○○「んっ、何か言った?」 輝夜「な、何にも……?そろそろ小屋に戻らないとお客さんが来ちゃうわ また会うのを楽しみにしているわ」 -現代- 永琳「あらあら、さすがの姫も恋には臆病なのですか」 輝夜「私はいつでもおしとやかよ」 永琳「と姫は言うけれどウドンゲはどう思う?」 鈴仙「その……姫は……」 永琳「おてんばと言いたいみたいですよ」 輝夜「イーーナーーバーー」 鈴仙「それは師匠の考えじゃないですか!」 永琳「あら、私はウドンゲの気持ちを代弁してあげただけよ」 輝夜「イナバは今日の晩ご飯抜きね」 鈴仙「姫、師匠……酷いですよ」 ─────── 輝夜「やっぱり今日も聞くんでしょ?」 永琳「もちろんです。女はいくつになっても恋の話には興味がありますから」 輝夜「もう永琳は億単位なのに……」 永琳「そうれは姫も同じでしょう」 鈴仙「町でデートした後はどうなったんですか?」 永琳「ウドンゲも積極的に聞くようになったわねぇ」 鈴仙「あっ、いや……そのぉ……」 さすがに昨日晩ご飯抜きにされたのが答えたのだろう。 輝夜「今までどおり昼間に会って三人で話していたわ」 永琳「では五つの難題を出した時はそのことを○○に伝えたのですか?」 輝夜「私が伝えなくとも妹紅から伝わっていたわ。もちろん全員失敗に終わったことも」 -1300年前- ○○「輝夜……」 輝夜「言わなくていいわ。妹紅は来ないんでしょ?」 ○○「ああ……最近は僕の屋敷に来る回数まで減った」 輝夜「ごめんなさい……」 ○○「……帰るよ、僕も輝夜も今はまともに話せそうじゃないから」 輝夜「ごめんなさい……」 五つの難題によって輝夜、妹紅、○○の関係は崩れるのは予想していたことだが 現実に起こるとやはり三人には辛かった。 それから数日後も○○が翁の小屋にやってきた。もちろん一人で…… ○○「聞かせて欲しい。なぜ求婚を断り続けるのか」 輝夜「………………」 ○○「帝にも求婚されたのに断ったらしいね」 輝夜「………………」 輝夜(私は月の民だから、近いうちに蓬莱の薬の罪が許されて月に帰る日が来てしまうから) 言えなかった。 こんな事を言ったら○○ともう会えなくなる それなら帰るその日までこのことは黙っていてそれまで○○話したい そう輝夜は考えていた。 輝夜「ごめんなさい……今は言えないの」 ○○「そう……」 こうして3年の時が経ち…… 夜になると輝夜は外の月を眺めることが多くなった。 翁「かぐや姫、近頃月をよくご覧になられますな」 輝夜(そろそろここともお別れ……か) 輝夜「う……う゛ぅ……」 翁「かぐや姫!?」 地上で親しくなった人たちと別れなければならない。 そう思うと輝夜は泣き出してしまった。 そして8月の満月の日に月と地上の道ができ、月から輝夜を迎えに使者が来る そう翁に伝えた。 翁「まさか……」 帝が輝夜を無理矢理都に連れ帰ろうとしたときに 輝夜は姿を消し、地上の人間でないことを見せた。 そのため帝の求婚を断ることができたのだった。 輝夜(……これで○○や妹紅ともう会えないのね) 翁は自分の娘のようにかわいがっていた輝夜を手放すのは辛かった。 結果このことを帝に知らせ、当日の夜には軍隊が翁の小屋に配備されたのだった。 -現代- 永琳「そこからは私も知っています」 輝夜「じゃあ終わりね」 鈴仙「ちょっと待ってくださいよ。○○さんとはどうなったのですか?」 永琳「ウドンゲも言うようになったじゃない。私も是非聞きたいです」 輝夜「わかったわよ。あと少しだから最後まで話すわよ」 -1300年前- 使者の一人である永琳の手によって月の使節団は消えた。 輝夜が月に帰るのを拒んだためである。 帝に蓬莱の薬等を送り、輝夜は月に帰ったことにしてもらった。 永琳「姫、ここにいてはまた使者が送られてきます」 輝夜「そうなの?」 永琳「はい、ここから離れましょう」 輝夜「ま、待って!明日じゃ無理?」 永琳「月が私の裏切りを知ればすぐにでも追手を送り込みます そんなに時間はありません」 輝夜「じゃあ半刻……いいえ四半刻でいいから時間をちょうだい」 永琳「何をなされるんですか?」 輝夜「歌を書いてある人に渡すの」 永琳「その程度なら……まあ大丈夫でしょう」 -さらに3年前 五つの難題を出す前- 輝夜「そういえばさ、○○は誰かに求婚とかしないの?」 ○○「そうだね、父上も誰かに歌を送れとか言っていたよ」 輝夜「歌を送る?」 ○○「そう、5・7・5・7・7の文字で一つの歌が完成する」 輝夜「面倒な制限ね」 ○○「だけど5文字と7文字は聞こえがいいでしょ」 輝夜「~~~、確かにそうね。歌で恋文を書くの?」 ○○「残念、それだけだと半分不正解」 輝夜「後の半分は何なのよ」 ○○「文字通り半分だよ。上句である5・7・5で求婚する。 そして下句の7・7で返事を書く」 輝夜「それだとおかしな歌になるんじゃない?」 ○○「だから上句と下句で筋が通っていれば承諾、 通っていなければ拒否、そんなところだよ」 輝夜「本当にそんなことやるのか怪しいけどなかなか面白い方法ね。 あれ、じゃあ私のときは……」 ○○「これは貴族同士での求婚方法なんだ。 輝夜はおじいさんのところの娘だから当てはまらなかったんだよ」 輝夜「じゃあ例えば私から○○に送るっていうのはあり?」 ○○「いやいや、基本的に男から女に送るものだからそれはちょっと…… それにこれは僕個人のやり方だし……」 輝夜「じゃあ普通の貴族は?」 ○○「歌を歌で返す、それが一般的だよ」 -3年後- 輝夜はすずりと筆を取り、しばらく考える。 そしていい句が浮かんだのか書き出す。 永琳「書けたようですね。どんな歌ですか?」 輝夜「だめ!見ないでよ!」 こんなムキになる輝夜を見て永琳は微笑んだ。 永琳(とても大事なことなのね) 歌を書き終えると二人は翁と嫗、そして帝にお礼を言って小屋を後にした。 輝夜「永琳、少しだけ寄り道させて」 永琳「重要なことですか?」 輝夜「私にとっては重要なことよ」 永琳「わかりました」 寄った先は○○の屋敷である。 永琳を含む使者が来たのは今で言う午後11時。 あれからいくらか時間がたっているので見張りを除けば寝ている。 永琳「この屋敷に入るのですか?」 輝夜「そうよ。1分経たずに終わらせるわ」 輝夜は空から敷地内に進入し、○○の部屋の外まで来た。 そして先ほど書いた歌を窓から部屋の中に入れた。 輝夜(もう二度と会えないのよね…… 本当は歌じゃなくて口で気持ちを伝えたかった。 こんな歌送られても返す相手がいないなんて○○はどう思うんだろう。 最低よね、私……) 輝夜は屋敷から出て永琳とともにこの地を去った。 -現代- 永琳「結局片思いか両思いはわからずじまいですか……」 輝夜「せっかく話してあげたのにそれはないでしょ」 永琳「いいえ、聞いていて楽しかったですよ。姫の初恋の話」 鈴仙「○○さんはどうなったんですか?」 輝夜「知らないわよ。あれから一度も会わないでここに来たんだから」 永琳「もしかしたら転生していて、案外近くにいたりするかもしれませんね」 鈴仙「ところで姫、どんな歌を作ったんですか?」 輝夜「それは私と○○の間だけの秘密よ」 永琳「大丈夫ですよ。17文字で表現できるのには限りがありますから」 輝夜「永琳にだって教えないんだから」 永琳「姫様ぁ~お願いしますよぉ~」 輝夜「いーや。そんな駄々こねたような言い方しても教えない」 ────── 鈴仙「では行ってきます」 永琳「ナンパされてもホイホイついて行かないようにね」 鈴仙「ついてきません! それにナンパなんて……」 輝夜「何? 私をハブいて楽しいおしゃべり?」 鈴仙「姫、聞いてくださいよー 師匠ったら薬を売ったのはいいけど 私がナンパされてそのまま男人の部屋に行っちゃうなんて言うんですよ」 輝夜「へぇー、イナバなら騙されやすそうだし十二分にありえるんじゃない?」 鈴仙「ありえないです!!」 輝夜「そうそう、イナバはどこへ行くつもり?」 鈴仙「人里へ薬を売りにですよ」 輝夜「なら私も一緒に行くわ。外に出ないと体が鈍っちゃって妹紅に殺されるし」 永琳「あらあら、姫が自ら外出なんて珍しいでね」 輝夜「何よ、私がインドア派だって言うの?」 永琳「今までの経験からだと姫はインドア派ですね」 輝夜「永琳ひどーい」 今日の永遠亭もにぎやかである 輝夜「私は外に出るからね。アウトドア派だっていう証明にもなるし」 永琳「それなら私もお供します。さすがに二人であれば妹紅も手を出しにくくなるでしょうし だからウドンゲはお留守番お願いね」 鈴仙「は、はぁ……」 こうして輝夜と永琳は永遠亭を後にし、人里で薬を売りに行った 永琳「症状がかなり悪化しているわ。もう少し治療が遅ければ命にかかわっていたかもしれないわね」 輝夜「治療代は1000万ね。ビタ一文まけられない」 永琳「姫……」 輝夜「わかってるわよ、ジョークジョーク」 また、多少の医療行為もしたのであった。 薬も完売した後は、二人で里を散歩していた そして慧音が教えている寺子屋の前まで来たところ…… 輝夜「………………」 輝夜は立ち止まって一点を見ている 永琳「どうかしましたか?」 輝夜は無言のまま右手で指をさした その先には…… 慧音「ご苦労、やはり男がいると荷物運びが楽になるな」 少年「たしか慧音さんって半分獣ですよね。人間の僕よりも力があるn…」 慧音「そんな失礼な言葉を生み出す脳みそを頭突きで揺らしてやろうか?」 少年「け、結構です……」 慧音「まったく…… だが午前の授業はこれで終わりだしお昼にするか ……おい、●●どうした?」 ●●「こっちを見ている人が二人いるのですが」 慧音「んっ?確か……」 永琳「姫、あの二人がどうかしましたか?」 輝夜「似てる……」 永琳「?」 輝夜が二人の方向へ歩き出した それにつられて永琳も輝夜の後をついていった 慧音「ここにある消毒薬とかは前回受け取ったはずだが」 永琳「そうみたいね。私も今日は寺子屋には寄ることはないと思っていたんだけど……」 輝夜は●●をじーっと見つめている ●●「あの…どうかしましたか?」 輝夜「ほーんとそっくりね」 ●●「失礼ですがどなたでしょうか。僕はここで慧音さんのお手伝いをしている●●と申します」 輝夜「●●…… 私は輝夜。今日は薬を売りに来たの」 ●●「輝夜さんですか」 輝夜「輝夜でいいわ。それにタメ口で話して」 ●●「しかし初対面の方相手ですから、敬語は当然として敬称くらいは付けるべきでしょう」 輝夜「私がいいって言ったからいいの。それにあなたにさん付けされると気持ち悪いし」 ●●「わかった。これでいい?」 輝夜「うん、やっぱり●●とはこっちの方がいいわ」 慧音「輝夜、お前の話にはちんぷんかんぷんなことが多くないか?」 永琳「同感♪」 輝夜「私、変な事言った?」 永琳「まるで●●のことを知っているかのようですね」 慧音「●●は輝夜のことを知らないみたいだけどな」 輝夜「永琳、この前話したアレよ」 慧音「アレ?」 永琳「アレ…ですか? ああ、竹取物語ですか。 慧音、いろいろ説明することがあるからどこか座れるところない?」 慧音「まあいいだろう。空き部屋があるからそこにするか」 永琳「では姫、後でゆーっくり聞かせてくださいね♪」 慧音は永琳を空き部屋に案内しに行く と同時に輝夜は「また今夜も話すことになるのか」とため息をついた 輝夜「●●、私たちものんびりできるところへ案内してくれる」 ●●「んっ、いいけど」 と、こちらの二人も別の部屋へと向かった ●●「悪いね、お茶も出せなくて」 輝夜「別にいいわ。お茶を飲みにきたわけじゃないから」 ●●「ところであの薬師さんが言っていたように、輝夜は僕を知っているの?」 輝夜「半分正解半分不正解。1000年と少し前に●●と似たような人がいたのよ」 ●●「僕に似た人、ねぇ…… 1000年!?1000年って言った?輝夜って何さ…うぎゃっ!」 輝夜のビンタが炸裂 輝夜「淑女に年齢を聞くようなものじゃないわよ」 ●●「いきなり張り手をするような人が淑女だとはとても思えない……」 輝夜「う、うるさいわよ!!●●が変なこと聞かなければ何もなかったんだから!」 ●●「何か納得いかない」 輝夜「こんなバカなことを言うところまでソックリよ……●●と○○は」 ●●「ところでその人と輝夜は何だったの?」 輝夜「えっ? そ、それは……だからぁ……」 輝夜は顔を赤くして動揺していた まさか初恋の人に似ているからここまで上がりこんだなんて言えるわけがなかった ●●「はっはーん、輝夜はその○○って人にホの字だったっでわけか」 輝夜「わー!わー!わーっ!それはっ!!」 肯定はしていないが否定はしていない そんな輝夜の態度から図星だと●●は確信した 優越感に浸っている●●の様子を見て輝夜はもう諦めたようだ 輝夜「……ところでよく私の惚れた人の名前わかったわね」 ●●「さ っ き 言 っ て い た か ら」 輝夜「言った?」 ●●「言わなかったら当てられないよ」 輝夜「もしかして○○のこと知っているからじゃない?」 ●●「1000年も前の人のことを知っているわけないよ」 輝夜「そう…よね……」 輝夜はやや落ち込んだ表情をしている ●●「だけど不思議なんだよね。今日初めて会ったはずなのにすごく懐かしい感じがする。 一緒に出かけたりとかさ。あと誰か一人と三人でつるんでいたような」 輝夜「──ッ!?」 輝夜は驚いている 当然であろう、まさにかぐや姫として地上で過ごしていた頃をずばり言っているからだ 輝夜「●…●…… 和歌って知っている?」 ●●「5・7・5・7・7で季語を入れて一句作るやつ?」 輝夜「わかっているじゃない。これには……そう、面白い遊び方があるの」 ●●「面白い遊び方?」 輝夜「そうよ、ある人に教えてもらったの。最初に上句を歌い、相手が下句で返す」 ●●「それだとめちゃくちゃな歌ができない?」 輝夜「文句なら考案者に言って。私が上句を歌うから●●は下句を歌って」 望月の つれなく見えし 別れより ●●はボーっとしている 輝夜「変な歌だった?結構自信あったんだけど」 ●●「いいや、人の求婚手段を勝手に面白い遊びにされているのに呆れてね」 輝夜「求婚手段?」 ●●「知っているはず、これは僕専用の方法だって輝夜に言っただろ?」 輝夜「●●……?」 ●●「●●でもいいけど輝夜はそれでいいのかい?もっとふさわしい呼び方があるはずだけど」 輝夜「……○○」 ●●「そうそう、久しぶりにその名前で呼ばれたよ」 輝夜「本当…に、○…○……?」 ○○「信じられない?じゃあさっきの歌に抜けている箇所を教えようか 最後に名前である『蓬莱山』が抜けている」 輝夜「○○!!」 輝夜は●●、つまり○○に飛びついてきた そしてしばらく○○の腕の中で泣いていた 輝夜「だけど何で私のこと覚えているの?人間なら死んでいるはずよ」 ○○「ああ、僕は死んだ。おそらく転生したんだろうね」 輝夜「でも転生するときに過去の記憶は消されるって聞いたけど……」 ○○「完全に消えていなかったってことかな。閻魔様にでも聞けばわかると思うけど」 輝夜「聞いたところ閻魔様は説教好きだから会いたくない」 ○○「僕も説教はごめんだね」 輝夜「……くすっ」 ○○「だけど酷いよなー。人が寝ている間に勝手に歌を置いて蒸発しちゃうなんてさ」 輝夜「だ、だって……」 ○○「でも月に帰ったんじゃなかったけ?」 輝夜「表向きはね。けど私はここにいるわ」 ○○「確かにあの時のまんまだよ。何一つ変わっていない」 輝夜「で、さぁ…… 下句なんだけど……」 ○○「ほーんと輝夜って酷いなー。せっかく下句を作ったのに伝えるべき相手がいないなんて」 輝夜「わかったわよ。悪かったわよ、でもそれ以外の方法はなかったの!」 ○○「そっか…… 下句聞きたいかい?」 輝夜「むーっ、わかっているのに言わせる気?」 ○○「はいはい、では初披露でもしますか」 宵月ばかり 憂きものはなし 輝夜「意味は……」 ○○「上句にぴったりの下句だろ」 輝夜「意味…繋がってる……」 ○○「だから輝夜は酷いって言ったんだよ。せっかく求婚に答えているのに勝手にいなくなるなんて」 輝夜「今、なんて……」 ○○「輝夜が二番目によく知っているはず。このやり取りにどんな意味があるかは」 輝夜「一番は?」 ○○「考案者以外に誰が?」 輝夜は座り直してまっすぐ○○を見つめている 輝夜「不束者ですが、こんな私を娶ってもらえないでしょうか」 ○○はにっこり笑って輝夜の手を取る ○○「さて、返事はどのような方法がお望みかな?」 ○○は輝夜を引き寄せる。輝夜も抵抗するどころか○○の首に手を回した そして○○は輝夜に口づけをした…… ○○「さて、もう言えない理由を教えてくれるよね?」 輝夜「言えない理由って何よ」 ○○「帝たちの求婚を断った理由。本人たちはもういないのだから大丈夫だろ?」 輝夜「ああ、そっちね。帝は関係ないわ。あれは私自身に問題があるの」 ○○「と、言うと?」 輝夜「私は月のお姫様、永遠を生きる者、それから……」 ○○「月の人っていうのは本当なのか。それから?」 輝夜「……言わなくてもわかるでしょ」 ○○「99.9%合っているとは思うけど、0.1%で間違っている可能性もあるからね だから聞かせてもらうよ」 輝夜「性格悪いわよ」 ○○「昔からわかっているさ」 輝夜「……でもそんな○○が好きッ… 1000年前からずっと好きなのッ! これでいいでしょ?」 ○○「十分すぎるよ。これで勝手に消えたのは帳消しだ」 ●●もとい、○○は永遠亭に移り住むこととなった ○○は寺子屋の手伝いの心配していたが、慧音は 「一人で永遠亭と里を行き来できるまでは停職だ」 と言った もちろん普通の人間である○○には一人で竹林を歩けるほど強くはない 事実上○○は寺子屋の手伝いをやめるよう宣告されたのである -数ヵ週間後- 鈴仙「師匠ーっ」 永琳「どうしたの、○○に恋しちゃった? ダメよ、○○は姫専用なのだから」 鈴仙「違います! 姫と○○さんの歌の意味って何ですか?」 永琳「本人に直接聞いてみるのが一番じゃないかしら」 鈴仙「そうなんですけどね……」 鈴仙の顔が赤くなっていく…… 永琳「見てはいけないものを見てしまって、とても聞けるような状態ではなかったと」 鈴仙「は、はい……」 永琳「仕方ないわね、教えてあげるわ。この歌はね……」 -輝夜の部屋- 輝夜「満月も○○も冷たく思えたあの別れ以降……」 ○○「……夜、月が出ている時ほどつらい時間はない だけど冷たいのはむしろ輝夜じゃないか?」 輝夜「いいじゃない、今こうして同じ屋根の下で暮らしているんだから 私が○○に出した難題覚えているよね?」 ○○「『私を永遠に幸せにする』……」 輝夜「蓬莱人になった○○でも絶対に解けない難題よ。 99%の次は99.9%、その次は99.99%と決して100%にはならないの」 ○○「でも限りなく100%に近づけることはできる」 輝夜「○○……」 望月の つれなく見えし 別れより 蓬莱山 輝夜 宵月ばかり 憂きものはなし ○○ ○○が永遠亭に来てからの満月は 二人にとっては"憂きもの"から"あはれなるもの"となっていた 今夜も月の明かりが二人を照らすであろう 新ろだ15,18,21,45、108 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「輝夜、外に出ないのか? イナバたちとか、もう始めてるぞ」 七夕の夜。 ここ、俺がお世話になっている永遠亭では、七夕祭りの真っ盛り。 子イナバたちが、思い思いに願い事を短冊に結び付けている姿は、傍から見ていても微笑ましい。 ……時々の「世界征服」とか「百億万ドル」とかはどうかと思うが。 飾り付けも終わり、あとは主賓の到着を待つばかり。 ……だったのだが。 「私、行かない。 あなたも、ここにいてくれない?」 返事は、にべもないものだった。 残念ながら、俺の恋人たる輝夜は、お気に召さないようだ。 まあ、可愛らしい我侭はいつものことだし、なんだかんだ言って結局出てきてくれるのがいいところなのだが。 「おいおい。もうみんな待ってるんだぞ。 あんまり、困らせないでくれよ」 苦笑気味に言う。 彼女は、そっぽを向いたまま。 「……言ってくれたら」 「ん?」 「あなたが私と七夕を見たいって言うのなら、仕方ないから参加してあげる」 蚊の鳴くような声。 だが、こんなお願いもいつものこと。 「わかったわかった。 輝夜、お前と七夕を過ごしたいんだ。出てきて、くれないかな?」 「わかったわ」 二つ返事でOKすると、手元にあった手文庫から蒔絵の手鏡と鼈甲の櫛を取り出す輝夜。 ……すべて、計算ずく、か。 「じゃあ、先に行っているから」 「あ、ちょっと待って!」 急いで髪を整えると、俺の右腕に抱きつく。 碧の黒髪が、ふわりと肩を撫でた。 「さあ、行きましょう」 そして、皆の待つ中庭へと歩き出す。 「どうした、暇か?」 七夕祭りも一段落した頃。 俺は、一人でぽつんと縁側に座っている輝夜に声をかけた。 「ほれ、ジュース」 仏頂面をしている輝夜に、貰ってきたキャロットジュースの片割れを渡す。 もう一方は、俺のもの。 ぼうっと星空を眺めている輝夜に紙コップを持たせると、彼女の隣に座った。 「あら、来てたの?」 わずかにきしむ板の音が原因だろうか、今初めて気づきました、という顔の輝夜。 「酷いな、全然気づかなかったなんて」 「ええ、ごめんなさい。ちょっと考え事してたものだから」 それから、手に持った紙コップに気づくと、親の仇でも見つけたような顔で、一気に呷った。 沈黙。 俺も、いつもとは違う輝夜の様子に、何となく言葉が出ない。 気の早い松虫が、背中をかき鳴らし始めた。 時折の風が、七夕の笹を爪弾く。 向こうで星空の講義をする、永琳とイナバたちの声が、ひどく遠くにあるような錯覚を覚える。 そう、まるで、俺と輝夜だけ取り残されてしまったかのような。 「私、あの星、嫌いなのよ」 しばらくして、輝夜が口を開いた。 指差すのは、今日の主役、織姫星。 「織姫はね、いつも彦星を待っているだけ。 自分から会いに行こうとしないし、唯一会う機会だっていう七夕も、彦星が来るのを対岸で待っているのみ。 じれったいのよね。 どうして、自分から動かないのか。自分で運命を切り開こうとしないのか」 「でも、神様が決めたことなんだろう。どうしようもないんじゃないか?」 「じゃあ、あなたは私と離れ離れになったら、私が行くまでただ待ってる?」 「そんなことはない! 絶対に会う方法を見つけ出す!」 「でしょう。 私も同じ。あなたが傍にいない世界なんて、意味がないもの。 でも、彼女は違うのよ。ただ、待ってるだけ」 「だから、嫌いってか」 「そう。それに――」 コトン、と。 輝夜は、頭を俺の肩に乗せた。 「一年間も、会わないでいられるなんて信じられないわ。 この温もり。この優しさ。 私は、一日と耐えられない」 「だな。俺も同じだ」 俺は、彼女の頭に手を回すと、手櫛でさらさらと髪を梳く。 気持ちよさそうに眼を細める輝夜。 「ずっと、こうしていたいわ。 そして――。 いつか、この世が終わりになった時、あなたとの物語をハッピーエンドで迎えたいわ」 うpろだ1231 ─────────────────────────────────────────────────────────── 外を少し出歩くだけで氷精が蒸発しそうなほどの炎天下。 こんな日は大人しく部屋に引き篭もってのんびり過すに限る。 一人なら退屈でだらけきっていたのだけども、最近は○○がよく遊びに来てくれてるので退屈はしない。 春は仕事が忙しいとかで余り来てくれなかったけど、夏になってから毎日来てくれるようになった、夏だから開放的になって私を求めてくれてるのかしら。 その気なら私はいつでもALLOK、なんでもバッチ来いよ! なのに、○○は至って健全だった。 外界から持ち込んだというゲーム機を持ってきて一緒にプレイするだけなんてゲームは面白いけど……私のような美少女と二人っきりなのにそれはないわと思わず口に出しそうなほど自分に自信を無くしそうだ。 こうなったら、一度○○の本心を問い質しておいたほうがよさそうね。 「ねえ、○○」 「んー?」 私の膝を枕にしながらゲームをやっていた○○が気だるそうにこちらに顔を向ける。 あ、睫毛が意外に長い、くそぅやっぱりいい男だな……私の目に適うなんて光栄に思いなさいよ? 「何だー?」 おっとついつい見惚れちゃってた、いけないいけない。目的を果たさないと。 「○○は何で最近は毎日来てくれるのかしら?」 やっぱり、私に会いたいの? もしそうだったら凄く嬉しいわよ。 「てるよの部屋涼しいから」 は? それだけ? 思わず目が点になってしまった。 え? 何? それじゃ私に会いに来てるわけじゃなくて涼みに来てるだけってこと? …………何だろう、凄い敗北感。そして物凄く悔しい。 涼みに来てるだけとか悔しすぎるので覆い被さるように抱き着いてやる事にした。 「やめろー離せー暑いー」 「あはははは、乙女の純情を踏みにじりやがってこの野郎」 顔を真っ赤にして私の抱擁から逃れようと○○が暴れる。 ん? 顔を真っ赤に? そこまで暑いわけじゃないと思うのだけど。 暴れるのを抑えるために力を込めたら今度は大人しくなった、観念するのが早いのね。 「てるよ、当たってる」 大人しくなった○○が顔を赤くしながら小さく呟いた。 「あたってるって何が?」 「…………胸」 胸……あーそういえば私の薄い胸でもこれだけ密着すれば当たるわね。 でも、これで○○が私の魅力に少しでも気づけば。 「あの輝夜さん?」 「当ててるのよ」 蠱惑的な笑顔を浮かべ言い放ってやる、○○ったら照れちゃってかわいー。 その様子をニヤニヤしながら眺めていたら、不意にキスされた。 「据え膳食わぬなんとやらってね」 ちょっ……そのまま体を入れ替えられ床に寝かされる。 「ま、待ってこんな昼間から……んっ」 「いーや、待たないね。火をつけたのはそっちだからな」 抗議の声が○○の再度のキスで途切れさせられる、あ、舌入ってきた。 「っ……だめ、だって○○から私は」 そうだ、私は○○から何も聞いていない言われていない、女はいつだって証明が欲しいのだから。 「輝夜愛してる」 言った瞬間に間髪入れず○○が私の欲しい言葉をくれる。 もうずるいなぁ、○○はここぞという時には外さないんだから。 「私もよ」 返事を返しながら、○○を抱きしめて私は身を任せた。 「鈴仙、2~3時間はここに誰も近づけないようにしといてね」 「はい、師匠」 うpろだ1275 ───────────────────────────────────────────────────────────
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■永琳4 「あのー」 私室に篭って新しい薬の調合をしていた 「あのー、だれかいませんかー?」 上手く行かないなぁ、ウドンゲに材料を取ってきてもらおうかしら 「すいませーん」 ・・・誰もいないのかしら? 「だーれーかー?」 ああもう、私が行けばいいんでしょ! 「だーれーk「はいはい!どちら様!」 「うをっ!?あ・・・こ、こんにちは」 誰かと思えば・・・知らない男 腰にでかい刃物をぶら下げている・・・敵? 「何か御用かしら?」 「あ、はい!竹を一本貰いたくて」 「竹?」 「竹は勝手に取ってはいけないと言われまして」 「誰に?」 「藤原妹紅さんに・・・」 あの娘か・・・散々燃やしておいて何を今更 「・・・なんに使うのかしら」 「釣竿にしようかと思いまして」 流しそうめんでもするのかと思ったが・・・平凡だ まぁ一本ぐらいいいだろう、私有地というわけでもないし しかし・・・ただの人が良く迷わずにここまで来れたわね 「まぁ一本ぐらいいいでしょ」 「ありがとうございます!」 男は一礼して、背を向けて歩いていった 遠目に見ていたが竹を選んでいるのだろう、触ったり撓らせて見たり 暇つぶしに眺めていると、男は一本の竹の前で止まった 「・・・あれに決めたのかしら?」 男は腰に下げていたでかい刃物を抜き、根元から見事に竹を斬った 「あら・・・いい腕してるわね」 その後葉っぱ落したり根元の太い部分を切ったりしていた やっぱり暇なので私はただ眺めていた 数十分ほどで少し長めの竹竿が出来ていた 「なんだ、先っぽしか使ってないじゃない」とか思いながら見ていた 作業が終わったのか、竹竿と太い竹を抱えた男が、戻ってきた 「ありがとうございました」 「いえいえ・・・その太い方は何かに使うの?」 「はい、鰻の仕掛けを作るのに」 なんだか面白そうね・・・鰻かぁ・・・そろそろ食べたいわね 蒲焼もいいんだけど、前に里で食べた蒸篭蒸しがおいしかったわね 「いっぱい獲れたら、持ってきますよ」 「え、いいの?」 「はい、貴女がよろしければ」 「・・・そうね、期待して待ってるわ」 「はい!期待して待っててください」 男は上機嫌に帰っていった、私もなんだか機嫌がよかった あ、でも鰻なんか捌けないわよ・・・誰か捌けるウサギはいないかしら? 後日 「ああっ!師匠が一人で鰻食べてる!?」 「う、うどんげ!?」 鰻は男に捌いてもらいました 男に貰った鰻は永琳一人で美味しく頂きました そのもっと後日 湖に流れ込む支流のひとつ、そこを上流から流れ込みまで歩いてみる 「・・・あ、やっぱり」 探していたものを見つけて、私はすこし、上機嫌だ 「○○さん、ここで釣りしてるのね」 「え?・・・永琳さん!こんにちは」 「こんにちは・・・今日は何を釣ってるの?」 ○○の竿からは太目のタコ糸のようなものが伸びている、大物を狙っているのか 「ナマズを釣ろうかと、あれは大きいですから・・・あ、どうぞ」 彼なりの心遣いか、風呂敷をひいてくれた 私はその風呂敷を少し彼の方に寄せて、隣に腰を下ろし、一緒になってウキを眺めた 「・・・」 「・・・」 時折頬を撫でる風、浮きは微動だにしない どれ位経っただろうか?残念な事に何の釣果もない 私はすぐに飽きると思っていたのだが・・・なぜか飽きずにここに居る 水面が揺れる、風によって波が起こる 日の光で水面が光る、岸辺には小魚が群れている 退屈、永遠を生きる私にはありえない事なのかもしれない 「・・・お?」 「え?」 ウキが動いた? ・・・ ・・・・・・ ゴボッ! 低い音を立てて浮きが沈んだ、そして右に、奔った 「うおっ!来たッ!!」 ただの竹竿、しかし相当糸が長いらしく、引き寄せるだけでも大変だろう リールではない伸べ竿、そこをカバーする弾力と長さ、糸の強度そして竿捌き 十分ほど経っただろうか、魚は暴れる様子もなくなり、○○は手で糸を手繰り寄せていった 「よっ、と」 水に手を突っ込み、何かを引き摺り上げた 「じゃーん、ドデカイですよ」 口とエラに手をかけて、引き摺り揚げたその魚は、間違いなくナマズ 普通でないのはその大きさだ、私の首ぐらいまであるだろうか 「この鯰を見てくださいよ!どう思います!?」 「凄く・・・大きいです」 「俺もこんなの初めて釣りましたよ」 そして夕方まで粘ったが釣れたのはすっぽんだけだった こんなにでかいのを一人では食べきれないという彼の提案を受け、永遠亭でのちょっとした夕食会 鈴仙やてゐより大きい鯰、珍しそうに見る因幡s、部屋から出てこない姫様・・・食べ物のにおいがすれば出てくるでしょ ○○の~3分クッキングー まず釣ってきたナマズを氷水につけ、動きを鈍らせます・・・氷水につけたのがこちらです そしてーまず頭部を切断します ドンッ そして腹を開いて内臓を出しまーす、卵がありますねーメスでしたか そしてこれを3枚おろしです、切ったものがこちらです まずは白焼きですね、櫛を4本ほど挿します、刺すときは串が放射状になるように刺してください そして焼きあがったのがこちらです、そしてこれを秘伝のたれ(鰻屋から拝借)につけてまた焼きます ・・・はいできました、ナマズの蒲焼・・・何十人前?とりあえず相当多いですねー 「いい匂いがするわねー」 あ、姫が出てきた・・・ログアウトしてきたのかしら? 皆でわいわい食べていた(少し飲んでる兎も ナマズ一匹でこんなに飲んで騒げるなら、鬼や魔法使いが宴会しに来るかもしれない 縁側に腰を下ろし、遠くから皆を見ていた そういえば○○さんの姿が・・・? 「永琳さん、コッチですよ」 「○○さん、どこに・・・?」 彼は私の隣に、土鍋を置いた・・・中身はなんだ? 「じゃーん、○雑炊」 「まる?ああ、すっぽんの事ね」 「へへへ、子供には食べさせられませんな」 二人で酒を飲みながらすっぽんを食べた、甲羅の端などはとても美味かった 「うーん、やっぱりプロにしてもらってよかった、前に自分でしたときは・・・」 「どうだったの?」 「泥臭くて・・・」 やはり餅は餅屋、素人が余計な事しても駄目という事か 「あ、どうぞどうぞ」 「ありがと・・・おかえし」 「どうもどうも」 お互いにお酌しあって、もう何本飲んだのだろう? 酔うには程遠いが、心地よい感じだ 「○○さん・・・」 「永琳さん・・・」 酒のせいか、スッポンのせいか、そんなことは知らない ただ隣にいる彼女と、そういう空気になってしまったのだ 「んちゅ、ぁん」 ボタンの上から二つを外して、その隙間から手を入れた 「はぁっ、や、やだ、んっ」 キスをしながら、その豊満な胸を揉みしだいた 「○○さんの、手・・・冷たい、あ、ん」 「永琳さんの胸はあったかいね、それに凄くやわらかい」 「んっ!つよく、しない、で」 「ああ、だいj・・・」 俺は血の気が引くのがはっきり解った、さっきから火照っていた体は夜風にさらされて一夜を明かしたように冷え切った 「え?なに――」 息を荒げて、とろんとした目で、俺を見た、そして俺の視線の先に気付いたとき、目が覚めたようにびくりとした 「あ、ああ」 ここは縁側で、ウサギ達も外に出て飲んでいた、何故そのことを忘れて縁側でコトにいたろうとしたのか 普通の兎の、腹黒そうな兎も、ブレザーの兎も、お姫様も 皆こちらに魅入っていた、中学生が神社でエロ本を見付けたときのように、好奇心に満ちた目で せめて奥の部屋に行ってればなぁ 「きゅう」 永琳は恥ずかしさあまりに気を失い、俺は気まずい空気の中に残されてしまったのだ 恥ずかしすぎるのでこの後の事は深く語らない、女子と共同で保健の授業を受けた後の休み時間のような思い出はウンザリだ まぁ嬉しい報告といえば俺に彼女が出来たことかな?これだけは、夢でも、酔った勢いでもないのだ そして今日も俺は、永遠亭へ足を運ぶ、愛しの薬剤師に会う為に 10スレ目 584 ─────────────────────────────────────────────────────────── それが誰の物であったのか、思い出すのに少し時間がかかった。風化して、今にも崩れてしまいそうな その鞄はかつて僕が幻想郷に迷い込んだ時に持っていた物だ。僕はその鞄を丁寧に、丁寧に開けた。中 にあった物は、手帳と写真だった。手帳は書いてある字も読めないほど痛んでいたが、写真のほうはか ろうじてとか写っているものをみることができる。写真には五人の人間が写っていた。三人の男性と二 人の女性。男性のうち、一人は僕であるとわかったが、あとの四人はどうしても思い出せなかった。そ れどころか、どんな状況で、誰が撮ったのか、その写真に関するあらゆることが思い出せなかった。お そらく彼らは、外の世界にいた頃の家族なのだろう。なのに、彼らの名前も、彼らと過ごした思い出も、 何も思い出せなかった。そして、僕は外の世界にいた頃を思い出そうとして、愕然とした、僕は外の世 界にいた頃のことをさっぱり覚えていなかった。外の世界にいたということしか覚えていなかった。全 身を貫かれるような感覚に襲われた。僕はただ、茫然と、写真を手に佇むしかなかった。 あの日から一か月程して、後悔しているのかと聞かれた。彼女―八意永琳が、なぜ今さらこんなことを 聞いてきたのかは僕には理解できなかった。確かに不死の人間になってまったく後悔しなかったと言え ば嘘になるかもしれないが、これは僕自身がそう望んだからであって彼女等には何の落ち度もないこと だ。それに、僕が不死の人間になったのは、もう何百年も前の話である。彼女が僕にした質問は、本当 に「何を今さら」 といったものなのだ。 「今さら、後悔しているように見えるのか」 僕は少し苛立って答えてしまった。怒るほどのものでもなかったと、少し後悔した。 彼女は少し申し訳なさそうな顔をして言った。 「気を悪くしたのなら、あやまるわ。でも最近少し元気が無いみたいだったから」 僕はその言葉に体を強張らせた。写真を見つけたあの日から、僕の心の中に何かもやのようなものが生ま れたのは確かだからだ。なるべく表に出さないようにしていたが、やはり彼女には隠し通せなかったよう だ。しかし、僕は何ともない振りをしようとした。 「そんなことはないよ。少し疲れているだけだ」 「嘘。あなたは嘘を言う時に必ず目を逸らす」 今度は不機嫌な顔をして彼女が答えた。やはり何百年も一緒にいると、お互いの癖もわかってしまうもの か。ただ、僕は未だに彼女の癖というものがわからない。彼女は他人に隙を見せない人だから、おそらく 輝夜様も鈴仙も知らないだろう。 あっさりと嘘を見破られた僕はただ黙りこむしかなかったが、追及は止まらないかった。 「後悔しているなら、はっきり言って欲しい。それとも、何かトラブルでもあったの?」 僕は悩んだ。正直、聞いてほしいという欲求もあったが、彼女は蓬莱の薬のこととなるとどうしても自分 一人の責任にしようとする。写真のことを打ち明けるということが彼女を苦しませることになるのは明白 だった。それだけは、避けたかった。 「遠慮する必要はないわ。あなたの問題は私の問題でもある。素直に答えて。このままじゃ夜も眠れないわ」 彼女はそう言うが、どうするべきかわからなかった。話してしまえば楽になれるかもしれないが、代わりに 彼女が傷付く。だが、隠し通すこともできそうにないのも事実だ。 覚悟を決めるしか、なかった。 「条件がある」 「何かしら」 「聞いたことを後悔しないこと。それと、決して一人で背負い込まないこと」 彼女の体が強張るのが、わかった。 一か月前のことは全て話し終えた。彼女は悲しそうな顔をして黙っていた。その表情には後悔も含まれている ように思えた。 「なぜ、外の世界でのことを忘れてしまったのかわからない。一番忘れたくなかった思い出なのに、忘れたこ とすら忘れていたんだ」 その後に続く言葉を言うのは少し躊躇ったが、ここまで言ってしまったのだから、言ってしまおうと思った。 「そうして、いつか、永琳達と過ごした日々の大切な思い出まで忘れていってしまうのではないかと考えたら、 怖くなった。初めて永遠の命というものが怖くなった。決して後悔しているんじゃない。怖くなったんだ」 そう言い終えた時、彼女は泣いていた。やはり、こうなってしまった。わかっていたことだったのに。後悔 の念しか浮かばなかった。僕はただ、彼女をなだめることしかできなかった。どうしようもなく、無力だった。 なぜあんな物を見つけてしまったんだろう。なぜあの時中身を見てしまったのだろう。わからない。 泣きながら、ごめんなさい、と何度も呟く彼女を前にして、何も言葉が出なかった。 どれくらい時間が経ったか。お互い、ようやく落ち着きを取り戻した。先に口を開いたのは僕だった。 「やっぱり、言わない方が良かったな。ずっと心の中に留めておくべきだった。すまない」 気の利いた言葉の一つでも言えれば良かったが、情けないことに、思いつかなかった。 「私が無理矢理聞いたのが悪いわ。これほど深刻な問題とは思わなかったの。取り乱してしまって、ごめんなさい」 彼女は、そう答えると、自嘲的な笑みを浮かべた。 「私はあなたを求めたばかりに、あなたの大切なものを奪ってしまったのか。そう考えたら、涙が止まらなかった」 話す前に僕が出した二つの条件を両方とも守っていないな、と僕は少し笑って答えた。この件について彼女にはま ったく非が無いということをはっきりさせなければならなかった。 「蓬莱の薬を飲んだのは、僕の望みだ。僕が永琳とずっと一緒にいたいと望んだ。後悔なんか、していない。だから、 永琳が責任を感じる必要はないんだ」 それに、外の世界にいたことはもう何百年も前のことだし、もう僕を知っている人間なんていない。かの隙間妖怪に 依頼すれば、外の世界に行くこともできたのに、それをしなかった自分に責任がある。と付け足した。 「それでも、薬を与えたのは私。責任がないとは言えないわ」 彼女は真剣な顔で言った。わかっていたことだが、やっぱり強情だな、と思った。仕方のない人だ。 「ならさ」 これが、今の僕に唯一言えることだと思う。 「覚えておこう。このことを。二人で」 二人で、このことを覚えておこう。そうすれば、少なくとも彼女達と過ごした日々は絶対に忘れない。そう思った。 記憶というものが、いかに脆く、失い易いものなのかわかった。だから、このことは覚えておこう。これから、いつ まで続くのかわからない無限の時間の中でそれができるのかどうかわからないけど。 「そうすればきっと、大丈夫。昔のことは忘れてしまったけど、皆と過ごした日々もこれからのことも、きっと忘れない」 「ありがとう」 彼女は満面の笑みを浮かべて、抱きついてきた。僕は彼女の温もりと心臓の音を感じながら、二度と彼女を悲しま せないと、強く心に誓った。 この日の約束と誓いを胸に、僕はこれからも彼女と共にこの幻想郷で生きていく。 うpろだ550 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「永琳!俺の心は君の矢で見事に貫かれた!だから俺の全てをお前に捧げよう!」 8スレ目 102 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「永琳!お前と共に歩めるならどんな茨の道でも一緒に歩ける!!」 8スレ目 401 ─────────────────────────────────────────────────────────── 人は、いつか死ぬ。それは避けられないこと。 「えーりんおねーちゃん、えーりんおねーちゃん!」 今、私の目の前で楽しそうに笑っているこの子も、 成長し、いつか年老い、やがて死んでいく。 私は、いつまでも変わらずこのままで………。 ――それは、耐えれそうにないわね―― だから私はこの子を。 「ねぇ、○○」 「なーに、えーりんおねーちゃん?」 「少し調子が悪そうだから、このお薬を飲みなさい」 「うん、わかった!」 こうして私は『永遠』を手に入れた。 8スレ目 531 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ねぇ、永琳」 あれから――永琳が○○に蓬莱の薬を飲ませてから数ヶ月。 怪我をすること――してもすぐに治る――も、 病気になることもなくなった○○は、 そのことを疑問にすら思わず、日々を過ごしていた。 「何でしょうか、姫様?」 「あなたは何故、○○に蓬莱の薬を飲ませたの?」 「何故、とは?」 「普通の人間に、『永遠』なんて耐えれるわけないじゃない。 そして、それが分からない貴女ではない。それなのに、何故?」 問うてはいるが、別に輝夜はその事をどうとも思っていない。 ただ、ふと…そう、何となく、本当に何となく、聞いてみただけだった。 「ふふふ……」 「?」 「姫様、普通の人間は何故『永遠』に耐えれないと思いますか?」 「………あぁ、そういうこと」 輝夜は悟った。たった、その一言だけで。 「あの子にとって、『永遠』こそが普通。 姫様も私もウドンゲもてゐも兎達も、変わらぬまま……。 だから飲ませたのですよ。あの子が、『永遠』が普通である間に」 あの日から、数ヶ月。○○は、今日も元気に永遠亭を駆け回っている。 何も知らず、知らされず、疑問にすら思わず――――。 8スレ目 533 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「れ、鈴仙、匿ってくれ!」 私の部屋に妙に慌てた○○がやってきたのは、つい先ほどのことだ。 「あの時、一口食べた瞬間に悟ったね。あんなに美味いモノは食べたことがなかったよ」 「美味しいなら美味しいって言ってあげればいいのに。あなたが言えば、師匠、きっと喜ぶよ?」 「いや……俺の頭の中に、物凄い勢いで警報が鳴り響いたんだよ、これが」 てっきり惚気話なのかと思いきや、○○は深刻極まる顔をする。 「ふーん?」 「あれは恐ろしい。真の意味で餌付けされるところだった」 「男の人にとって、ご飯が美味しいのはいいことなんじゃないの?」 ○○はうな垂れ、力なく首を振った。 「鈴仙にも経験がないか? 自分の意思が抜き取られていくような恐怖を。 踏み越えてはいけない一線を感じたんだ」 「……まさか」 「ああ、通常の調理とは異なる、何らかの工作が行われたことを俺は悟った」 「あは、はは……」 また大げさな物言いだけれど、確かに怖い話だ。 「それで逃げてきた、と。うーん、しかたないかも」 ハ`ーーン! 「ひどいッ! 料理を前に逃げ出した上に、とんでもない濡れ衣まで着せるつもりなのね!?」 脈絡もなく師匠登場。まぁこんな人だ。 「うそつけっ! 絶対何か仕込んだだろ!」 「○○は! 私のことを信じてくれないの!?」 ○○の追求にも、迫真の演技で返すこの御仁。面の皮厚すぎるのもどうかと思う。 「俺は、俺はな! 強制されてじゃない、自分の意思で永琳が好きなんだ! この気持ちが体よく操られて、踏みにじられるのは我慢ならん!」 「○○……」 見詰め合う二人。あぁ、まーた始まったよ。 「私が間違っていたわ。……ごめんなさい」 「いいんだよ」 ひしと抱き合う○○と師匠……に、ふと目が合う。 「あら、うどんげ。どうしたの、こんなところで?」 「……ここは私の部屋です」 8スレ目 683 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「俺は永琳とだったらどこまでも歩んでいけるよ」 8スレ目 992 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12月25日 博麗神社 ここの連中は、クリスマスくらい上品に祝えないのだろうか。 やれやれ、と僕は溜息を吐きながら後ろに広がる惨状に目を移した。 死屍累々と言えば良いのだろうか。神社の中にも外にも酔い潰れた幻想郷の住人共が倒れている。 僕は上手い具合に受け流しながらちまちま飲んでいたため、そこまで酔うには至らなかった。 神社の縁側で幻想郷の少女達の屍を眺めながら、僕は独り言のように呟いた。 「酒を飲むなとは言わないが、もう少し節度ってものをだな―」 「まったく、その通りだわ」 誰かと声の方向へ視線を向けると永琳が少し不機嫌そうな顔をしながら立っていた。 彼女は永遠亭の医者で僕も永遠亭で彼女の世話になっている。遥か昔から。 「節度ってものを知ればもう少し楽しくお酒を飲めるのに、ね」 あなたは優秀だわ、と付け加えて彼女は僕の隣に座った。 彼女の美しい銀色の髪の毛が、冬の冷たい風に吹かれて静かに揺れた。 その光景に、僕は思わず見惚れてしまった。この世のものとは思えない美しさだな、と思う。 「そういえば」 しばらく二人とも黙ったままだったが、唐突に永琳が口を開いた。 「あなたがここに来たのは、何年前だったかしら。あ、何百年と聞いた方が良いかしらね」 唐突だな、と僕は少し考えた後、答えた。 「忘れた。多分、かなり前」 我ながら酷い答えだな、と思ったが、本当に忘れてしまったようである。 多分っていうのは便利な言葉よね、と彼女は笑った。 まったくだね、と僕も笑った。 「正直な話、両親の顔も思い出せないんだ。一応、蓬莱の薬を飲むと決めた時、ある程度覚悟はしていたのだけど。 何せ、この先何百、何千年と生きていくものだから、ある程度昔の事を忘れてしまうのは仕方ないなって」 彼女はまた笑って言った。 「酷い息子ね。ご両親に同情するわ」 「言うなよ、僕だって少しは気にしているんだから」 しかし、本当に両親や兄妹の顔まで忘れるとは思わなかった。意外と僕は淡白な人間なのだろうか。 なんだか、少し、気持ちが悪い。 「ま、過ぎた事を言っても仕方ないわ」 少し酒を飲みながら、言った。 「正直私もあんまり昔のこと、覚えてないわ。そう気付いたとき、確かに少しショックだったけど」 姫様もそうなのか、と聞くと、多分ね、と答えた。 「これから、まだ何百、何千年、それ以上時間があるのに、そんな事考えても辛いだけ」 そして、大切なのは、これから。と付け加えた。 確かにそうなのかもしれない。過去は自分の生きてきた証でもあり、それが失われるのは悲しいことであるが、 僕達にはこの先、無限の時間があるのである。百年後の出来事も、その先何百年も過ぎれば、また過去の事として 記憶から消えてしまうのだろう。無限の時間を生きるという事は、そういう事であるのだ。 常に前を向いて歩いていかなければ、耐えられないのだ。 「そうだね。僕には少し覚悟が足りなかったのかもしれない」 吹っ切れた、と言えば良いのか、何となく楽になったような気がする。 明日から前を向こう。そう思う。 「ありがとう、永琳」 彼女はフッと笑って、言った。 「これからもよろしく、ね」 気がつけば後ろでは生き返った屍達がまた騒いでいた。 「やれやれ」 溜息を吐きながら、永琳が言った。 「この子達は今しか考えていないようね」そしてこう付け加えた。 「やっぱりあなたは優秀だわ。多分、この子達はあなたのようなこと、考えもしないわ」 僕等はきっと、これから数え切れないほどの人と出会い、別れ、忘れ、数え切れないほどの出来事を 経験し、忘れていくことだろう。それでも、前を向いて歩いていかなければならない。 それが生と死の輪から外れた者達への罰である。 とても長くて、苦しい道だと思う。しかし、彼女と一緒なら大丈夫。そんな気がする。 「何を考えているの」 と、不意に聞かれた。 「多分、これからのこと」 彼女は呆れたような顔で言った。本当に多分、って便利よね。と。 11スレ目 404 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「おはよう、○○」 「おはよう、永琳」 起床はいつもそろって朝6時。 起きてすぐにするのは庭の鑑賞。 鮮やかな紅葉に目を覚まし、鳥の鳴き声に頭を動かすのだ。 「身体はもう大丈夫?」 声が聞こえ、隣の方を見る。 目に入るのは、板張りの床にパジャマというあまりに不釣合いな格好。 そして、月の光のような柔らかな銀色の髪。その顔が、心配そうにこちらを見ている。 「うん」 それに対し、○○は言葉足らずな答えを返す。 「よかった・・・」 昨晩の事。彼女は、珍しく進んで晩飯を作ってくれた。・・・まったく、つくづく策士である。 料理に、蓬莱の薬を忍ばせていたのだ。 秋から冬へ移り変わってゆく、その幻想的な景色。 ○○の身体もまた、幻想的な変化を遂げていたのである。 「不死の身体」 口に出してみても、やはり永遠の重さなど判らない。 庭の緑を眺めているうち、いつの間にか終わってしまいそうにも思える。 「どうしたの?」 永琳がこちらの顔を覗き込んでくる。 彼女のように数百年も生きれば、永遠の重みとやらも分かってくるのだろうか。 そう思い、永琳の貌を覗き込んだ。 ・・・集中してものを見ると、対象が大きく見えるのだそうだ。 つまり、永琳の貌がだんだん大きく見えるような気がするのは・・・ 単純に永琳が近づいているからだった。いつの間にか背に腕が回され、逃げられない。 ゆっくりと、だが確実に近づいてくる。 そして、触れるだけの口付け。だが、○○の思考を妨げるのにはそれで充分だった。 頭がはっきりしない今の内にと、永琳は畳み掛けるように続けた。 「余計な事は考えないの。貴方と私は永遠に一緒、それで充分じゃない」 そう言って、永琳は○○の身体を抱きしめた。 「うん」 ○○は、ただだけ一言そう言った。 永琳は満足そうに顔を綻ばせ、そっと○○にしなだれかかった。 10スレ目 732 ─────────────────────────────────────────────────────────── 目が覚めると、隣に誰かの気配を感じた。それと同時に腕に圧迫感を覚える。 また兎か、腕枕とはずうずうしい奴だな、と気にもせず二度寝を始めようと思ったが、混濁した意識の中ではっきりと『ちょっと待て』と頭の奥から止めが入った。 『兎にしてはやけに馬鹿でかいじゃないか』 その声の通り、永遠亭の兎にしては大きい。……自分の身長より頭一個強小さい位だろうか。 その根拠は、足。俺の脚に相手の脚が絡んでいる。兎達ならそれこそ俺の膝に足先が届く位の大きさだし、すねにつま先の感触があると言う事はまず無い。 ならば誰か?身長的な理由で腹黒兎は除外。後のメンバーは……と考えながら腕枕にされた手を相手の頭頂部に置いてやる。 ……月兎、脱落。頭の上に耳?らしきものは無い。というか耳なのかあれは? 「……ん」 頭を触られたのに反応したのか、相手が声を…… その時、俺の時間が止まった。 相手の手が動いて俺の服の裾部分をぎゅ、と掴んで俺の体を自分の方に寄せた。たったこれだけの事なんだが……問題はそこじゃない。 俺は何度も話してる相手の声なら隠れていても明確に言い当てる事が出来る。その能力が叫んでいるのだ。『ありえない』と。 さっきの行動のせいでさらに混乱する。明らかにこんな事をする人物じゃないし、少なくともこの二つが結びつく事は無い。 最終確認。目を開けて、相手を確認。……すぐに目を閉じた。 おk。これは現実じゃないんだ。もう一度目をあけよう。ゆっくりと。そうしたら違う人物が…… わかっている。これは悪あがきだと。だがそうせざるを得ないのだ。 心の中でぶつぶつと言いながらゆっくりと目を開ける。しかし、やっぱりそこにいたのは…… 「う……んー……」 すやすやと安らかに眠る薬師、八意永琳だった。……夢じゃないのは確かだ。 とりあえず頭の中を整理しよう。『目が覚めたら永琳が俺の布団で添い寝(それも腕枕させて)していた』。あと『おっぱいえーりん』……いかん、思考が乱れた。 胸元に行った視線を彼女の顔に戻しつつ、これからどうするべきかと思考をめぐらせる。 ……どの思考の糸を手繰ってもnice boat.しか出てこないのはいかんともしがたい。というかこうしてる事自体が死亡フラグなのか? いや、とネガティブになりかけた思考を打ち切る。少なくとも永琳は自分の意思で俺の布団に入り込んできたようだ。 根拠としては主に腕枕とかこうやって密着させるあたり。……しかし、もしその対象が俺ではないとしたら? 例えば自分の主たる輝夜姫。……主に甘える従者もそれはそれで、まあ、なんだ。『可愛い』って言うのか? その、実際、今も可愛く見えるわけで。うん。……普段の印象とは真逆な永琳に俺の心はつつかれまくっている。 まず、安心しきった寝顔。軽く微笑んでいる。次に、腕にかかっている下ろした髪。さらさらで絹糸みたいだ。 そして一番ギャップが大きいのが俺の服を掴んだ手。……まるで子供のようだ。 小さくため息をつき、すでに頭の上を離れていた手をもう一度頭の上に戻し、小さく撫でてやった。 「んーっ……」 くすぐったいのか、小さく身動ぎをする。さらに子供っぽく思えてしまい、クスクスと笑ってしまった。 「しかし、これからどうする?」 永琳を起こさないように小声で呟く。永琳が寝たまま逃げ出す事は不可能。脚が絡んでいて、外した感触で起きてしまうかもしれない。 ……と、なれば。お約束である『誰かが起こしに来てこの現場を目撃される』か、死亡覚悟で『自分で起こす』か。 「生憎だが、俺は死ぬ覚悟は出来てる。お約束と言う言葉が大嫌いでね」 その『お約束』に『反逆』してやる。というわけで…… 「永琳さん。なんでこんな所にいるんですか」 今まで我慢していた突っ込みも含め、永琳を揺り起こす。 「……んー、何よまったく、まだ眠いのにぃ……」 「とりあえず何で俺の布団で寝ているのか説明してください」 光に慣らすようにゆっくりと目を開ける永琳。さて、今後の反応はどんなだ? 一位、取り乱す。二位、呆然となる。三位、泣き出す(ある意味では最悪の可能性)。 と、ランキングが出たあたりで完全に目を開き、俺の方を見た。 「おはよう、永琳さん」 「……ええ、おはよう」 ……意外や意外。ランキング外だった『普通に反応する』が的中してしまった。 「何故俺の布団に?」 「……」 率直に聞いてみると答えはすぐに返ってこなかった。 「……嫌だった?」 「はい?」 「私と一緒に寝るのは嫌だったの?」 そう思っていると逆に質問されてしまった。……そんな事言われたら答えは一つしかないじゃないか。 「嫌じゃないです。ただ……ものすごく意外だったもので」 「意外?」 「あー、その。永琳さんって誰かの布団に入ったりとかはあんまりしない人なのかな、と思ってたんです」 「つまりは行き遅れって言いたいのかしら?」 「なんでそっちの話に行くんですか!?」 違う違うと首を必死に振る。……そんな誤解されたらそれこそ殺されてしまう。 「……私も、甘えたい時くらいあるのよ。いつも頼られてばっかりじゃあ疲れるでしょう?」 確かに。輝夜姫が動かない限りは姫の代わりにここを切り盛りしているのは永琳だ。というか姫が動かなくてもいいように相当頑張っている。 当然そんな生活じゃあ精神的にも疲れもたまる。 「いや、まあ……寝てる永琳さんが凄く可愛かったし、永琳さんの働き振りを見たらこっちも『来るな』なんて言えませんし」 この台詞を言い終わった直後。 「あういえくぁwせdrftgyふじこl」 永琳が意味不明の言葉を呟きながら跳ね起きて慌てて俺の布団から出た。 「あ、ああああ」 「どうしたんですか永琳さん?」 「あああなた、私のことを可愛いって……」 「ええ。それはもう堪能させてもらいました。頭を撫でたら気持ちよさそうにしてましたからね」 俺の言葉を聞き急激に顔を真っ赤にしてしまう永琳。 「……永琳さんって、意外と初心なんですね」 「わ、悪いかしら?月時代も男性経験なんて一度も無い……って、何を言わせるのよ!」 「いや、永琳さんが勝手に自爆しただけですから」 こう返されて永琳はあうあうと口を動かし続ける事しか出来なくなってしまったようだ。 「可愛いなぁ、本当に」 その様子を見ていたらつい肩を震わせてく、く、く、と笑ってしまった。 添い寝鈴仙を読んでいたら突然『添い寝する永琳は可愛いよね』という電波が降りてきました。 その衝動に身を任せ、オチなしの永琳ネタを書いてみたり。 12スレ目 424 うpろだ825 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「師匠は……いないわね」 永遠亭の調剤室に帰ってきた鈴仙は部屋の中を見渡した。 彼女の師匠である八意 永琳は不在らしかった。 ほっと一息ついて椅子に腰掛ける。 「師匠にばれたら……○○さんどんな目に遭わされるか」 博麗大結界の外から来た○○は、 永遠亭の一員としてすっかり馴染んでいた。 実際より年若く見える顔立ちと、 その見た目に似合わず包容力のあるところが秘かに兎達の間で人気者だった○○。 彼が、永遠亭の陰の支配者とも言われる永琳と恋仲になったと知れた時は、 ずいぶん話題になった。 曰く、洗脳用の新薬の実験で一服盛られた。 曰く、怪人としての全身改造に先んじて脳改造を施された。 真相を確かめようと、永琳のどこに惚れたのか○○に尋ね、 「僕は、永琳って結構可愛いと思うよ」 と答えられた鈴仙は、噂はやはり本当だったかと内心頭を抱えたものだ。 少なくとも『可愛い』などという表現は、 彼女の知る師匠とは180°逆のものだったから。 しかし、どうもこの言葉は薬や手術によるものではなかったらしい。 ○○が永琳に惚れ込んでいるのは明らかなのだが、 それ以上に、○○と二人でいる時の永琳は見た目通りのうら若き女性、 いや、それよりさらに年下の少女のように華やいでいるのだ。 そう、『可愛い』などと言っても差し支えないほどに。 それ以外の時にはこれまで同様、 底の知れない有能さ、冷静さであれこれと取り仕切っているのだから、 その差は余計に際立っていた。 友人のてゐとそのことを話した時、 「何とかの深情けって言うじゃない?」 と訳知り顔で言われ、この場合「何とか」に当てはまりそうな言葉を 二つほど思い浮かべた鈴仙は、納得がいくと同時に (これはこじれると厄介なことになるだろうな) と、一抹の不安を抱いたのだった。 その不安は現実のものになろうとしている。 今日、人里に置き薬の補充に行った時、 甘味処の店先で○○を見かけた。 ○○は鈴仙に気づかなかったようだが、 鈴仙は○○に気づいてしまった。 ○○は見知らぬ若い女性と差し向かいで座り、 何か話していたようだった。 見たこともない女性だったこと、 それにしては親しげだったこと、 さらに○○が人目をはばかる様子だったことを考慮すると、 「絶対、内緒にしておかなきゃ」 「……何を?」 「ひゃああああああ!?」 鈴仙は飛び上がって驚いた。 一切の気配を感じさせずに、永琳が背後に来ていたのだから無理もない。 「し、師匠!?いつからそこに?」 「今来たところよ。それで、ウドンゲ。何を内緒にしておくのかしら?」 「…………ひ、秘密です」 暴走する月の最高頭脳が繰り広げる修羅場など、見たくはない。 「そう?まあ貴方にもプライバシーはあるしね」 意外にも、永琳はあっさりと引き下がってくれた。 「……でもね。○○に関することなら黙秘権は与えられないわ」 …やはり、世の中はそう甘くない。 一瞬の隙に、永琳は両手に持った注射器を 鈴仙の首筋に突きつけていた。 「○○にって……ちょ、師匠、今来たとか言って最初から」 「ごたくは要らないわ。どうしても言わないって言うなら」 張り詰めていた永琳の声がふっと優しさを帯びる。 「……ねえウドンゲ。痛いのと痛くないのとどっちがいい?」 「い、痛くない方で」 注射器が片方下ろされた。が、もう片方は依然首筋だ。 「そう、じゃあ痛くない方ね。痛み以外にも何も感じなくなるけれど」 鈴仙は数歩先の修羅場よりも、目前にある生命の危機を回避することにした。 「あら、そんなこと?」 「そんなこと、って……」 さぞ恐ろしいことになるかと思いきや、 永琳の反応は淡白なものだった。 「だってそうでしょう? 私の生きた年月から見れば 地上人の女性はもちろん、大概の妖怪だって 年端もいかない小娘も同然なのよ。 ○○がちょっとよそ見をしたぐらい、 問題にもならないこと。 すぐに振り向かせられるわ」 余裕に満ちた言葉を聞く限り、 どうやら永琳は弟子の想像の数歩先を行く 『大人の女』だったようだ。 「さ、バカなこと言ってないで、 今日の分の調合を始めるわよ。 最近風邪が流行っているから、 熱さましと咳止めを多めに作っておきましょう」 「はい、師匠」 そう言って、永琳は薬の分量を量るための天秤と分銅を取り出した。 良かった、いつもの冷静な師匠だ。 そう思い、鈴仙が安心した矢先だった。 カチカチカチカチと、耳障りな金属音が響いた。 永琳は、ピンセットで分銅を摘み上げようとしていた。 だがその手は小刻みに震えていてしっかりと摘むことができず、 ピンセットと分銅が触れ合って音が鳴っているのだ。 「……おかしいわ、疲れてるのかしら」 金属音は鳴り続けている。 しばらくしてようやく分銅を持ち上げたが、 そっと置くはずの天秤皿の上に勢いよく落としてしまった。 均衡状態を指し示す針が大きく左右に揺れる。 「ごめんなさいウドンゲ。後をやっておいてもらえるかしら」 そう言って、永琳は部屋を出て行った。 「……師匠」 見送る鈴仙は、複雑な心境だった。 怒るでなし、叫ぶでなし。 涙を見せることもない。 予想していたような被害はない。 だが永琳は、相当なショックを受けているらしかった。 食事時は皆が一同に会する。 「あ、鈴仙ちゃん私のご飯今日少なめでいいから」 「えーりん、私ピーマンは苦手なんだけど」 「姫、好き嫌いはいけませんといつも……」 「僕がもらいましょうか」 「○○、姫を甘やかしちゃだめよ」 騒がしいながらも平和な日常の光景だ。 「師匠、大丈夫ですか?」 原因には触れないように、 それとなく、鈴仙は尋ねてみた。 「ええ、少し休んだら良くなったわ」 「ん?永琳どこか具合悪いの?」 実はそう聞いた○○が具合を悪くしている遠因なのだが、 ○○は気づいていない。 一方永琳も、○○が自分のことを心配してくれている様子に 嬉しそうな顔をしていた。 「ううん、もう大丈夫よ。 ○○、ご飯よそってあげるわね」 「あ、うん、お願いしようかな」 永琳は○○の茶碗を受け取ると、ご飯を山盛りによそい― ―どこからか取り出した小瓶の中身を、ぱらぱらと振りかけた。 「はい、たんと召し上がれ」 「ちょっと、永琳!?」 「……あの、永琳、それ」 小瓶にはラベルが張ってある。 『蓬莱の薬 ~散剤~』と印刷してあるラベルだ。 「ああこれ?ふりかけよ」 問いかける○○に、 明るい笑顔で永琳は答える。 「いやでもラベルに」 「ふりかけよ」 「蓬莱の薬って」 「ふりかけだったら」 「でも」 「ふりk」 「…いいかげんにしなさいっ!!」 輝夜が振り下ろした蓬莱の玉の枝が、 永琳の脳天にクリーンヒットした。 「じゃあ何?○○さんと甘味処にいたのはてゐだったの?」 手加減抜きの突っ込みで気絶した永琳の横で、 輝夜に問い詰められた鈴仙が事の起こりを白状し、 ○○はその場で事情を説明することになった。 「……うん。永琳を連れて行くのにどんなところがいいか てゐに相談したら、クリーム餡蜜一杯でアドバイスしてくれるって 言って、里の甘味処に」 「顔見知りかどうかよく見たけどてゐだとはわからなかったわ」 「『本当は姫様に頼まれてる仕事があるから、 さぼってるのがばれないようにね』 って言って、変装を……」 「!…てゐ、あんた私が今日あの辺回るの知ってたはずよね?まさかわざと……」 にらまれたてゐは、珍しく反省しているようだった。 「ごめん鈴仙ちゃん、 もうちょっとドタバタ喜劇風の結果になるかと思ったんだけど、 まさかこんなことになるなんて」 「ああもう、この兎は!」 鈴仙が弾の一つも撃ち込んでやろうとしたその時だった。 「う……ん」 「あ、永琳が目を覚ますわ!」 「かくかくしかじか、というのが真相」 とにかく永琳を落ち着かせよう、ということで、 ○○が改めて申し開きをすることになった。 「……」 「ごめん、何だか誤解させたみたいで…… 永琳?」 「その、私こそ……ごめんなさい」 か細い声で、謝罪の言葉が聞こえる。 「○○を蓬莱人にしてしまえば、 時間がかかってもいつか私の所に戻ってきてもらえると思って…… 本当に、ごめんなさい。私、貴方の気持ちも考えずに 勘違いしたまま先走ってしまって」 小さくなっている永琳の肩に○○の手が置かれた。 「もうちょっとだけ、待ってもらっていいかな」 「え?」 「蓬莱の薬。もう少ししたら、不老不死も受け入れられるから。 だから、とりあえず」 「……」 「今度一緒に、甘いものでも食べに行かない? てゐに教えてもらったんだけど、なかなかいい店だったから」 ややあって、いいわ、と小さく返事が聞こえた。 「……たくさん、甘えさせてもらうわよ?」 「……こちらこそ。そうしてもらえると嬉しいな」 「鈴仙ちゃん、私達忘れられてる?」 「忘れられてるわね。さ、食器片付けないと」 「あー、私の分もお願いするわ。 もう少し食べようかと思ったけど、何だか胸焼けが」 …―後日。 「ところで、何故 『もう少し待ったら不老不死になってもいい』 だったのかしら?」 鈴仙とてゐが掃除をしている横で、 コントローラーを握り画面に目を向けたまま 輝夜がつぶやく。 「ほら、○○さん結構幼く見えるところがありますから。 師匠が心置きなく甘えられるくらい落ち着いた外見に なるまでは年を取るつもりだそうで」 「ああ、そーだよねー。 確かに今のまま止まったら ずっと年増と若いツバm―はうっ」 言いかけたてゐの頭に矢が撃ち込まれた。 先が吸盤になっているので致命傷にはならないが、 勢いよく当たっているため引き剥がすのが大変だ。 「あら永琳。出かけるの?」 開いたふすまの向こうに、永琳が来ていた。 「ええ、ちょっと里まで」 「ふーん。○○も一緒?」 「……わかります?」 「それだけ幸せそうな顔してればね。 まあゆっくり行ってらっしゃいな」 「……別に今のままでも心置きなく甘えてると思うけれど」 「ですよね」 12スレ目 599 うpろだ852 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ねー、えーりんー」 「はい、何ですか姫様」 「バレンタインのチョコを●●に渡したいの。 作り方と渡し方教えてくれない?」 「作り方はともかく渡し方は…… 姫様の方が詳しいのでは? 地上に下りてすぐの頃は引く手数多でしたし 男心のツボとか」 「あれは向こうが勝手に寄ってきたのよ。 永琳だって、○○にチョコ渡すんでしょう? 何か秘策とかないの?」 「わ、私だってその……経験があるわけでは…… と、とにかく作り方だけなら教えられます。 私も自分の分を作りながら教えますから、 一緒に作りましょう。さて、支度を……」 「永琳、お菓子作りの時くらい 白衣じゃなくてエプロンにしたら?」 「分量をきちんと量って、手順を守って作るところは お菓子も薬も同じですよ。 さ、チョコの用意ができました。 後は型に流し込んで、固めましょう」 「やっぱり王道のハート型よね。 あれ、永琳は違うの?」 「私はトリュフチョコにしますので」 「ふーん、大人の雰囲気ってところかしら? ……で、何を仕込むの?」 「人聞きの悪いことを言わないでください。 お酒をちょっと入れるだけですよ。 ……さて、秘蔵のリキュールを、と……」 ~少女(?)妄想中~ 『○○、ちょっといいかしら?』 『ん、何?永琳』 『これ、私からのチョコレートよ。 バレンタインだから、ね?』 『ありがとう、すごく嬉しいよ。 一つ食べてみてもいいかな?』 『あ、待って。 ……はい、あーん』 『あーん… …ん、ほろ苦くて美味しい』 『良かった、薬草のリキュールを 入れてみたんだけど、 気に入ってもらえたみたいで嬉しいわ』 『じゃあホワイトデーとは別に、 これはお返しだよ』 『んっ……ちゅ、ん、はぁ…… ふふ、もっと、続けて……?』 「うふふふふふふふふ」 「永琳?永琳! ちょっと、いくらなんでも入れすぎじゃないの?」 「―はっ。ついうっかり……」 「これは……一瓶空になったわね。 鬼か天狗でもないと一口食べたところで倒れるわよ」 「……仕方ありません。 残ったチョコで、お酒抜きのを作ります……」 「……○○、これ、バレンタインのチョコレートよ。 本当はお酒を入れて、もっと大人の味わいにしたかったんだけれど」 「永琳の手作りってだけで十分幸せだよ。 ありがとう、永琳」 「待って。……大人の味わいをプラスするから。 口を開けて?」 「?あれ、なんで自分で食べ…… ……んむっ!?」 「「……………………」」 「……もう一個、いいかな」 「……ええ、好きなだけどうぞ」 12スレ目 780 うpろだ879 ─────────────────────────────────────────────────────────── 永琳、好きだ。 君の隣で一緒に永遠を歩ませてくれ。 12スレ目 1000 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○起きてる?」 永琳は襖を開けて中を見てみるが、めくられた布団と毛布があるだけで○○の姿はなかった。 「御手洗にでも行っているのかしら?」 敷き布団に手を置くとほのかに暖かい。抜け出てからまだそんなに時間は経っていないようだ。 ふと永琳は毛布を手に取って匂いを嗅いでみた。 「あ……○○の匂い」 男特有の若干獣のような匂いが鼻の奥に広がる。良い香りとはいいがたいが永琳はこの○○の匂いがそんなに嫌ではなかった。 しばらくクンクンと匂いを嗅いでいたが自分のしていることに気がついた彼女は取り乱した。 「な、なにやってるのよっ!? 私っ!? こ、これじゃまるで変態じゃない!」 確かにこんな姿を見られたら誰が見ても怪しい人にしか見えないだろう。 「で、でも、もうちょっとだけ……」 また毛布を鼻に押し付けて匂いを堪能する永琳であった…… 「……なんだこれは?」 御手洗から帰ってきた○○の目に映るのは毛布を抱き枕にして顔を埋めている永琳の姿であった。 頭に疑問符を浮かべながら永琳を起こさなければ自分が寝ることができないので○○は彼女を起こすことにした。 「おーい、えーりん?」 と、目にも留まらぬ速さで足払いを貰い、気がついたら○○は先ほどの毛布の代わりにされ、永琳は彼の胸板に顔を埋めて大きく息を吸い込んだ。 「――はぁ……。やっぱり直に嗅いだ方がやっぱりいいわねぇ」 「あのなぁ、人をポプリか芳香剤扱いしないでくれ。それに男の臭いなんていいものじゃないだろ」 「あら、私は○○の匂い嫌いじゃないけれど。それに○○も私の匂いを嗅いでもいいのよ?」 「じゃ、遠慮なく」 ○○は永琳の首筋に鼻を近づけると息を吸い込んだ。 女性らしいやわらかく甘い香りに混じって何かさまざまな香草の匂いが鼻をくすぐる。 「……何かのハーブの匂いがする」 「ふふっ、薬師という仕事上どうしてもそういう匂いがついちゃうの。香草の匂いがする女は嫌い?」 「いや、これが永琳の匂いって気がして俺は好きだ」 「それと同じことよ」 二人はお互いの匂いに包まれながらゆっくりと眠りについた…… 13スレ目 322 うpろだ974 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「〇〇、そろそろ・・・アレやらない?」 朝ご飯を食べてしばらく、 イナバ達は遊びに出かけ姫様は再びネトゲに帰還した頃、 袖を引っ張りながら永琳が聞いてきた。 きっと朝早くからご飯の準備をしていて寒かったんだろうに。 自分もさっき起きたばかりで丁度眠かったので了承した。 「ん・・・良いよ。 じゃあ奥の部屋まで行こうか」 「ええ、ありがと」 永遠亭のちょっと奥の方にある部屋にこっそりと入り、 襖から毛布を出す。 二人で上着を脱いで毛布に包まって昼寝、いや朝寝。 いやいや、侮って貰っては困る。 こうやって寝ると普通より毛布が暖まるし、 この奥の部屋は数少ない日が差し込む部屋なので、 その気持ち良さは、下手すると適当な薬品より良いかもしれない。 「ふぅ・・・暖まる~」 「冷え症も大変だね」 「流石にこういうのは蓬莱の薬じゃ防げないからね。 〇〇は、私の体はどう感じる?」 「暖かい・・・あと、柔らかいよ」 早速眠くなってきた。 これには問題があって本当に寝入ってしまうと・・・ 眠・・・ 喉が渇いたので目が醒めた。 体がけだるいし、何かが体に纏わり付いて暑い・・・ 「ん・・・」 ・・・やば、 身動きが取れない、と思ったら、 覆いかぶさる様にうどんげと姫様、 さらにはてうぃまでが体に抱き着き、毛布に潜り込んでいる。 暑い・・・ そう、この寝方は失敗するとこうやって拘束されて、 ・・・運が悪ければ脱出出来ずに脱水症状に・・・ 「ぅ・・・永琳・・・起きて・・・」 「zzz・・・」 無理です。 むしろ抱え込むように抱き着いて来て胸に頭が埋もれます。 というか一瞬見えたがてぅぃと姫様めちゃくちゃニヤニヤしてるじゃないか。 というか、汗で甘い匂いが・・・ 駄目だ、ここで二度寝したらもう起きられん。 でも・・・頭の中まで甘い・・・ あま あつ その日の永遠亭は、昼ご飯の時間が遅くなったとか。 13スレ目 271 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ふっふっふ○○、私は最強の眠り薬を作り出したわ」 「棒読みで何言ってんのさ一体」 「いやですね、最強の眠り薬をですね」 「実験に付き合えと?」 「・・・あー、なんか過程を説明するのが面倒臭くなったわ・・・それ!」 「うわ!急に抱き着くな!恥ずかしい!」 「ふふふふふ、温かろう甘かろう柔らかかろう!どう、眠くなるでしょう?」 「そりゃまあ柔らかいし・・・」 「あ、駄目だ、○○のが気持ち良すぎて私まで眠くなってきた」 「遠回しに危ない気がする発言をしないでくれ」 「もうこのまま寝ちゃいましょうよ今日は」 「布団くらい敷こうよ」 「あら、それじゃ寝かせて貰えないじゃない」 「何妄想しやがりますかこの薬師は」 13スレ目 363 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「えーりんえーりん耳掃除して~」 「はいはい、ほら膝枕」 「うおおー、すげーやあらかい!」 「こら、動かないの」 「んあぁ・・・」 「変な声出しちゃ駄目」 「・・・っう」 「あら涎が」ジュルッ 「・・・ちょ、今永琳何した?」 「涎が垂れかかってたから吸ったのよ」 「いや・・・そうじゃなくて」 「?・・・おいしかったわよ?」 13スレ目 414 ─────────────────────────────────────────────────────────── ――1人の蓬莱人が人間に恋をした。 彼女は彼と共に生きるため蓬莱殺しを作ることにした 努力の末に彼女は薬を作ることに成功し2人共に幸せに生きるはずだった しかし運命は残酷だった 永遠であった時の遅れを取り戻すがごとく恐ろしいまでの早さで年をとっていった そして今彼女はその長く、短かった命を終わらせようとしていた―― 「うどんげ、あなたには私の持ちうる全ての知識を授けたつもり。これからはあなたが永遠亭の薬師となりなさい」 「……っ はい、師匠っ」 「てゐ、あなたのいたずらは時々度を越すことがあったけれど今となっては良い思い出ね。 でもこれからはほどほどにしておきなさい。みんな私みたいに丈夫じゃないんだから」 「……うん」 「それから姫。申し訳ありません。共に禁忌を犯し永劫の罪に囚われるはずだったのに私だけその楔から解き放たれることになってしまって」 「かまいやしないわよ。妹紅だっているんだし、私ももしかしたら気まぐれでそっちに行くかもしれないからその時はお茶菓子でも出して頂戴」 「……永琳」 「ふふっ、あなたと共に生きて死のうと思っていたのにまさかこんなことになるなんてね。こんなにしわくちゃのおばあちゃんになるとわね」 「それでも十分綺麗だよ」 「そう言ってくれるところも相変わらずね。ねぇ、覚えているかしら? あなたを初めて竹やぶの中で見つけた時の事……」 2人の出会い、馴れ初め、いつお互いを好きになったか、とり止めの無い話を続けてきたがついに終わりの時がやってきた。 「ふぅ、いろいろ話したら疲れちゃったわ。ねぇ、○○? もうあんまり体の感覚がないの。私の手を握ってくれない?」 「ああ、わかった」 「ありがとう」 「それじゃあ、私は先に向こうで待っているわ。待つことには慣れているから私のところに来るのはみんなゆっくりでいいわ……」 この言葉を最後に永琳は静かに息を引き取った―― 永遠亭より少し離れた竹林にひっそりと小さな墓標が立ち、その前に1人の男が立っていた。 「○○、こんなところにいたの」 「ああ、姫様」 「案外あっさりと終わったわね。宴会以外でみんな集まって、誰一人騒ぐこともないなんて初めてなんじゃないかしら?」 線香の煙が漂う中、○○は自嘲していた。 「永琳に薬学を叩き込まれたお蔭ですね。今頭の中で必死に反魂香の作成薬式を組み立てていますよ」 「……○○、それは」 「わかっています。そんなことをしても彼女は決して喜びはしないことを。そして俺がそのような禁忌を犯すことも」 「……彼女は幸せだったんでしょうか?」 「さぁ? でも永琳とは物心つくころから一緒にいるけどあなたと一緒にいたときは心から楽しそうにしていたわよ。それが答えなんじゃない?」 「そうですね……。あれ、雨が降ってきましたね」 「え? 別に雨なんて……」 「いや、雨ですよ」 輝夜が○○の横顔を見ると上を見上げている彼の頬から一筋の雫が伝っていくのが見えた。 「……そろそろ戻りましょう。ここは冷えるから○○に風邪なんか引かせたら私が永琳に怒られそうだわ」 「わかりました」 ○○に先を進ませ姿が見えなくなると輝夜は振り返り墓に向かって呟いた。 「大丈夫。ちゃんと私が○○のことは見守るから。むしろとんでもない難題吹っかけてあなたへの土産話に事欠かないようにするわ」 心なしか嬉しいような困ったようなそんな顔をした永琳が見えたような、輝夜はそんな気がした。 うpろだ1138 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ちょっと、○○」 「どうしたんだ、永琳」 「…できちゃったの」 「子供が?」 「…蓬莱の薬を飲んだ人間は妊娠できない…知っているのに言わないで頂戴」 「すまん、迂闊だった。…だから、そんな悲しい顔をしないでくれ」 「…いいわ、許してあげる」 「それで、何ができたんだ?」 「…蓬莱の薬と、蓬莱の薬の力を消す薬よ」 「え!?蓬莱の薬はともかく解除薬なんて作れるのか?」 「作れたのよ」 「で、でもそれを使ったら長生きしてる師匠や輝夜さんは死ぬんじゃ…」 「ええ、死ぬわね。でも、薬を使ってから丁度60~70年は生きれる」 「そうなのか…それで、なんでこんな事を俺に?」 「貴方に選んでもらう3つの道があるの」 「3つの道?」 「一つ目は、このまま暮らして私をここに遺しこの世を去る道」 「二つ目は、そこにある蓬莱の薬を貴方が飲んで、永遠の命を得る道」 「三つ目は、そこにある解除薬を私が飲んで、私と貴方で同じ位の時を生き、死ぬ方法」 「そうか、そういうことか…」 「ええ、貴方はどの道を選ぶの?」 「言うまでも無いな、二つ目の道だ。」 「○○、それはもっとも厳しい道よ?…考え直すつもりはないかしら」 「逆に聞くが永琳、なんで考え直す必要があるんだ?」 「永遠の命はとても辛いものよ。私達の時の流れは周りの人や妖怪と比べて遅すぎる、永すぎるのよ」 「確かに辛いかもしれないが、俺は永琳さえ居れば大丈夫さ。」 「…私は貴方に出会ってからの時間はとても楽しかった!だからこそ貴方に辛い思いはさせたくないのよ!」 「その選択肢を出したのは、永琳だろ?」 「確かに、そうだけれども!」 「安心してくれ、俺はお前さえいたら後はどうでもいいさ」 「子供ができないのは悲しいけど、永琳が居るならそれでいい」 「○○…」 「だから、さ その蓬莱の薬を飲ましてくれよ」 「ごめんなさいね、○○。あれは実は蓬莱の薬なんかじゃない。只の風邪薬よ」 「…はい?」 「もう一方は、姫様のための酔い止め。つまり、これは嘘だったのよ」 「…俺の決断はどうなるの?」 「でも、これは貴方の思いを聞いておきたくてやったの。けして落胆させるためなんかじゃないわ」 「何か釈然としないというか・・・」 「でも、そういってくれて嬉しいわ。蓬莱の薬はきっと作ってあげるからね」 「まあ、それならいいか」 「…ねぇ、○○。キスしない?」 「いきなり何を言うかと思えば・・・いいぜ、別に」 「じゃあ、○○からお願い」 「わかったよ、んっ・・・」 「んぁっ…ぷはぁっ ご馳走様」 「お粗末様でした、と言いたいところだが、嘘吐きには罰が必要だな?」 「…優しく、してね」 「もちろん、女性の身体を傷つける趣味などないさ」 おしまい うpろだ1149 ─────────────────────────────────────────────────────────── 何かを鞄を抱えて永遠亭にやってきた○○ ○「えーりんせんせー。お薬持ってきたよ!」 永「ありがとう、いつもご苦労様。 永「遠かったでしょう、お茶を出すわ。そこで待っててね」 ○「うん、ありがとう!」 永「ねぇ、○○」 ○「?」 永「私の事、好き?」 ○「うん、大好き!」 永「ふふふ、ありがとう、嬉しいわ」 ――それじゃあ、私といつでも一緒に居てくれるって事よね。 ○「え?」 永「どうしたの? あら、顔色がちょっと悪いわね。薬を出すわ」 ○「え、だ、大丈夫だよ!」 永「ダメよ。その気持ちが後になって大きな病気を繋がるんだから」 ○「そ、そうなの?」 永「大丈夫よ。この薬を飲めばすぐに良くなるから」 ○「これを飲めばいいの?」 永「えぇ、すぐ飲むのよ」 ○「う、うん――「そこまでよ!」 永「!!」 ○「わっ」 輝「言葉間違えたわ、と……永琳、濫用はダメと言ったでしょう」 永「姫様……」 輝「特に○○はまだ子供なんだから、今飲んだら世間の常識すら覚えなくなるわよ」 永「姫様……お言葉ですが、○○はそこまで学習能力の無い子ではありません」 輝「気持ちは分からなくもないけど……やめなさい。まだ耐えられないわ」 永「……くっ」 ○「な、何のお話してるの?」 永「…………」 輝「…………」 永「○○、私の部屋に行きましょうか」 ○「え……?」 輝「永琳……」 永「大丈夫です、姫様。もう蓬莱の薬を飲ませません」 永「その代わり、彼に大人の魅力を教え込みます」 輝「……やめなさい。それこそ、そこまでよ」 うpろだ1159 ─────────────────────────────────────────────────────────── 永琳「五色の弾丸…姫に捧げる?」 ○○ ニア 龍の頸の玉を捧げる 冗談じゃない 永琳「砕けぬ意志…姫に捧げる?」 ○○ ニア 仏の御石の鉢を捧げる 冗談じゃない 永琳「焦れぬ心…姫に捧げる?」 ○○ ニア 火鼠の皮衣を捧げる 冗談じゃない 永琳「永命線…姫に捧げる?」 ○○ ニア 燕の子安貝 冗談じゃない 永琳「虹色の弾…姫に捧げる?」 ○○ ニア 蓬莱の弾の枝を捧げる 冗談じゃない 永琳「あ、貴方何者?地上には実在するかも判らない宝を5つも、それも一人で…」 ○○「どう、それなりによく出来てるでしょう?」 永琳「ぶっ!」 (ガクッ) ○○「ふむ…私の陶芸・細工師としての腕も捨てたモンじゃないですね。 月の民が腰を抜かして驚いてくれるとは…。」 永琳「驚いてるのはそこじゃありません!」 ○○「ああ、怒った顔もキレイです、八意さん…」 永琳「あきれてるんです!」 ○○「それでも、あまり見たこと無い表情だから貴重です。」 永琳「あ、貴方恥ずかしくないの?姫と婚姻を望む男としてこのような…」 ○○「いいんです。」 永琳「こんなもの幾ら持ってきても、姫には会わせられませんよ?」 ○○「それでもいいんです。」 永琳「いいって…貴方ねえ、一体なんのためにこんな事を?」 ○○「八意さんに会う口実です。私はあなたに会いたいためだけに、 こうして婿候補の1人に志願して、 そして合格するはずの無いチェックを受けに来てるんです。」 永琳「ち、地上の男の考えることは判らないわ…(汗)」 ○○「それじゃあ、またきます。」 永琳「あ、ええ…いつでもどうぞ。。(本当…変な男…)」 ~2ヵ月後~ ○○「こんにちは。八意さん。」 永琳「あら、○○…って、なんで研究室に直接くるのよ。」 ○○「玄関開けっ放しだったもので…」 永琳「よく迷わずここまでたどり着けたわね。」 ○○「迷いましたよ、3日ほど。いやあ、ふすま5千枚は開けましたね。」 永琳「……。(あぁ、めまいが…)」 ○○「あ、私の作った御鉢、使ってくれてるんですか?」 永琳「あ、ええ。乳鉢として使わせてもらってるわ。」 ○○「てっきり全部処分されてるものだとばっかり…って、蓬莱の玉の枝まで。。」 永琳「この実の部分に使われてる塗料が、薬の材料になるのよ。」 ○○「……嬉しいです。」 永琳「バ、バカなこといってないで、その偽物置いてさっさと帰りなさい。」 ○○「あ、置いてっていいんですか?偽物なんか置いてってもジャマじゃ…」 永琳「い、いいのよ。持って帰るのも大変でしょう?」 ○○「じゃあ、お言葉に甘えて…」 (どさどさ…) 永琳「あー、あと…コレをあげるわ。 この眼鏡を掛ければ幻覚に惑わされずにすむから。」 ○○「わぁ、ありがとうございます。大事にします!」 永琳「い、いいわよ別にそんなに喜ばなくて…」 その後…○○製品がじわじわと永琳の私物として貯まっていくのであった。。 てゐが御鉢を割ってしまった時にめっさ怒られたとか、 火鼠の皮衣とかいって暖かいどてらを持って行ったら輝夜と取り合いになったとか、 それはまた別のお話。 うpろだ1223 ───────────────────────────────────────────────────────────
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各キャラ紹介文 輝夜 と 永琳 輝夜 と 永琳2 ■依存症がもう限界 _,.,,-──-- ..,, ,'' ゛ / , '., i / / i__ i ハ-=ニ二_ | | / / __ ハ ! ! ハ ヽ | レ'^7゙)/レ_ノ! _| 、!/! } j | ううう…ひぐっ…ぐすっ… / _〈 〈 {旡≧/ /≦乏イ_l」 PCも携帯も規制とかあんまりだわ… / / ∧ V | |/ / / | |{ 〉 実況もν速も参加できないじゃないの… / { 〉 }.| | rーっ |.,イ/ 退屈は死に至る病なのよ…! / ハ / {>-r-─k| { / {〈._/ 八ノ{ヽノl | '、 / ∧/{. / Ⅵノじ' { 〉 / 八 { \__/  ̄`ヽ_>ゝーく { | ∨ _/ } ヽ { ( / y' ノ ト 7 ∧ l └'个ー| l _,, -──- ....__ ,...."´ i ̄! 。 `゙ ヽ _,.,,-──-- ..,, / 〈 匸 二! 〉 `.、 ,'' ゛' ねぇえーりん、モリタポ買いたいから 〈 ゚ ! i, ヽ、 ;i / , '., カード貸してほしいんだけど… ヽ,.'´ ̄` 7⌒, ̄ ̄ ´ ̄``ヽ ;' ,' / / ;i i ハ -=ニ二_ヽ / / ./! `ヽ ヽ ノ .i ;' ;' _! ハ ! ! ハ ヽ ヽ はぁ?何言ってるんですか / // ィ{ / { ト、 | }ハ 、 ヽ | i i !/ ー-! _| !/!, ! .ヽ i i そこまでして書き込みしたいとか |l{ { | ノ__,.! ヽ.{ 、__ヽ}ノハ ! ! .| i ;|_l_! ⌒ ⌒ ハ ! | 依存しすぎですよ !ハハlV(ヒ_] ヒ_ン )リ.ハl | | | | ! | " ,___, ".| /i-┘ | ハ. |" "'! l | | | | i | ゝ,.U ヽ _ン ノiヽ| じゃあ携帯をソフトバンクに… .ヽヘ 人.u. rー┐ | | | | | | | i !->,、 _____, ,.イ i ! | 人 i>、_____ ,.イ/ / ノノ | | | ,イ | へ \__! ト, | | なおさら駄目です!! 〈 ゝV __ _」_ ___7 ,イ/ィ´ | | | ヽ| | ゛ヘ }><{` | | ∧,.'.´ ` 、゚|/゚-‐'´ ̄ ヽ ,. -‐- 、 ( ⌒' 、 ,r'⌒ j _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_ (,,_ _ イ _,.,,-──-- ..,, > 何よえーりんのケチ!石頭!!なすび!!! < `'ー ´ \i ,'' ゛'  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ / , '., ,' / / ;i i ハ -=ニ二_ヽ ___________ (⌒ヽヘ.i ;' ;' _! ハ ! ! ハ ヽ ヽ ,へ/) ,.ィ'" ; '" ヽ ,.ヘ i i !/ \! _| !/!/ヽ i i'\ ` ,.. "´ /,,,_/7 ヽ ヽ/ \l_! > < ハ ! | `Y / `ヽ",' ,-' ! ' , ヽ ! | //// _ ///.| /i-┘ / ヽ ,,..--─,..-y--、~ '´ 〉 ヽ | ゝ,. |_| .ノiヽ| / 〉´ .,-γ +ーイ、. ,'γヽ; --/ ,' ,' \ i ! .>,、 _____, ,.イ ! |/ ,' / / イ イヽ、/ i/_ハ ', はいはいケチで結構ですよ ,' ;' ;' \ ! | へ ',___/ /ト、.| | i ( ハ/ rr=-, r=;ァ ヽ i 今診療中なんですからあっち行ってて下さい ,' ;' ;' ;'ヽ| | ゛ヘ }><{ ,ィ | | ノ i/ i) '"  ̄  ̄"'!イノ ,' ;' ;' ;' | | ゛ 。 !。 ` !| | 人 ヽ、イ',. -~ ノノ' ,' ;' ;' ;' /| ト . 。ノ。 ノ | | ,ゝ ヽ、 人ノ>,、 _____, イ/  ̄(⌒) ,' ;' ;' ;' ノ | |. % / /| | ( ヽ、 ,,..-─r ̄`〈 i ┐レ __,,,.....,,____ ,. '"´ `ヽ. / ;、 ヽ ', / / /| ハ | ; ; ヽ '; ', /' / / / ハ | |! | i i | | ,' i i / ートハl |Lj-ト- | | | | i i !,__, └' ,__, !__,! | |ハL |/! l | i | あてが外れたわね… | ! ヘ、 -=- u イ | | | かくなる上は…やるしか! | | >┬--┬ '´| ト、.!_ | | | ; <´ |__/___ノ|__,| `'|. l_」/ /}二 <___」 ,. -| /ヽ,イ く/|__,ゝ i_,./ | / _7 ̄ヽ__,.-‐ァ-、/ . | / ′  ̄´ |/-'-、 | ヽ、 ______,l」'´ / ,,.. --──-- 、.,_ ,. '" `ヽ. ,.' ; ヽ. /__二ニ=-ハ i i 、 ', / / ハ ! ! ハ ; ! '; i i i /! ,!ヽ.! L ! Lー-ヽ! i | チラッ | ! ハ! rr=-, ,__, .!__」 i | └-iヽ !xx ̄ xxx;| ! | | モリタポくれたら、輝夜の全部見せてア・ゲ・ル♪ .| ; 1 'ー=-' レi | | レ'i ゝ、 ,イ | i | | ! ! i >ー-r rー―! / / | | | _,r一<二´l___| /^ヽ. Y/ ヽ. / / / ̄ ̄ `ヽ、 // __`>ー-〈 r‐‐┴'‐┴ァ―‐=、 \ { __\ /⌒\ <_ ヽ ヽ `ー〃、 \ / `i、 <_ 、∨ 〃 ` ー‐t<. {`Y j }\< __,. r-‐´ || _,.イ /` ー一^ー'‐~く マ7丁´ | | |! 「 ̄ ./ /! \ マ┴ ―ァリ ∨ / / | ', ∨ /ノ′ V / j ハ ∨ /,' / | | / / ', V.、 ∨ |f V ハ ! \ あなたにはプライドってもんがないんですか! ___________ ,.ィ'" ; '" ヽ ,.ィ⌒ヽ──- 、 ,, ,.. "´ /,,,_/7 ヽ 〈_人__〉 ヽ / `ヽ",' ,-' ! ' , , ' ヽ ヽ ,,..--─,..-y--、~ '´ 〉 ,ィ' ヽ 〉´ .,-γ +ーイ、. ,'γヽ; --/ ビキビキ ノ ,' / i ハ i ; ヽ ', ,' / / イ __,ハ、/ i/_ハ ', 〈 | Lィ」 _ノ ノ リレ`ーfレィ 」 | i ( ハ/ rr=-, r=;ァ.lヽ i ', レ | i > / / / < i | | これちょっとひどいでしょ! ノ i/ i). "ノ( ""!イノ i ||八'"| | ,___, | |"'ハ | 人 ヽ、イ', ⌒ ー=ョ' ノノ' _ ヽ | | >、|'ー⌒ー'| |ノ| | | ,ゝ ヽ、 人ノ>,、 _____, ,.イ/ /´ , `ヽ ノヽ| |ノ て ーフ ⌒ | | | ( ヽ、 ,,..-─r ̄`〈 i ┐ノレ (ゝ / / i ノ | |、 }⌒ゝ-ィ⌒`{ .| |、 | )、 ,'" ヽ、・┼・ノ , !ヽ/__/ / ノ レ kく____ ーヽ、___ | | ヽ | ■お正月(年賀状) _,.,,-──-- ..,, ,'' ゛' / , '., ,' / _i__ i ハ-=ニ二_ヽ .i ;' _!__ ハ ! ! ハ ヽ ! | i !/ ー-! _| !/!, !ヽ i i えーりん年賀状返事書いといてー .| i |_ _! (ヒ_] ヒ_ン ハ ! | | | ! | " ,___, "' |/i-┘ | | i | ゝ,. ヽ( `ヽ, ノiヽ| パリパリ | | | i !- ;>,、 ____γ⌒ヽ ! | __.________ | | | ,イ | へ \__ト、,./^ 、| // / | | | | | ヽ ゛ヘ }><{ _/ ヽ// / | | | | | | ゛ 。|。 ` ヽ. // teruyobook / | | | | |´ ̄/>‐-、。|。 ↑┬// / | | | | |. \| 、ン^'く . | |ソ/ ./ ────‐‐!、__|_\‐'ーヘ‐'───//________/─ l二二lニニiO)__l王l[[]l三 L[]_[]_[]__oOン ヽ、_______ノ 何言ってるんですか・・・姫宛の年賀状は一通も届いてませんよ __,,..-ー '"´`"'ー- 、 _,.,,-──-- ..,, ,.-"´ 〈 ╋ 〉 ヽ、 ,'' ゛' く _,. --───--- 、/ / , '., !! '"´ ヽ ,' / _i__ i ハ-=ニ二_ヽ / ,ヘ 人 ,ヘ `', i i ;' _!__ ハ ! ! ハ ヽ ! ,' イ くイ-イ ∨ レーレ人レ',' | i !/ ー-! _| !/!, !ヽ i i i/ヽ、ゝ (ヒ_] ヒ_ン iイノ .| i |_ _! (○) (○) ハ ! | 人 レイ" ,___, "从 | | | ! | " ,___, "' |/i-┘ i ヽ、イ ヽ _ン ノ | | i | ゝ,. ヽ( `ヽ, ノiヽ| ヽ、 />,、 _____, ,.イ! =3 | | | i !- ;>,、 ____γ⌒ヽ ! | __.________ イ、 , ' "´ `ゝヽ、___ヽ | | | ,イ | へ \__ト、,./^ 、| // / )/ iヘ ┼i `ヽ | | | | | ヽ ゛ヘ }><{ _/ ヽ// / ,.イ `ヽキi ';, | | | | | | ゛ 。|。 ` ヽ. // teruyobook / くィヽr-、 イ、 ┼ .Y ,.ヘ | | | | |´ ̄/>‐-、。|。 ↑┬.// / γ r、 ハ」 . ┼ iイヽ_〉 | | | | |. \| 、ン^'く | |ソ/ ./────‐────‐────‐────‐‐!、__|_\‐'ーヘ‐'───//________/─ l二二lニニiO)__l王l[[]l三 L[]_[]_[]__oOン ヽ、_______ノ <あ、アナタには竹林から一通来てるわよ _,.,,-──-- ..,, ,'' ゛' _人人人人人人_ / , '., > うーうー♪ < ,.-ァ、 ,' / _i__ i ハ-=ニ二_ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄. // .| | i ;' _!__ ハ ! ! ハ ヽ ! ノ / \,ヘ、. .__ / / \| | .| i !/ ー-! _| !/!, !ヽ i i く 〈 // 、,べ `7/ /〉 |/|/ .| i |_ _! 圷旡≧/ /≦乏 ハ ! | . ヽ/、__ _ゝ-、//__Y /」 .| | ! | "| |/ / / / | |' |/i-┘ // ^ヽ、二_,.ト-'、___!、_____/ |`ヽ | | i | ゝ,.| | , -- 、 | | ノiヽ| / /-'、 / __ i i __ ヾ. i | | | i !- ;>,、ー'⌒ー',.イ i ! | |ヽ! ィ7´/ ´/_ハ. ハ !_ ` ', i i | | | ,イ | へ \__! ト、, | | ヽi /アー- .|_/ Lア-― .ヽ. ,ゝ ', | | | | | ヽ ゛ヘ }><{ `| | | | _,ハ ! ⌒ ,___ ⌒. |ノレ、」、|〉 | | | | | | ゛ 。|。 ` | ト、 ノ'| ハ!/// ヽ_ ノ /// |ノ |〉 i | | | | ´ ̄/>‐-、。|。 | | ヽ ./、 !ノ .ハ、 く/ ! i | | | | |. | )|。 . | | l..────[>_!く_/_」/>.、、.,_____,,...ィ´`ヽ./ ハ────────‐‐'ー ‐─────── __ / ~ / / ~ /  ̄ ̄ 153 名前: 名前が無い程度の能力 [sage] 投稿日: 2011/01/03(月) 22 24 09 2ves1xow0もこうってやつ住所不詳だから「永遠亭気付」で届いたのか ■今年こそは ヽ / 働 | | さ | | あ こ | ,__,,..-ー '"´`"'ー- 、 _,. ―- 、、 \ / ,.-"´ 〈 ╋ 〉 ヽ、'´ . 、_,rz>--――-- 、、 У ̄|三! う く _,. --───--- 、/ , ―-、ィ'―- 、_ ...ヽ-'^丶、\ }ミ '"´ ヽ , -― .. . ヽ . .丶ノシ か / ,ヘ λ ,ヘ `', i .. ゝミ三丶、 ,∠,' イ くイ-イγヽレーレλレ' ,' i ヽ / -=ニ ','"{、_____,ィーi/ヽ、ゝ(ヒ_] ヒ_ンiイノ ` ̄〉 ゝ、 /'"´ {.._ ヾ; ヽ λ レイ" ,___, "从 | ..l }/ | \ ヽ、 / .. lノ | ,イi ヽ、イ ヽ _ン ノノレ } ! /l `ー―‐f __ . ノl ,' l ノヽ、 />,、 _____, ,.イ! 丶_ノ / ,'l ', ` ̄``ヽ ソ / ',ヾ、. ヽ \ /し'lアi、 入 }i l,/\ ∧ ,ノ ヽ、 └――` '´ .._リ/ ``ーi、_,ィイン' }_ z==土ti、!\\ ! i、〉 `ト、__, ,ィ彡' ..../ノヽ/;'´ .... ..`ヽ} \\ ', t{ `` l ``ーt_ l l /_ / . .lトz、_,ゝへ、__人 _ z' ノ ト-ー--L、_ ,イ ノY r彳 r=、 . ヽ-、ー-tiヽィニユ、,' . ヽ r' j ミY,イ f´. `` '- '´ / `='r.、 ミン、 ト、ヽ / . ヾ /__三 { =; / l ;=;l 〉 ッ!-ソ ヽ . ,ィニヽ、 ,r /. l. / l 'T'!{ Yト ' ヽ//´ ∠===、、 `ー ' 、__j ` ´ r'´/ ,ィニイ! 、 __,, -― 、 `く //イl/l ミ ,. -‐' ┐__,,.._ -‐ '゙´ r‐'\ `'´ゝミル ト、 / l-‐─-='、ニー -,,,__, , 、 ..、 / . `ー / _ ノ ) ヽ. _ ;l.'-―‐ ' "´ヽ. ハ`ー'´ ̄`ヽ--、_ノ{ / -=_. u. ´) Y--‐''"´`''、 i. - 、 トl | .. .... . ト、 くヽ ,.| _l. 、_) | V,-,-,-,-' |ヽ、,ノ'y'´ ノ⌒ヾ . l l_,. l r'´ | ヽ _ _ l ) /∧ーーーー、 |‐'"/{ir、 `~`"ヾ ヽ { . `、 _ l| ,イ ; -‐―‐-、.-ト、 |' ー、'"`ヽ ノ从 \ ト、-'‐ー-、 .ヽ l ー-‐<__フ / i. | | ノ-、 -ニ У ヽ、  ̄ ー‐-‐ !、 l_,,..-< _ /,..-‐''" ``ー-- -'" ⌒ '´ ̄ 丶. 、;;;;__ `_、_l ;; l ヽ/ ■火矢 / l! | ヽ\ ノ / l! | ) Vヽ /(, / さあ!姫様働こうか!? l! | / ' -、 )v' / ___ l! | ( ヽ_、 )V / , / r‐''。´ i ̄! `ヽ、 l! | \ . . \ / .. .... .. V( / l 。く 匸 二! ゚ヽ \ l! | 、i . . . . . . . . . .V, ---- 、;ノ / ,.r'y'´`'^卞‐'^ヽ、/゚ ∧ l! | ヽ . . . / '' ''' '- ._ / / , / ハ l . Y ヽ, / / l!ミ| 'ヽ . . ./==─ -==< / / / / / ! l l l| Yヽ l! | .--V /( i i 人 ヽ) / /'{ / .K-{〈 l ノ レ`ト| ! ! l.i l! | ./イ | (ヽ__/'ゝ、'Vレレ' /ヽ,ヽ ( / l |ヽ|、.{,(ヒ_] ' ヒ_ン |jム ,' l | _ _ ,.. .........r‐-┴,.!= = ==i 木|_ | ') i' (ヒ_] ヒ_ン i/ i-' ,.r ' ´ ¨``v V入l l." ,___, "!_,. . - + ‐、‐ ''  ̄  ̄ Y´ ェ‐,´⊥、¨_,二) ヽ ノ ノ' ヽ'' ,___, "" i ヽ rf. ,r、‐、 ヽ、_Yヾヾァj - l ‐ ‐ _ ‐ '''' /リ/リ/ // ,.l r')´_ _ _ Y ノ-- 'ヽ, ヽ _ン 人_ /{ !、|,.x_)-'ー-' 〃,''ツ( |ゝ、 _ , イ//'´/ /ノ , ' (ノ、_ _ .. }  ̄ヽ/ヽハ-> .., ____,,_ イ人( 〈 `ーイ \ Y / ト、ヽト、l,廴 _「´_.ィ_ _ _ノ ノ , ' ト 、 _ ノ /`ー-イ \,'-/ナ'/.i lイ〒iノ 。 。 ` y 'γ'f/;. ' , r-l! | ´ / l,.,_,. -'¨{ ´. \ 十 ゚ 。 / / / , ' l! | l ノ l /´ \ 十゚ / l .l ,. ' l!=| l Y ヽ、 l/ 。.\ 十゚ i l l_ , ェ. ' l! | ー - | ヽ ` 〔゚ \| v/ ',.ゝ='/ l! | └ - 、 _ ,. -キ ゚ ゚十\ r - ‐ ‐''''''''' "" l! | _____ |\ ◎-----、\ | \丶-----ヽ\ | | ̄ ̄ ̄ ̄| | //| | | | | | | | | | 灯油 | ,,..\ | | ,. '" \|____| ,.' ; ヽ. /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', / / ハ ! ! ハ __!_ '; i i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | | ! ハ (◯), 、(◯) !__」 i | い、いやだ!絶対働きたくないでござる!!! └-iヽ !"" ,rェェェ、 "" | ! | | うわああぁぁぁっ! .| 7 |,r-r-| レi | | バ、バカな真似はやめて助けて!えーりん!!! レ'iゝ、 `ニニ´ ,イ | i | | ! ! i >ー-r i; -! | | | | | | rイ´!__/ | ト.、 | | | | | '´}><{.、 | |/ヽ | | !ヘ|ヽ、/_」L_ゝ `ヽレ' '; | | ■シロッコ _ /7 \ ,. -‐' ┐─-- 、.,_. \ 〉_/ / l-‐─-='、 `ヽ // / / _ ノ ノ () ヽ. ',.、 // / / -=_. ´) Y i '、// / | _l. 、_) | | l// | | ヽ _ _ l l () `.J / | // | l _ ,イ | |.// | __ __| | | | `=-,, rイ´! | // | /γ⌒ヽ、 |○\\_ 冂\ |㊦| 冂\ ∠〈三〉\人_ノL\ / 〈二〈 ̄// ´ ̄ ̄/∠ヘ‘\| ̄ 呂} ̄ ミヽ / ̄\ レ\/呂{ /´  ̄ ̄  ̄ 回冖 ̄\ |___{呂___ミ|>_ク L|呂{ / l ",,,, [目 ̄ ̄| ̄| |\\)) | ̄ |_/ ̄ ̄ ̄ ̄`\_____/ ̄ | | ̄\\ | \ | ̄ ̄/\ / ̄\\ | |  ̄ /⌒/ \|__/_ \ \ \\ |┌―┐、 / / // / / /|ー´ ̄ ̄||\ \\ ヽ| ♀ | | 〕〕 / // / / / / | || |\ \\ 〉―‐〉/ / / / / / / / | || | | | | /__/4/ 斤/ /__/ /_/ | ||__| \|_| しl ノノ / | ||て|| ||て|| | /句7 | ヽ彡彳 / \__||/ ̄|| ||/ ̄|| |__/句7 i | / 7\/勹《===《 《===《__メ回回/ | | |/ / / ゛ ̄ ^゛ ̄| | | | / / / ,," | | || | / / // ,," /`ヽ, | || | / / / / | || | | /\ _/^| | _____ | // ,/ \ / ̄γ´⌒`ヽ | // ̄| ̄ ̄|\\ | / / レΛ(\/∠_| γ⌒ヽ/||_// | ̄ ̄| \|_  ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\_厂 | L_| ̄|` ̄ ̄´| ̄|__」 \___/[回][回〕|II|___ イ  ̄ ̄ ̄ | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ∠_├-―――――┤_\ 卩〕回〕|_______|〔回〔卩_人人人人人人人人人人人人人_> テル・YO働け!!! <> テル・YOなぜ働かん!!? < ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ _,, -──- ....__ ,...."´ i ̄! 。 `゙ ヽ ./ 〈 匸 二! 〉 `.、 〈 ゚ ! i, ヽ、 ;i ヽ,.'´ ̄` 7´  ̄ ̄ ´ ̄``ヽ ; / / /! `ヽ ヽ / / // { / { ト、 | }ハ 、 ヽ |l{ { | __,.!{ ヽ.{、.__ ノ}ノハ ! ! lハハlヽ(◯), 、(◯)リ.ハl | | | ハ. |" ,___, "! l | | ヽヘ 人 Y __) U | | | l 人 i>.、______,.イ/ / ,'/ 〈 ゝ .|ヘ\_/' ├'/_,. -―√イ| V | (_ノ1 ノ)iー--、__,、__べ’ ー1!r―‐' ̄ 〃ー'\ ヽ\ ||| / ヽ ■幻想郷に来る前 、,,.. -─‐- .,,_ / 、 `ヽ、 / / ヽ ヽ ' , / ; / / i ! 、 ; ', i / / _ 」 ハ 、__、 ヽ; i .| i i ´i ハ 」 L | ハ `i | L レ _i 」 ● ● l ハ 」 」 一人殺せば犯罪者、1000人殺せば英雄だ!! | | |"" ,rェェェ、 "" リ |. }- 、, わからせてやる!!わからせてやる!! ___ノ ノ ハ |,r-r-| ハ, | ゝ‐、`.、 ., ' ´ _ ,.イ i ヽ、`ニニ´ ,.イ,.-.、ゞ'、 ' .,_ `, \ ノ´ , ' . ._. . ノ i }\ ` -7 ./ ./.,..-、' , ヾ `' 、\ ,' , ' / .. . /ヽrヘノ/"',〉〈,'`ii /_/,..-.', ヾ .. ' ,. . `ヽヽ , ' ,' . . .. .. .. .. ,/ ノ/ ,イ i ', / i´゙'`、,,´ヽ .l ' ; . .`; . ..ヽ ヽ i .ノ . . . . . . . . { ハ ´ i l ヽ ハ /;リ i。' 。リ |.. ! . . ',. . ( ; ', . . . . . . . . . .とリ。 レ'。 ノ_| i、l /レ!|ノ )__.ィ' l . . . イ . . . . { } ; /. . . . . ... . . . .. .,く`ー-l/ l lー ー|レ' ノV |;. . . . ', . . . . . . . l | ! { . . . . . . . . .. . (ソ7 .}、 ̄ハ! 二´リ ´ .イ/ .i' . . . . . . . . . . . ..} } 、 〉 . .. . . . . . . .`'{人ノ Y´ノ」⊥Lゝ´ .i . . . .. ... .. . { ; ヽ ヽ . . . / i .. . . ../ . .. 〈 l ヘ ヽ . .. /__ i. .... / . , ' / } i. . . .. . ヾ'/´ ヽ i ./ ,' ./ / ,' . . . . ,. ,- ,レ! , , /;`ゝ',、ー _r ' / { ' , . . . / ノ 'ー'ー'` ,.. r‐'´ イ ヽ L. -― ' / ヽ ヾ / ノ´ ノ \ ヽv、__,、.-, / / r‐ ´ ソ / _____________________________________ / /! / // / // / ___ _l_l_ // / _|_ _|_|_ // / /\ ノ | // / // / /// //!二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二!/ | 月の使者 .| | 月の使者 .| | 月の使者 .| |( ), 、( ).| |( ), 、( ).| |( ), 、( ).| | ,rェェェ、 | | ,rェェェ、 | | ,rェェェ、 | | |,r-r-| | | |,r-r-| | | |,r-r-| | \_`ニニ´_/ \_`ニニ´_/ \_`ニニ´_/ | | | | | | / ̄ ̄  ̄ ̄\ / ̄ ̄  ̄ ̄\ / ̄ ̄  ̄ ̄\\  ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○ ○ ○ O O _,, -──- ....__ なんてことがあったわね ,...."´ i ̄! 。 `゙ ヽ _,.,,-──-- ..,, ./ 〈 匸 二! 〉 `.、 ,'' ゛' 〈 ゚ ! i, ヽ、 ;i / , '., ヽ,.'´ ̄` 7´  ̄ ̄ ´ ̄``ヽ ; ,' / _i__ i ハ-=ニ二_ヽ / / /! `ヽ ヽ / .i ;' _!__ ハ ! ! ハ ヽ ヽ / // { / { ト、 | }ハ 、 ヽ | i !/ ー-! _| !/!, !ヽ i i |l{ { | ∧{ ヽ.{‐ヽト、ノ}ノハ ! ! .| i |_ _! (ヒ_] ヒ_ン ハ ! | lハハlヽ{_,.. ` 、.__ リ.ハl | | | | ! | " ,___, " | /i-┘ | ハ. (ヒ_] ヒ_ン ) ! l | | | | i | ゝ,. ノiヽ| .. ヽヘノ"" ,____, "" | | | l 懐かしいですね | | | i !- ;>,、 ____, ,.イ i ! | ハ { ヽ _ン } } j/ | | | ,イ | へ \__! ト, | | ` ヽ イ/ / ,′ .| | | ヽ| | ゛ヘ }><{` | | | > __,,. イ リ' / / 各キャラ紹介文 輝夜 と 永琳 輝夜 と 永琳2
https://w.atwiki.jp/yaruojla/pages/261.html
_,.----., ___ / ┌┐ `'‐‐-、 / 匸 二! __ \ / __!_|.r-‐'´`ヽ| \ ヽ / ,--/ iV∧ ハ \ / / /././ l l |__,..-| | _,.-┼ .〈 `V .l | ! | | .| |T 川ハ | / .| | _!_|__| .川 __f斥7 ∧ | | | l | | イアr'.イ /| ハ ! | .! | 杙示ア__,.-‐-‐'"´ lノ从 ハ \ヽハ lハ ヽ--‐' ' ,〈 从 } l \ \! ヽ.\ .─' / V_ | | } 〉 ハハ ` ̄ i ̄ ./ `i ノト、ノ / / l ハ八 _∠ム  ̄ヽ_/__/ `'‐-..,_ / 人 / \__| \イ | / \ | | \ ./ .// ./ / | / i __ \ ./ / ./ / / .| ./ l f`| |`V´ \ \/ ./ / l | / l _〉.| l; ハ ヽ// | / l .人 / | ハ | .l; } \ 〈./ .レ' l / | | n_ (`!_)/,‐、i | ヽ.| ┼ | \ ', _,..-──‐'‐‐ヽ_ ヽ_!| ! . . .| `i‐--ヽ_ | l \ ヽ/ ___ `ヽ \ニノ | ヽ-'┼ l / / / ̄, ' , ' , ' , '`ヽ | 【『永遠の頭脳』八意永琳】 八意永琳、彼女もまた輝夜と同じ『不死者』である 月からの追手をぶち殺した後、輝夜の放浪記に付き合い世界を放浪。 蓬莱山輝夜の伝説、その隣には必ず彼女の姿があった。 それは今も変わらず、『永遠製薬』の実質的なトップとして腕を振るっている。 『胡蝶夢丸』、『多幸薬(ヒロイック・ビル)』、様々な合法ドラックを生み出したのも彼女。 その天才は神がかり的であり、自分達を『MUTE』と偽装させることすら朝飯前。 そして、長命を求める権力者層に『延命』と引き換えに、様々な恩恵を手に入れている。 具体的には、様々な州における薬の合法化、異常なスピードでの新薬採用などである。 無論、その過程において踏みにじった物は数知れず、薬によって破滅した人間も山のように居る。 魔法使いとしての力量は輝夜を遥かに超え、地上最強クラスの化け物ではあるが、最近は弱体化が進行中。 何者かによって送られる『呪詛』により、輝夜と自分のパワーは着実に削られ、営業所が潰れるなどの災厄も続いている。 何度解いても何度解いても……兎に角しつこく呪いは送られてくる。 命を失う危険だけは無いが、それ以外の全てをいずれ失うことは確定的に明らかである。 その為、呪詛返し、防御結界、解呪などで『呪詛』のダメージを薄め、輝夜に来る呪いも自身で受けて 呪いの送り主を全力で探し、抹殺するためにあらゆる手を尽くしている真っ最中。 ……なのだが、どうやら『多数の第三者』を介しているようで、大元の特定にはいたっては居ない。 永琳の行動の全ては『輝夜の為』であり、その全能力は輝夜の為にのみ行使ししている。 本音の所では、輝夜が安定より、混沌と騒乱を望んでいるのは分かっては居るが、それでも平穏を与えようと日々足掻いている。
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【種族】月人(蓬莱人) 【能力】あらゆる薬を作る程度の能力。天才。 【強さ位置】最強グループ1 【設定】 八意家は、何時しか月に住むようになった薬の天才家系。 中でも永琳の知能は抜群である。彼女の頭脳は人間のそれをはるかに上回るが、 逆に何を言っているのか良く判らない時も多い。 本当は、輝夜より圧倒的に力を持つ。だが常に輝夜以上にならない様 に力をセーブしているらしい。 (東方永夜抄キャラテキスト) はるか昔、月の姫である輝夜の罪が晴れた為、罰として地上に落とさ れていた輝夜を月に連れ戻しに来た使者の一人。ただ、とある理由で 輝夜と共謀し、月の使者を全員殺害してしまう。 (永夜抄テキスト) ―― そういえば月の都にも神様が居て、その人たちが一番偉いってことなんでしたっけ? ZUN 僕の中では月の都は高貴な神様たちが居る場所、という設定なんです。 で、反対に幻想郷には親しみやすいというか土着っぽい神様たちが居る。 神様にもいろいろ派閥があるんだろうなって。で、永琳はその中の一人だったから、 幻想郷に来ても他の人間と接触を持たないんです。(東方求聞口授内 おまけインタビュー) 【能力概要】 飲むと死ななくなる蓬莱の薬を作った (東方永夜抄キャラテキスト) 冥界組エンディングで、姫の能力で作られた薬を服用しているため冥界の世話にはなれないという話がある。 状況証拠的には蓬莱の薬を服用済みと思われるが、「蓬莱の薬」という単語が出てこないため確証はない。 嫦娥が飲んだ蓬莱の薬も永琳が作ったものであるため、輝夜の能力は必須ではない様子。 輝夜以外の月人の力を借りたかは不明。 また、浦島子(浦島太郎)をコールドスリープさせたり玉手箱を作ったりして浦島子を神に 仕立て上げたのも彼女である。(小説儚月抄3話) 【各種要素をふまえての強さ議論】 三月精18話において、壺から酒虫を取り出すのを諦める場面があるが、 本気で持ち上げられなかったのか、常に輝夜より力をセーブしている結果なのかは不明である。 また、酒虫は少量の水から大量の酒を作って体内に蓄えるという質量保存の法則を無視した特性で重量が増すので、甕の中の水を全て酒に変換した時点の重量が未知数。 ただし、片手で甕の奥に手を伸ばして持ち上げるのは無理でも、鈴仙とふたりがかりで甕が持ち上がる程度の重さ。 月の使者殺しを敢行している実績はあるが、その使者がどれほどのレベルだったのか不明。 また天体の公転速度を加速させる罠を張ったりすることから、他の東方キャラよりも突出して術のスケールが違うことが見受けられる。 綿月姉妹の師匠でもあり、二人が使える能力の一部も永琳は使える可能性すらある。 能力が実戦闘で直接的には役に立たないのを余りあって、永琳のスペックは高いという評価。 現在の東方キャラ中最強の呼び声も高く、誰よりも底の知れぬ強さを持ったキャラであるが為に解釈にも幅が出る。 明言はされていないが、後述の状況証拠とそれを否定する確実な材料がない為、 八意思兼神(ヤゴコロオモイカネノカミ)は単にキャラの元ネタということに留まらず 本人もしくは記紀に書かれた八意思兼神のモデルであると見られている。 永琳は月夜見より長く生きている (小説儚月抄3話) 日本神話で八意思兼神と月夜見のどちらが年上か不明だが、 親の年齢なら高御産巣日神が年上。 綿月姉妹は永琳の又甥の嫁と又甥夫婦の息子の嫁 (小説儚月抄1話) 古事記に記されている八意思兼神と豊玉姫、玉依姫の関係そのままである。 (ニニギの母親は、高木神の娘で日本書紀にはオモイカネの妹と書かれている。 つまりニニギはオモイカネの甥にあたり、ニニギの息子ホオリはオモイカネの又甥にあたる) ただし「人間風に言えば」と前置きが付いているので、永琳が記紀の思兼神のモデルという設定なのかもしれない。 貴方の処に色々神様が居るって聞いたけど (非想天則諏訪子が鈴仙に勝利した時のセリフ) 諏訪子の発言。月人2人は幻想郷住民からは人間としか認識されていないが、 鈴仙は月の兎の餅搗きショーなどをやっていて、月から来た兎だということは公表済み。 ツクヨミたちが地上に居た頃からアマテラスが種族:神様だったのかどうか不明なため、 同種族である月人が種族:神様の特性を持っているかは不明だが、貴方の処が指すのは永遠亭なら神である可能性が高い。 貴方の処が指すのは永遠亭ではなく月の都だという見方もあり、その場合の色々な神様は住吉三神等である。 土着神ってどうしても潰しきれないってお師匠様が言ってました (非想天則鈴仙ルート) 八意思兼神が軍師となって行った葦原中国平定では、侵攻する天津神に対し 多数の土着神が抵抗をしている。葦原中国は日本領土の事である。 月人にも土着神などの月の都に反逆するものをフェムトファイバーで封印していったという設定があり符合する。 月人(地上から月に渡った古代人)であり 輝夜より圧倒的に力が強く、さらには月の2人の姫の師匠である。 年齢は数億歳とも言われており、設定のスケールが色々な意味で桁違いである。 また、上記の能力概要にもある通り蓬莱人として扱われる。
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生産可能ユニット 近接:妖精、大妖精、メイド妖精、リグル、慧音、てゐ、妹紅 弾幕:パチュリー、うどんげ、永琳、にとり 飛行:玄爺、ミスティア、輝夜、文、早苗 特殊能力 自軍短射程2以上ユニット長射程+1 (DXでは 自軍長射程2以上ユニット長射程+1) スペルカード 壱符:神脳「オモイカネブレイン」(コスト40000) 自軍全ユニット攻撃力+25%、防御力+25%、移動力+1、射程+1 弐符:蘇生「ライジングゲーム」(コスト70000) 自軍全ユニットHP全回復 (DXでは 自軍全ユニットHPSP全回復) 永遠亭の薬師。輝夜の催した人形遊戯五つの難題の第四、第五戦での相手を務める。 弓の名手でもあり、パチュリーと同様に弾幕ユニットの扱いを得意とする。 パチュリーとの違いは他兵種にペナルティがない代わりに弾幕ユニットに攻撃ボーナスがつかないこと。 なお、能力説明には長射程2以上とあるが短射程2以上の誤記だと思われる。 スペルカードは総合的強化と全体回復の二種類で、壱符の射程+1は弾幕ユニットにのみ適用される。 弐符は全ユニットのHPを即座に全回復する。前線の建て直しにも使うもよし、ダメージを受けてしまった占領中ユニットの補助に使うもよし。 DX版では、弐符が強化されSPも全回復する。また、うどんげどころか輝夜まで射程が伸びる始末である。 特に輝夜は壱符により移動3、射程4と非常に厄介なユニットに変貌する。 永琳のショーグン能力が弾幕ユニットの移動-1、射程+2とかだったなら、ウドンゲも火力以外が強化版ルナサみたいになってコストに見合った活躍ができたのだろうか。 -- 名無しさん (2015-09-04 21 23 24) 名前 コメント